白い鯛焼き(PART 1)
(ginowan6.jpg)
お元気ですか?
ご無沙汰しております。
(中略)
埼玉県行田市に住んでいる母が入院したので見舞いのために10月1日から10月29日まで日本に帰省しておりました。
母も高齢者になりましたので、かなり弱っております。
会うのは最後になるかも知れないので1ヶ月間毎日のように病院に通いました。
安子さんもお母さんの介護で大変ですね。
お互いに年老いた親の面倒を見る年になりました。
年はとりたくないけれど、こればかりはいたし方がありません。
どうか頑張ってください。
安子さんが現在住んでいる住所を見たら「宜野湾市」になっていました。
「ぎのわん」と読むのですね。
知りませんでした。
偶然にも山崎豊子が書いた『運命の人』をバンクーバー市立図書館から借りて読み終わったところです。
4冊の長い小説で第4部に宜野湾市が登場するのです。
ルビが振ってあったので「宜野湾市」の読み方がわかりました。
安子さんが住んでいるのが宜野湾市で、偶然とはいえ、なんとなく不思議な因縁を感じます。
安子さんはヤマトンチュで私と同様ですよね。
ウチナンチュの人たちの苦労を舐めたわけではないでしょうけれど、沖縄の人たちから、いろいろと昔の事を聞かされたことでしょう。
物の本によると沖縄の人は「ウチナンチュ」という言い方はしないようで「シマンチュ」と呼ぶそうです。
ホントでしょうか?
「シマ」とは「集落」の意味だということです。
やわさんたちが「シマ」を「縄張り」の意味で使っていますが沖縄の「シマ」と関係あるのでしょうか?
実は、私の亡くなった親父が宮古島で終戦を迎えました。
沖縄本島に居たら、そこで戦死していたかもしれません。
そうだとすれば、私は生まれていなかったわけです。
そのような訳で、沖縄も沖縄戦も、他人事ではないような「親近感」を感じます。
それで山崎豊子が書いた『運命の人』を読んでみたわけです。
つい脱線いたしました。
沖縄もこれから寒くなるでしょうけれど、
風邪など引かないように元気でお過ごしください。
素晴らしいクリスマスと良いお正月をお迎えください。
では、いつかお目にかかることを楽しみに。。。
デンマン
2012年12月3日
『目の前で米軍のヘリが落ちた』より
(2012年12月6日)
デンマンさん。。。どうしてまた安子さんへ出したお手紙を持ち出してきたのでござ~♪~ますか?
実は安子さんから返信が届いたのですよ。 読んでみてください。
2012年12月12日 水曜日
デンマンさん、 本当にお久しぶりです。
私も母の介護で、すでに半年余り宜野湾市に滞在しております。
デンマンさんは1ヶ月ほどでバンクーバーへ戻ったようですが、私も早くバーナビーへ戻りたいと思います。
しかし、母の様子を見ていると、いつになるか心もとない次第です。
すぐに回復に向かうとは思えません。
また、回復したとしても元気に一人で生活できるようになるとも思えません。
本当に年はとりたくないものです。
でも、こればかりはどのように嘆いても仕方がないことです。
ところで、私も友達に薦められて『運命の人』を読みました。
第4部になってから沖縄のことがいろいろと出てきますね。
でも、急に話題が変わって沖縄が不意に出てくるような印象を持ちました。
まるで「木に竹を接ぐ」ような不自然さを感じました。
「運命の人」というのは『外務省機密漏洩事件』で起訴された新聞記者の「弓成亮太」のことでしょうけれど、小説の主人公は沖縄にやってきてたことになっています。
でも、著者は沖縄を書くために主人公が沖縄で暮らすように設定したのだと思います。
モデルになった毎日新聞社政治部の西山太吉記者は実際には沖縄で暮らしたことはないと思います。
宜野湾市は暮らし易い良い町ですよ。
デンマンさんが好きになるような「白い鯛焼き」もありますし、
「塩チャーシューメン」は私の好物です。
(ginowan5.jpg)
塩チャーシューメン
デンマンさん、たぶん「ゆし豆腐そば」がお気に入りになるのではないかしら?
(ginowan7.jpg)
ゆし豆腐そば
沖縄の味が鼻についたら新城「Tetera」の「メキシカンランチ」がお勧めです。
(ginowan4.jpg)
メキシカンランチ
沖縄でも平和な日々が続いていますが、
でも、最近、北朝鮮が核弾頭を取り付けられるようなロケットを発射したニュースが伝わってきます。
中国はトップが様変わりして保守派が政権を取ったようです。
雲行きが悪くなり中国や北朝鮮が日本を攻撃するならば、まず真っ先にやられるのが戦略的に重要な沖縄です。
なにしろ日本の米軍基地の75%が沖縄に集まっているのですから。。。
日本が太平洋戦争でハワイを奇襲したように、
戦争が始まれば必ず沖縄が奇襲攻撃を受けるはずです。
そのようなわけで、沖縄にずっと住むつもりはありません。
できるだけ早くバーナビーへ戻ろうと考えています。
いづれ、はっきりしたら連絡いたします。
お体に気をつけて良いクリスマスと素晴らしい新年をお迎えください。
(yasuko35.jpg)
安子より
あらっ。。。安子さんは相変らずボインなのでござ~ますわね。。。
10年か15年ほど前の写真ですよ。
デンマンさんが貼りつけたのでござ~ますか?
安子さんがどのような感じの人なのか? この記事を読んでいる人も気にかかると思ってね。。。うへへへへへ。。。
デンマンさんがコラージュしてでっち上げた写真なのでしょう?。。。で、宜野湾市というのは沖縄のどの辺にあるのでござ~ますか?
ちょっと地図を見てください。
(okinawa1.gif)
沖縄全図
(okinawa2.gif)
宜野湾市 & 那覇市周辺
あらっ。。。宜野湾市というのは那覇のすぐ近くなのですわね。
そうですよ。 安子さんは「宜野湾市は暮らし易い良い町ですよ」と言っているけど、宜野湾市の中心部にはアメリカ海兵隊普天間基地があるのですよ。
(heli02.jpg)
(futenma2.jpg)
名護市の辺野古(へのこ)付近に移転したのではござ~ませんか?
そういう話もあったけれど、まだ移転したわけではない。 基地を廃止するか? 同基地の機能を果たす基地・施設を他に設けるか? 設けるとすれば、どのような条件で設けるか? 移設のあり方によって周囲にどのような影響が現れるか? 沖縄では今でも、いろいろと問題になっているのですよ。
かつての鳩山首相が解決したのではありませんか?
あの人は途中で首相の座を投げ出してしまったのですよ。 政権交代から半年余りが経過した2010年4月13日の時に、ワシントンポストは「普天間問題に関し鳩山は何を考えているか分からない」と言う記事を書いて鳩山さんのことを"loopy"(愚か)と述べた。
あらっ。。。 日本国の首相に対してちょっと言い過ぎではござ~ませんか?
確かに、そう考える日本人も多かったと見えて、たぶんワシントンポストにも苦情が届いたのでしょうね。 それで、記事を書いた記者がloopyを「愚か」という意味で使ったのではなくて「現実から変に遊離した人」という意味で使ったと説明したのですよ。
言葉をちょっと丁寧に変えて言っただけで、要するに「愚か」という事と変わりがないではござ~ませんか!
いろいろ問題はあるけれど、宜野湾市は基地を見ないで他の場所を眺めれば、確かに安子さんが言うように、食べ物はうまいし「宜野湾市は暮らし易い良い町」かもしれません。
(すぐ下のページへ続く)