☆ローマの休日(1953年 アメリカ 118分)
原題/Roman Holiday
監督/ウィリアム・ワイラー 音楽/ジョルジュ・オーリック
出演/オードリー・ヘップバーン グレゴリー・ペック エディ・アルバート
☆G・ROCCAでシャンパンを。
BAR/G・ROCCAはヘプバーンがペックと訪れるバーで、ヘプバーンはここで初めて煙草を吸う。片眉あがりのペックはアイスコーヒーを注文し、麗しのヘプバーンはシャンパンを注文する。
ぼくはローマには想い入れが強く、なんつっても、ヨーロッパのなかでは最高に忘れ難い町のひとつだ。
ローマにいったとき、この「G・ROCCA」は見つけられなかったが、しかしながら、ミーハーな17歳だったぼくは、しっかりとスペイン階段で「ジェラード」を食べてしまった。必死になって「真実の口」をさがし、嘆きの壁もさがした。なんとまあ、純粋な「休日」を過ごしたことだろう。
「ウィリアム・ワイラーってのは凄いんだよ」
と、かつて黒澤明がとあるインタビューでいっていたことがある。
なにが凄いのかわからなかったが、そのときから、ぼくは「ワイラーは凄いんだ」とおもって疑わない。
ただ、ペックの部屋は当時からとっても好きだった。とても美しく作られてて、美術の勝利だ。あんな部屋で暮らしてみたいとおもっていたし、老後、ひとりであんな部屋で生活するのもいいなあとかおもってしまう。
けれど、ぼくは日本人だから、やっぱり畳も欲しいんだけどね。