デンマンのブログ

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カラスの巣立ち(PART 1 OF 3)

2012-05-28 14:36:49 | 病める日本・高齢化社会
 
 
カラスの巣立ち(PART 1 OF 3)



(raven82.jpg)


(raven62.jpg)

“カアちゃん、アタイも

巣立ちしないといけないの?”


“あたりまえよ。 婚活して

早くボーイフレンドを見つて

卵を産むのよ。”




Subj:小百合さん、おはよう!

元気でやってますか?




Date: 27/05/2012 04:09:20 PM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間: 5月28日(月)午前8時9分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com


2012年5月27日午後1時20分

小百合さん元気でやってますか?
GWには軽井沢に出かけましたか?
それとも伊豆ですか?

バンクーバーもめっきり春めいてきて、初夏ももうすぐという感じです。
カラスの巣の周りが今月の初旬には葉っぱもまだ無く“はげ坊主”でしたが、今では新緑の緑に包まれて、カラスの親子4人が毎日森林浴をしているように見えます。
一家団欒、微笑ましいものですよ。


(raven22.jpg)

それにしてもカラスの雛の成長の早いこと!
あっという間に雛がカラスになってしまったという感じです。

最近では巣立ちを促そうと、母カラスと父カラスが巣から離れて子供たちを枝の方へと誘います。
でも、やっぱり巣から出るのが怖いのか?
二匹の子供カラスは巣の外に出ようとしません。
まだ両親と比べると体は二周りぐらい小さいのですが、もう、ちゃんと大人の形をしていますよ。
飛ぶ気になれば飛べそうな大きさになってます。
でも、羽ばたく様子を見ていると、飛んでもすぐに落ちてしまいそうな勢いしかありません。
巣立つまでに多分あと1週間ぐらいかかるでしょう。


(raven32.jpg)

それにしても、去年は巣にやって来なかった。
どうして今年、巣に戻ってきたのか?
カラスが“成人”するのに2年かかるとは思えない。
1年で充分だと思えるのに、1年間巣を空っぽにしていた理由が解らない。

恐らくカラス特有の匂いが付いているから、他の鳥は卵を産まないのでしょうね。
去年は巣が、ずっと空っぽでしたよ。
でも、他のカラスだったら卵を産みそうなものなのに、去年はどのカラスもやってきませんでした。
やっぱり、カラスも他人の巣の中では安心して卵を産めないのだろうか?

しかし、今年卵を産んだ母カラスが一昨年生まれた同じカラスだという確証はありません。
もし僕がカラスだったら、巣を作るのが面倒なので、昔の巣を思い出すでしょうね。
一昨年生まれたカラスが戻ってきたと僕が思ったのは、ただそれだけの理由です。

ところで小百合さんの子育ても一段落しましたか?
相変わらず子供の問題で頭を抱えているのですか?
小百合さんも母カラスと父カラスのように子供が巣立つように促す時期に来ていると思います。
あまり子供にかかわらず、たまにはバンクーバーにやってきて小百合さんの第2の青春を謳歌してくださいね。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。

じゃあねぇ。






デンマンさん。。。カラスの一家を見ていると楽しいですか?



楽しいというか? 微笑ましいと言うか? 人間の一家の原型を見せつけられているような気がしますよ。 むしろ、最近の悲惨な人間の一家を見ているよりもカラスの方が幸せそうですよ。 児童虐待もないし。。。肉親殺しもないし。。。カラスの親子の仲睦まじい様子を見ていると、日本人の生活が荒(すさ)んできているのが、よく実感できますよ。

日本人の悲惨な一家の出来事がカナダでもニュースになるのですか?

いや。。。日本人のニュースはカナダではほとんど話題になりません。 サリン事件ほどの規模になれば話は別だけれど、児童虐待で子供が亡くなっても、カナダのニュースには載りませんよ。

じゃあ、どうして日本人の生活が荒んできているのがバンクーバーで生活しているデンマンさんに解るのですか?

ネットですよ。。。「児童虐待」、「子殺し」、「親殺し」、「餓死」。。。というようなキーワードで検索すれば、もう嫌と言うほどニュース記事が検索結果に表れますよ。

でも、日本でも、そう毎日悲惨なニュースがテレビで報道されているわけではありませんわ。

あのねぇ~、、、それは「児童虐待」、「子殺し」、「親殺し」、「餓死」。。。ということが日常的になっているから、ニュース性がなくなってマスコミでも取り上げなくなっているだけですよ。

そうかしら。。。?

小百合さんには信じられないのですか?

