そうさぁ。。。だから、マリアは僕とアンナが二人きりで Lighthouse Beach に行くのを認めていたじゃないか。
本当は3人で行くはずだったのよう。もともと、マリアが言い出したことだったのよう。私がボーイフレンドと別れてふさいでいたから。。。それで、マリアは、私を元気付けようとしたのよう。マリアにはそういう心の優しいところがあるのよう。でも、キャッシュの仕事がもらえて、マリアはスーパーのレジの穴埋めに出かけて行ったのよう。
なんだい。。。その穴埋めって。。。?
マリアが勤めていたスーパーで急に女の子が病気で出られなくなったのよう。それでマネージャーからお声がかかって、キャッシュで払うから来てくれってぇ。。。
つまり。。。、つまり、マリアは失業保険をもらいながらキャッシュで働くわけ。。。?
そうよゥ。。。持ちつ持たれつよね。そうでしょう? マネージャーだって助かるし、マリアも臨時収入が入るでしょう?
じゃあ。。。マリアは僕とアンナが二人だけでビーチに行くことを知っていたんだ。
ケイトーはマリアが知らないと思ってたの?
僕はアンナが僕のために“混浴露天風呂”に案内してくれるものとばっかり思っていたよう。
実はマリアが言い出したのよう。その時、私に冗談半分で言ったものよ。“あたし、行けないけれど、ケイトーをあたしから取らないでね”って。。。
マジで。。。?
多分、こうなる事を予測していたのよね。
だったら、いいじゃないか。。。なるようになったのだから。。。
ダメよう。。。私はマリアを裏切る事ができないわ。
でも、アンナだって、結構、あの日ビーチで僕と一緒に楽しんでいたじゃないか?
だってぇ、もともとマリアが私のために言い出したのよう。私がボーイフレンドと別れて、ふさいでいたので、マリアが私を元気付けるために3人で Lighthouse Beach へ行こうと言う話だったのよう。 だから、私もマリアの気持ちがありがたかったので、素直にその気持ちを受けて、ケートーと久しぶりに愉快な時間を過ごしたのよう。
だからさぁ。。。今夜もその続きを。。。
ダメよう。。。調子に乗らないでよう。。。マリアの気持ちを裏切る事になるわ。
アンナって友達思いなんだねぇ~。。。僕は、ますますアンナの事が好きになってしまったよう。。。
変なところでおだてないでよう。。。とにかく、マリアはケイトーが私のアパートに来る事を分かっていたのよう。このままケイトーが私のところに朝まで居たら、マリアは絶対に傷つくわ。そういう事は私にはできないの。だから、今夜はおとなしく帰ってね。ケイトーは寅さんのように優しかったでしょう?
ん。。。?寅さんのように。。。? 。。。で、アンナはマジで寅さんの映画を見たことがあるの?
もちろんよう。ニューヨークには、もう80年も続いている日系人会があるのよ。そこで寅さんの映画の上映会があって日系二世のクラスメートに誘われて見に行った事があるのよう。
。。。で、アンナは日本語を勉強した事があるの?
会話はできないけれど中学校の教科書ぐらいならば何とか読めるわ。
ほおォ~。。。知らなかったなぁ~。。。
ケイトー。。。何よう、急に近づいてきたりしてぇ~
だから、アンナの友達思いの気持ちを考えて僕は帰ることにするよう。お休みのキスだよう。
そう。。。分かってくれたのねぇ~。
うん、うん。。。でもね、僕は、アンナのヌードを初めて見た時に中学生の時に見たプレーボーイのプレーメートが目の前に現れたような気がしたんだよう。
ええ。。。聞いたわ。。。ケイトーって、女心をくすぐるコツを知っているのよねぇ~。。。
うん、うん、うん。。。(ここで、ちょっと長いお別れのキスですう) 。。。
ちょっと。。。ケイトー。。。くすぐったいわよう。。。うふっ。。。わたし。。。わたし。。。うふっ。。。それ以上ダメよゥ。。。
ん。。。? いいじゃないかぁ。。。?
ダメよ。。。ほんとにダメ。。。
僕は。。。僕は。。。つらいよう。。。寅さんの言葉に、「男はつらいよ」っていう台詞があるのをアンナも知ってるよね?
