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SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁

2022年05月21日 22時44分44秒 | 洋画2016年

 ◎SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁(Sherlock : The Abominable Bride)

 

 このシリーズのどこが気に入っていたかといえば、やっぱり現代にビクトリア朝の設定そのままのシャーロック・ホームズが登場したことで、それが妙な時代錯誤のおもしろさを生んでいたんだけれども、それがコナン・ドイルの描いた時代そのままになっちゃうと、これまでのホームズ物となんら変わらないような印象を受けたのは否めない。もちろん、撮り方は斬新だし、テレビシリーズの人物設定(ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、アンドリュー・スコットたちのことね)はそのまま活かされてるからいいんだけど、ふりかえってみるとなんだか仮装大会だったような気がしないでもない。

 自殺したはずの花嫁が蘇って人を殺すというトリックは実におもしろく、どうしてドイルが語られざる事件のままにしていたのかはわからないんだけれども、なるほど、花嫁によく似た女性を探してきて彼女を自殺させて、自分は殺人を成就させてから自殺するというのはたしかに斬新ではあるものの、ここで素朴な疑問が浮かぶ。わざわざそこまでするだけの理由はなかったんじゃないかしら?

 あ、そうそう、特攻ってスーイサイド・ミッションていうのね。なるほど。


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