デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

愛の罰(PART 1 OF 3)

2009-07-26 04:47:43 | 日本人・日本文化・文学論・日本語

  
愛の罰(PART 1 OF 3)





日付: Wed, 1 Jul 2009 13:23:03 +0900 (JST)
(バンクーバー時間:6月30日 火曜日 午後9時23分)
差出人: "domini@yahoo.co.jp"
宛先: "green@infoseek.jp"



件名:デンマンさんとメールの交換が

できるって幸せですね。

\(^_-)ノ



はい こうやって メールで元気だよ
って 送れるのは 幸せですね。
主人は先週から 旅行なので
私が子供を見張ってるしかないし
一泊でさえ山小屋にも 行けなかった。



何を食べたの?ベーグルね
しばらく 食べてないなー
今日も なんだか 眠い
では また...

さゆりより



『宮本武蔵と絶望的な馬鹿 (2009年7月8日)』に掲載




デンマンさん。。。また小百合さんのメールを持ち出してきて自己満足に浸っているのでござ~♪~ますか?



うししししし。。。何度読んでも、心が温まるのですよう。

■ 『母親心 (2009年7月24日)』

おととい(7月24日)、上の記事で書いたけれど、子供を見殺しにしてしまう母親が居る中で、小百合さんのように子供のために頭を悩ませ、心を痛めて、一生懸命に子供が良い方向に向かうようにと気遣っている。そういう母親が居ると言う事を僕は心に留(と)めておきたい。また、小百合さんは無駄に心を痛めているわけではないよォ~、と。。。そ~言って元気付けたかった。

それで、また上のメールを持ち出してきたのでござ~♪~ますか?

そうですよう。それに、2006年に起こった苫小牧の悲惨な事件で、なんとか餓死しないで生き残った長男の事が、いまだに僕は気になっている。

なぜ。。。?

ダ・ヴィンチさんも次のように書いていたのですよう。


腐敗して変わり果てる弟の姿を見ながら、
育児を放棄され捨てられ餓死する様に
狡猾に仕組まれた密室殺人の生贄として
「死」を望まれていた事を疑わないで
ママを寒いアパートの一室で待ち続けた長男。




2006年12月におきた恐ろしい愛情の無い事件
『母親心 (2009年7月24日)』より


この長男がどうだと言うのでござ~♪~ますか?

あのねぇ~、この3歳の長男は児童保護施設に預けられた。

だから。。。?

現在は、無邪気にも母親に殺されようとした現実に気付いていない。ところが、やがて施設で成長するにつれて、事件の全貌を知るようになる。

つまり、母親が狡猾に仕組んだ密室殺人の生贄として「死」を望まれていた事を知るようになると、デンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?

そうですよう。生き残った長男は冷たい現実に直面するのですよう。

そうすると長男はどうなるのでござ~♪~ますか?

たぶん、人間不信になるでしょうね。

それだけですか?

自分の存在に疑問を持つようになるでしょうね。。。

どのように。。。?

自分が望まれて生まれてきたのではない事を知る。。。しかも、母親が三男も含めて自分を殺したくなるほど迷惑な存在だった事。。。この長男の目に、餓死して悪臭を放ちながら腐敗してゆく惨めな三男の姿が、ありありと思い浮かんでくる。

悲惨でござ~♪~ますわ。。。それは、生き残った長男には酷(むご)い仕打ちでござ~♪~ますわ。

そうですよう。。。しかし、生き残った長男は、そういう冷たい現実に直面しなければならない。

それで、それから長男はどうなるのでござ~♪~ますか?

自分はなぜ生まれてきたのか?。。。どうして、三男のように殺されようとしたのか?。。。それなら、どうして自分を生んだのか?。。。長男にとっては、やりきれないまでの疑問が頭をもたげてくるはずですよう。

それで。。。?

優しい母心を持たない女の腹から生まれてきた事を憎み。。。そのようなおぞましい現実の中で自分が生きてゆく事に耐えられなくなるでしょうね。。。

それで。。。?

悲痛な思いに駆られて衝動的に自殺するかもしれない。。。

まさか。。。?

現在、日本では1日に約100人の人が自殺しているのですよう。僕と卑弥子さんがこの対話を終わらせる1時間以内に、さらに4人の人が自殺するのですよう。。。。ほらァ~。。。たった今、また一人が自殺しましたよう。。。

マジで。。。? ウソでしょう!?

ウソだと思ったら、次のリンクをクリックして統計を見てくださいよう。

■ 『自殺死亡の年次推移 厚生労働省』

あらっ。。。21世紀になってから自殺者が急に増えているのでござ~♪~ますわねぇ~!?

