日本の閨房術 (PART 1)
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デンマンさん! どういうわけで日本の閨房術を持ち出してきたのでござ~ますかァ~?
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卑弥子さんは僕が持ち出したと思っているのですか?
だってぇ~、タイトルを書くのはデンマンさんでござ~♪~ますわァ~。。。
確かにタイトルを書くのは僕です。。。 でもねぇ~、上のタイトルを書くように促(うなが)したのは他の人なのですよ。。。
それはどなたでござ~ますか?
ちょっと次のリストを見てください。。。
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■『拡大する』
■『江戸の閨房術』
これはライブドアの僕の「徒然ブログ」の日本時間で 2月2日の午前9時36分から4日の午前2時47分までの「生ログ」の一部です。。。 赤枠で囲んだ箇所に注目してください。。。
あらっ。。。 2月2日の午前10時27分にGOOGLEで検索して『江戸の閨房術』を読んだネット市民がいたのですわねぇ~。。。
実は、カリフォルニア州サンタクララ郡のクパチーノ市に住む日系4世のマリ・ヤマダさんが読んだのです。。。
デンマンさんは、またIPアドレスを調べてマリさんが読んだことを突き止めたのですか?
そうです。。。
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あらっ。。。 この上の写真の女性がマリ・ヤマダさんでござ~ますかァ?
そうです。。。
いつものように、女性がアクセスする場合は、きれいな写真を貼り付けるのですわねぇ~!
いけませんかァ~?
そういうことをすると、あの悪名高い「現実主義者」と名乗る男が「デンマンは女尊男卑だァ!」と喚いてムカつくと思いますわァ~。。。
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■『現実主義者 馬鹿の見本』
いや。。。 あの馬鹿はきれいな女性を見れば男性ホルモンを全開してスキップして喜びますよ!
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わァ~~ うれしいなあああァ~。。。
40過ぎても 結婚できない
オイラのために デンマンさんが
可哀想だと思って
ちれいな女の子の写真をベタベタ
貼り付けてくれるのです。
このぶんだと、上の記事を読んで
読者の中から、
オイラにプロポーズしたい女性が
きっと現れると思います。
オイラはウハウハしながら
男性ホルモンを全開します。
きゃははははは。。。
こうなったら、もう無条件に
スキップして喜びたいと思います!
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わァ~~ うれしいなあああァ~。。。
ルンルンルン ランランラ~♪~ン
もう一つおまけに
ルンルンルン ランランラ~♪~ン
ああァ~、うれしいなあああァ~。。。
あの馬鹿は、きっとこのように狂喜すると思うのですよ。。。
馬鹿バカしいので、本題に入りますわ。。。 マリ・ヤマダさんは、どういうわけで『江戸の閨房術』を読んだのでござ~ますか?
あのねぇ~、マリさんはクパチーノ市にある州立コミュニティ・カレッジのディアンザカレッジ(De Anza College)で日本文化史を専攻しているのですよ。
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つまり、マリさんは日本文化史に興味があるのでござ~ますか?
そうですよ。。。 当然、卑弥子さんが専門の「日本文化と源氏物語」にも関心があるのです。。。
それなのに、どういうわけでエロい『江戸の閨房術』を読んだのでござ~ますか?
マリさんが受講している講義で江戸文化史を教えている先生が「江戸の春画」というテーマでタームペーパーを書きなさい、と言ったので、マリさんは「春画に見る閨房術」というタイトルで学期末レポートを書くことにしたのですよ。
それで、どのように検索したのですか?
次のように検索したのです。
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■『拡大する』
■『現時点での検索結果』
あらっ。。。 「江戸 閨房術 徒然ブログ」を入れて検索したのですわねぇ~。。。
そういうことです。。。
。。。で、マリさんに参考になるようなことが書いてあるのでござ~ますかァ~?