だってぇ、最近、あまりそういうニュース見かけませんわ。

だから、テレビニュースでは、もう目新しくなくなったから報道しないのですよ。 でもねぇ、ネットで調べれば、山ほどありますよ。 ちょっと次の検索結果を見てください。


(gog20529c.gif)



あらっ。。。9,390,000件もヒットするのですわね。



カラスの世界では無いことも、人間の世界では日常茶飯事になっているのですよ。 おそらく、日本の社会が荒(すさ)んできたのですよ。 要するにストレスが溜まる生活を日本人が送るようになったのです。 そういうわけで、ストレスを解消できない大人がストレスを子供に転化するのでしょうね。 毎年、児童虐待が増えて相談件数が記録を更新しているようですよ。

カナダでは児童虐待はないのですか?

カナダでも児童虐待はありますよ。 でもねぇ、日本ほど多くはありません。 だから、日本でもカナダの児童虐待は話題にならないのです。 次の検索結果を見ると、はっきり解ります。


(gog20529d.gif)



あらっ。。。たったの8件ですわね。



でしょう!? あのねぇ~、僕が毎年日本へ帰省してカナダに戻ってくるとホッとするのですよ。

どうして。。。?

日本では、何かとストレスが溜まるのですよ。 高速道路を走れば、渋滞が続く。 電車に乗れば満員ですよ。 要するにムカつく事に出くわすことが多いのです。 日本で生活するとストレスが溜まるのが実によく解る。

カナダではストレスが溜まりませんか?

僕はストレスの溜まる生活をしていませんからね。 僕の記事を読んで、小百合さんもそう思いませんか?

そうですわね。。。確かにストレスが溜まっているようには見えませんわ。。。で、今日はどうして私をお呼びになったのですか?

あのねぇ~、カラスの親子を見ていたら、母カラスが一生懸命に卵を温めている姿を思い出したのですよ。 その連想で、かつてコラージュして作った小百合さんの写真が思い浮かんできたのです。




(ningen3.jpg+onbu15.gif)



この上の写真ですか?



そうですよ。 かれこれ3年ほど前になるけれど、ずいぶんと僕にメールを書いてくれたのですよう。。。覚えてますか?

それほどデンマンさんにメールを出しましたかしら?

僕は久しぶりに記事を取り出して読み返してみたのですよう。

それ程、デンマンさんにとって、懐かしい記事なのですか?

小百合さんに、まだ“心のゆとり”が充分にあったという事を僕はしみじみと感じたのですよう。

“心のゆとり”ですか?

そうですよう。小百合さんも久しぶりに読んでみてくださいよう。



日付: Mon, 10 Aug 2009 08:24:47 +0900 (JST)
(バンクーバー時間:8月9日 日曜日 午後4時24分)
差出人: "sayuri@hotmail.com"
宛先: "denman@coolmail.jp"



件名:霧積(きりづみ)温泉に

やっと行きました

\(*^_^*)/



ずいぶん メールもたっまって
だれかこのメール 開けたなー。
ほら 私がいないと誰か見るよ。

ただいまー 夕べ  戻りました。
自由に させてもらいました
元気です  
碓氷峠の近く 霧積(きりづみ)温泉にやっと行きました

一晩ねて翌朝、 急用で すぐ戻らなくては・・っと  
軽井沢から  帰らなくては いけない状況になり
あわてて 横川まで 降り PA (パーキング)からTelして
長男坊と話したら、戻らなくてOK という事になった。

ホットして また 碓氷峠を登る。バカだねー私
(今度は旧道から、父と昔 とおった道を登った)
横川まで降りてしまったから
途中 霧積(きりづみ)へ向かってみよう。イイ チャンス!
ここから軽井沢は近いし夕方までにまた戻れば・・と

「人間の証明」で麦わら帽子を
渓谷で落して亡くした、あのフレーズを
ずーっと 気になっていて やっと 行けました。

たのしかったよ~、三男坊と温泉
お風呂5分  後 遊卓球場 で遊びたい 感じ。
次男坊いたら 卓球 で1時間 遊んでましたね

行水だから 温泉は無理、でも せっかくだから 入りました。
他に誰もいなくて 三男坊と貸しきり でした。
三男坊も熱いのは苦手らしく 洗い場を 走り回ってました。

霧積温泉は 万葉の歌(防人)の碑がある
サンセット ポイントという眺めの良い見晴らし台の
熊野神社から 中山道の道が今もあって、
山歩きが好きな人は歩いて
霧積まで 下っていきます。3時間位かかると聞きました。
三男坊が小学生になったら
一緒に 下っていきたいと思うのです。

さゆりより



8月8日 記




『カラスの証明』より
(2010年4月30日)




どうですか?。。。思い出しましたか?



思い出しましたわ。 そう言えばデンマンさんは『カラスの証明』という記事を書きましたわね。

そうです。 『人間の証明』をもじって書いたのですよ。

上のメールに対する返信も書きました。 読んでみてください。

 (すぐ下のページへ続く)


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