ええ。。。でも、やっぱりダメなものはダメなのよう。。。
思い直すことはできない。。。?
マリアは、わたしの小さな頃からの親友なのよう、その親友の気持ちを裏切る事はできないわ。
でも、アンナと僕は愛し合っていると思うけれど。。。
愛し合っているってぇ。。。ケイトーと会ってからまだ2週間なのよう。。。
だけど、僕は。。。僕は。。。アンナのことが堪らなく好きになってしまったんだよう。。。
うふっ。。。もう、本当に、これ以上はダメよう。。。お願い。。。もうやめてぇ~。。。
しかし。。しかし。。。アンナだって、ほらぁっ。。。もう、こんなにもォ~。。。
だから。。。だから、あふゥ。。。もう。。。、もう、これ以上ダメなのよう。。。ケイトーはいつもしつこいのよう。。。
思い直さない。。。?
ダメよう。。。わたしは。。。わたしは。。。自分の名前に恥じないように。。。
ん。。。?アンナの名前に恥じないように。。。?
言ったでしょう?。。。わたしの名前はgraceって意味なのよゥ。。。?その名を傷つけるようなことをしたくないのよォ~。。。
『ブルックリンのエマニエル夫人 (2008年5月26日)』より
分かるでしょう、レンゲさん。。。現実には、エマニエル夫人の映画のようにスムーズに事は運ばないのですよう。
でも、それは、アンナさんがイマイチ、デンマンさんを愛していなかったからですわ。
でもねぇ、『エマニエル夫人』の映画を観てごらんよう。あの世界では愛がなくてもエッチしている世界ですよう。僕とアンナさんのライトハウス・ビーチのシーンをそのまま『エマニエル夫人』の映画に移したら、僕とアンナさんはビーチで裸になった後でアパートに行ってエッチしないと映画にならないのですよう。うしししし。。。
なぜ映画にならないのですか?
だから、上でジューンさんが言ってたでしょう。。。あの映画は「性の形」を描いたファンタジーですよう。。。人生をいかに生きるべきか?。。。とか、愛情とは何か?。。。とか、友情とは何か?。。。そういう事をテーマにした映画ではない。
When two people make love, there are at least four people present---the two who are actually there and the two they are thinking about.
--- Sigmund Freud
カップルがベッドで愛し合うとき、実は4人がかかわっている。
そこに居る二人と、それぞれが思い浮かべている違う相手。
--- ジクムント・フロイト
『日本で最も有名な三角関係 (2007年6月25日)』より
つまり、フロイトが言うオツムの世界のファンタジーなのですよう。現実に愛し合っている二人ではなく、オツムの中で愛し合っている二人を描いた映画が『エマニエル夫人』なのですよう。
【レンゲの独り言】
ですってぇ~
つまり、ファンタジーと現実を混同してはいけない。
デンマンさんが言おうとしているのは、この事だと思うのですよね。
でも、あの映画が現実にあった事に基づいて作られたと考える人が居るでしょうか?
あなたは、どう思いますか?
映画というのは多かれ少なかれファンタジーの要素が含まれているとあたしは思っています。
日常生活をそのまま映し出した映画など誰も面白がってお金を払ってまで見に行く人は居ないでしょう?
誰だって、つまらない日常生活を自分が送っているのですから、
さらにつまらない日常生活を映し出した映画など見る人は居ませんよね。
でも、その後、デンマンさんとアンナさんはどうなったのでしょうか?
あなただって気になるでしょう?
あさっても、また読みに戻ってきてくださいね。
では。。。
メチャ面白い、
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こんにちはジューンです。
デンマンさんの記事には
時々考えさせられるものがありますよね。
今日の記事も面白いと思いました。
おそらくデンマンさんは次のように
言いたかったのではないでしょうか?
We live in a fantasy world,
a world of illusion.
The great task in life is
to find reality.
by Iris Murdoch
『エマニエル夫人』はファンタジーの世界ですよね。
重要な事は、そのファンタジーの中から
日常生活に糧となるものを見つける、
と言う事ではないでしょうか?
ところで、デンマンさんがレンゲさんの記事を集めて
一つにまとめました。
もし、レンゲさんの記事をまとめて読みたいならば、
次のリンクをクリックしてくださいね。
■ 『最近のレンゲ物語 特集』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
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