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ボウリング・フォー・コロンバイン

2021年08月02日 14時05分19秒 | 洋画2002年
◎ボウリング・フォー・コロンバイン


いかにもマイケル・ムーアらしい突撃取材と編集の妙で構成されてるんだけど、もちろん、これは彼の主張であって賛同するかどうかは鑑賞者の自由だ。

ただまあ、1999年4月20日はアメリカがコソボに最大規模の爆撃を敢行したときで、それについての自己弁護のようなクリントンの会見のわずか1時間後、デンバーのリトルトンのコロンバイン高校で銃乱射事件が起こり、ボウリングをしてきたばかりのふたりの若者によって15人がセミオートマシンガンで撃ち殺され、24人が負傷した。

これはまちがいないことで、ここから、マイケル・ムーアは彼なりの構成によってアメリカのワスプに対して痛烈な批判をかましてる。

なるほど~と納得もできるし、こじつけてないかって首をひねりたいところもないではない。たしかに皮肉が過ぎるような気もするけど、でも主題歌に『この素晴らしき世界』を使いたくなるのはわかる。

チャールトン・ヘストンはいかにも往年の戦う名優で地位も名誉も築いてしまった彼が銃社会の象徴のようにあつかわれてしまうのもそうで、ちからづくの編集で追い込んでるのはちょっとどうかなとおもわないではない。

ただ、アメリカがシャツはズボンに入れろっていうのは、銃を隠すのをさまたげるためなのかっておもわせられたとき、ライフルまでズボンに隠してるのはジョークとしても、ほおなるほどねとはおもった。

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