狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

1.17から19年目、南海トラフ巨大地震発生による想定死者32万人を思う

2013-01-20 04:34:35 | 災害・地震・戦争
 1995年1月17日午前5時46分発生の、阪神・淡路大震災発生から19年目に入りました。現在の被災地の様子は、震災前とほぼ同じ程度まで回復しました。しかし、各被災地間には「復興格差」が存在し、人口減、復興住宅での高齢化・孤立化等の問題が有ります。
 兵庫県内被災12市の人口は震災後に約15万人減少しましたが、2001年に震災前を上回りその後も増加していましたが、昨年末に少し減少となりました。震災前と比較して、西宮・宝塚・芦屋・川西が1割増、神戸市西区が2割増ですが、反対に淡路3市が8割台、尼崎が9割、神戸市長田区が7割台、同兵庫区が9割と減少したままとなっています。
 2001年に復興住宅での高齢化率(65歳以上)が40.5%であった事に対し、昨年は48.2%となって過去最高となりました。又、単身高齢世帯も44.2%となって過去最高となりました。
 復興住宅での孤立化が進み、昨年1年間での「独居死」が61人に上り、その約9割が60歳以上で、死後1ヶ月経過して見つかる事も有ります。
 最大350万円の貸付を行った「災害援護資金」未返済者は約1万2千人、その内約6割が60歳以上となっています。
 兵庫県内被災12市の域内総生産(実質GDP)は、2011年度が14兆1331億円で、1996年の震災直後の「復興特需」を上回りました。
 兵庫県内NPO法人数は、1238団体に増加しました。
 兵庫県が独自に始めた住宅再建共済の加入率は、昨年11月末時点で8.7%に留まっています。
 被災地で唯一継続している、神戸市JR新長田駅南地区再開発は事業完了を2年延長となりました。当駅周辺はかつてはケミカルシューズゴム鉄工所等の町工場が立ち並び、下町の風情が有り道幅も狭かったものですが、現在特に駅北側はさながら住宅街の様になって道幅も広く整備され、工場の匂いや騒音の無い静かな町と化しました。しかし、何か閑散として物足りなさを感じます。
 
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 駿河湾から九州沖の海底に延びる深い溝を震源とする南海トラフ巨大地震発生により、想定される最大の死者が32万人に上るとされています。地震や火山の活動期に入っており、首都直下地震富士山噴火等も起こりうるとされ、1.173.11等をを上回る災害の危機が迫っています毎年これらの震災の有った日毎にでも思い出し、いつも忘れず教訓とし、備えを確認したいものです。

  ※尚、写真のクリックにより、ポップアップにて拡大されます。
 

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YouTube: 1995年阪神淡路大震災1月17日






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