もちろんですよ。。。 マリさんは次の箇所をじっくりと読んだのです。。。
養生術としての春画
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春画の制作は、中国の房中書(性交渉の方法を教える書物)の挿絵と深く関わりがあるとも考えられています。
代表的な房中書の一つに『素女経(そじょきょう)』があります。
素女とは仙女のこと。
中国古代伝説上の王・黄帝が性交渉に関する疑問を素女に投げかけ、素女がそれに答えるという問答形式をとる書物です。
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例えば、黄帝が「自分は近頃、気が衰えて調子が悪く、心も楽しくない。常にびくびくしている。どうしたらいいだろうか」と相談します。
それに対して素女は「人が衰える理由は、性交渉の仕方に誤りがあることに因(よ)る」と答えます。
つづけて、性交渉において女が男より積極的になるのは、水で火を消すようなものだ、と。
正しい道を知って性交渉を行えば、釜の中で五味(甘い・酸っぱい・塩辛い・苦い・辛い)が調和した美味しいスープが煮えるように、五楽が調和し、悦びや楽しみが得られましょう。
これを知らないものは寿命が短く、どうやって快楽を得るのでしょうか。
このようなことは慎まねばなりません、とアドバイスします。
『素女経』をはじめとする中国の房中書では、性交渉にまつわるこうした問答が繰り広げられます。
基底となるコンセプトは、いかに健康で長生きするか。
そのための養生術として、性交渉が位置づけられていました。
身体にいい性交渉のかたちが説かれるのです。
『素女経』が中国で古くから参照されていたことは、例えば、後漢(25-220)の著名な科学者で文学者でもあった張衡(ちょうこう 78-139)の詩に詠まれていることなどからもわかります。
張衡は「同声歌」という詩のなかで、新婚の夫婦が春画を寝台の上に並べ、素女の教えに従って性交渉するさまを詠じています。
その一部を挙げましょう。
衣解巾粉御
列圖陳枕張
素女為我師
儀態盈萬方
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衣(イ)解(と)かれて巾粉(キンプン)を御(ぎょ)し
図(ヅ)を列(レツ)して陳枕(チンチン)張(は)らる
素女(ソヂヨ)を我(わ)が師(シ)となす
儀態(ぎたい)萬方(バンパウ)盈(み)つ
衣をほどき、寝おしろいを付け、就寝用の頭巾をかぶる。
二つ枕を並べ、周囲に図(春画)を並べて、
素女を先生として、灯光のもと、
ありとあらゆるさまざまの位置をとってみる。
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『素女経』をはじめとする房中書の多くは、戦乱の時代などを経て中国では散逸してしまい、題名だけが伝わる内容不明の書物も多くありました。
しかし、日本で『医心方(いしんほう)』という医学の大百科全書が編纂され、そのなかに『素女経』をはじめとした房中書が引用されたことで、その内容が明らかとなりました。
日本にも中国から房中書がもたらされていたのです。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真とイラストはデンマン・ライブラリーより)
65-67ページ 『春画を旅する』
著者: 山本ゆかり
2015年9月25日 第1刷発行
発行所: 柏書房株式会社
でも。。。、でも。。。、『素女経』という書物は中国で書かれたものではござ~ませんかァ!
だけど、中国では戦乱の影響で性生活の指南書と呼ばれる本はほとんどが失われてしまったのですよ。。。 でもねぇ~、かつて日本では中国の『素女経』をはじめとする房中書を輸入していた。。。 そういうわけで、日本では中国から輸入されていた房中書の影響を受けて、江戸時代にはたくさんの春画が描かれたのですよ。
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春画の最高傑作『歌満くら』(喜多川歌麿 画)
これは春画の最高傑作と言われる喜多川歌麿が描いた『歌満くら』です。。。 中国の春画よりも洗練された、実に芸術的な作品ですよ。。。
。。。で、“江戸の閨房術”は、どうなったのでござ~ますか?
だから、江戸時代には“閨房術”も『素女経』から学んで、更に洗練された素晴らしい性生活の芸術的な指南書になったのです。。。
『江戸の閨房術』より
(2016年12月19日)
。。。で、このことをマリさんは学期末レポートに書くことにしたのですか?
そうです。。。
でも。。。、でも。。。、どうしてデンマンさんはそこまで知っているのですか?
あのねぇ~、マリさんは「江戸 閨房術 徒然ブログ」と入れて検索するほどなのですよ。。。 つまり、僕の「徒然ブログ」の常連さんです。。。
マジで。。。?
卑弥子さんは信じられないのですか?
信じられませんわ。。。
マリさんは僕にメールをよこして、「タームペーパーの参考にさせていただきます。。。 ありがとうございます」と書いてくれたのですよ。。。 あのねぇ~、昔の人は “信じる者は救われる!” と言ったのです。。。 だから、卑弥子さんも素直に信じて、ルンルン気分で幸せになってねぇ~。。。
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(すぐ下のページへ続く)
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