そうなのですよう。つまり、21世紀になってから、時代についてゆけない母親が苫小牧事件のような悲惨な事件を起こすようになったのですよう。つjまり、家庭の不幸が増えていると僕は見ているのですよう。

要するに家庭の不幸が自殺の増加を引き起こしているとデンマンさんは見ているのでござ~♪~ますか?

当然ですよう。苫小牧事件のような悲惨な事件は、もちろん、日本だけで起こっているわけじゃないけれど、日本では特にこのような事件が多いのですよう。4歳になる我が子を殺害した進藤美香・受刑者のことを僕は次の記事の中で書きました。

『愛が乏しい無責任大国日本』

 (2006年11月18日)


この事件も2006年に起きたのですよう。

4歳になる我が子を母親が殺してしまったのですわね?

そうですよう。動物でも我が子を殺すと言う事は起こらない。母親は自分を犠牲にしてでも我が子を守ろうとするのが動物の世界ですよう。ニャンニャンや、ワンちゃんや、熊や、豚や、ウサギやネズミだって、母親は自分の身を犠牲にしてでも我が子を守ろうとするものですよう。だから、「子持ちの熊には近づくな!」と言われる。近づいたら子を守ろうとする母熊に襲われるからですよう。

人間の母親だけが我が子を殺すのでござ~♪~ましょうか?

そうですよう。。。もしかすると卑弥子さんも我が子が邪魔になって殺してしまうかもしれませんよう?



デンマンさん!

いい加減な事を言わないでくださいましな!


冗談ですよう。。。冗談。。。卑弥子さんに限って、我が子を殺すような事はありません。

もちろんでござ~♪~ますわ。

でも、魔がさすと言う事もありますからね。



デンマンさん!

いい加減な事をぬかすなア!


分かりました。。。分かりましたよう。。。ちょっと言い過ぎましたね。うしししし。。。

。。。んで、生き残った長男はどうなるのでござ~♪~ましょうか?

自分の存在に疑問を持つのですよう。。。つまり、望まれて生まれてこなかった事を知らされる。。。当然、自分に自信がもてないから、社会的自我に目覚める事が無い。

そうするとどうなるのでござ~♪~ますか?

「自分」が持てないから匿名で2ちゃんねるで遊ぶようになる。

それでは、まるで。。。、まるで。。。、2ちゃんねるで生まれ育ったような“成りすまし馬鹿”さんではござ~♪~ませんかァ!

そうですよう。。。成りすまし馬鹿のような人間が、このようにして増えているのですよう。

マジで。。。?

僕は大真面目ですよう。だからこそ、また悲惨な苫小牧密室殺人事件を取り上げたのですよう。

つまり。。。、つまり。。。、成りすまし馬鹿さんのような人間が増えているために。。。、それで。。。、日本では2ちゃんねるのような匿名掲示板が巨大化するのでござ~♪~ますか?

そうですよう。上の『自殺死亡の年次推移 厚生労働省』と関係があるのが一目で分かりますよう! 2ちゃんねるの巨大化と自殺者の年次推移とは相関関係にある!

マジで。。。?

それが僕の結論ですよう。。。あのねぇ、たまたま僕は夕べ、興味深い本を読んでいたのですよう。。。そうしたら、なぜこのような悲惨な事件が起こるのか?その理由が僕にも見えてきたのですよう。

どのような事が書いてあったのでござ~♪~ますか?

次のような事が書いてあった。読んでみてください。

 
自らの愚かさで自滅する人間

私はここ十数年、次のようなことを講演の終わりに口癖のようにいってきた。

チェルノブイリ原子力発電所事故の二ヵ月後、私はスウェーデンのヨックモックという町へ行ってその被害の恐ろしさを見聞きした。
日本のことわざに、身に降りかかる火の粉は払わねばならない、というのがある。
しかし、色も形も匂いもない死の灰を払うことはできないであろう。
神は人間を創ったが、死に至る病を創る事も忘れなかった。
病は現代の医学で克服してきたかに見えるけれども、最後に神は人間を自らの愚かさで自滅させようとしているのではないだろうか。
それが原子力なのである。
これは私も含めて人間が天に唾するということであり、吐いた唾は必ず自分の顔へ戻ってくるであろう。




230-231ページ アイヌ歳時記 【二風谷(にぶたに)のくらしと心】
著者・萱野茂 2000年8月21日 初版第一刷発行
発行所・株式会社 平凡社


 (すぐ下のページへ続く)

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