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エディット・ピアフ 愛の讃歌

2013年08月24日 01時47分00秒 | 洋画2007年

 ◎エディット・ピアフ 愛の讃歌(2007年 フランス、チェコ、イギリス 140分)

 仏題 La Mome

 英題 The Passionate Life of Edith Piaf/La Vie En Rose

 staff 監督・脚本/オリヴィエ・ダアン 脚色/オリヴィエ・ダアン イゼベル・ソベルマン

     撮影/永田鉄男 美術/オリヴィエ・ロー 衣裳/マリ・アレン

     音響/ローラン・ゼイリグ パスカル・ヴィアール ジャン=ポール・ユリエ

     音楽/エドゥアー・デュボワ オリジナル曲/クリストファー・ガンニング


 cast マリオン・コティヤール ジェラール・ドパルデュー マルク・バルベ

 

 ◎1963年10月11日、ピアフ、47歳で没

 ぼくは、世の中からおいてきぼりになりそうなほど、音楽に疎い。

 けど、そんな音痴なぼくでも、ピアフくらいは知ってる。

 特徴的なだみ声で、でも、深みのあるビブラード。

 小柄で、

 おそらく幼少期の悲惨さのためなんだろか、

 実際の年齢よりもずいぶんと老けてみえた容姿。

 そして、奔放な性の遍歴まで、なんとなく耳に入ってきたものだ。

 だから、マリオン・コティヤールがマイクの前に立っても、

 聞こえてくるのはもちろん本物のピアフの声だったのは、嬉しかった。

 ただ、それにしても、よくもまあ、あれだけ完璧に、

 ピアフの歌に合わせて歌う演技が出来たもんだ。

 マリオン・コティヤール、すげえ。

 彼女が観客に向かって「愛しなさい」と遺言を語るように言い残す場面なんか、

 まるで、ピアフそのものだった。

 もちろん、ピアフに詳しい人達からすれば、いろいろと不満はあるだろう。

 2度の結婚や、マルセル・セルダンとの恋、

 若手の見出しや、マレーネ・デートリッヒやジャン・コクトーとの友情、

 そりゃもうたくさん、いいたいところのある内容にちがいない。

 でも、それはいわずもがなの話で、

 そういうことを全部知った上で、この映画は作られてるわけだから。

 そんなことより、

 びっくりしたのはセットとカメラワークで、

 すべてのショットは気が利いてて美しいんだけど、

 なんといっても、

 ピアフの家のセットからパンと移動のワンカットで舞台の上に繋がるショットは凄い。

 これには、驚いた。

 アパルトマンでロケをしてると思い込んでいたんだけど、

 もしかしてCGで繋いだりしてないよね?

 ピアフの声はわかったのに、撮り方が自信を持って感じ取れないのは、

 なんとなく、さびしい。


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