次の本を読む。
「百合子のひとりめし」(著者:原作・久住昌之氏、作画・ナカタニD.氏、出版社:復刊ドットコム、出版日:2014/10/26(2006年の自費出版に新作を加えた単行本化))
以前に読んだ、原作者・久住昌之氏の別著「孤独のグルメ」では、巻頭話が東京・山谷の作業服姿の客が多い定食屋の話であったが、本書も同様に、1食目に大阪・新世界の食堂、2食目に大阪・ジャンジャン横丁の串カツ屋と、下町の中高年のおっさん連中の出入りする様な店を舞台に持って来ている。
また主人公の象百合子は、4年制大学卒業、世間知らず、お嬢様、男性経験無く結婚、30歳で離婚、そして、ひとり外食する事にも慣れていない。作画者・ナカタニD.氏の描いた百合子のイメージと相乗的に、世間擦れせずに、清純、純情可憐な様に感じられる。
それらの事から、久住氏の純朴・素朴・良き古風な人柄が伺えて来て、私には良く感じられる。
最近は、男性のみならず、女性が独りで外食したり、飲み屋へ入ったり、カラオケ等のレジャーを楽しむ事が増えていると言う。そして雑誌等のメディアが、独りでも入り易そうな店を紹介している。また、大学内や会社内で独りで昼食を摂る人も増えていると言う。
しかし、日本の世間の空気や思い込みには、旧態依然として、独りである事を悪い事の様に思ったり、可笑しいと嘲笑したり、その個性有る者・異なった者・違った者を排除しようとする傾向が根強く存在している。
おそらく久住氏自身は独りを好む性格であると思われるが、久住氏は著書を通じて、世間の中で孤独を感じている人達に共感を示し、著書の中の孤独な主人公を光り輝かせる事で、世の独りである人達を励まし寄り添うと同時に、孤独が高い価値の在るものとして世に訴えている様に思う。
また、ナカタニD.氏の描いた孤独な主人公・百合子の綺麗で清楚、純情可憐な容姿・イメージから、独身の女性が百合子に憧れて、同じ様にして独りで外食するかもしれない。
著者お二人による、世間の世間擦れした女性と異なる清純・清楚・純情可憐な主人公、世間のレストランとは異なる下町の定食屋と、その逆説的な描き方を、私は気に入る。
私自身、独りを好む孤独者である。何事につけマイペースを心掛ける。精神的に自立・独立する。自分の考え・判断を信じる自信を持ち、世間の考え・判断を疑っている。世間の中に入って群れの中に混じろうとしない。しかし、この世で生きていく限り完全な隠遁生活を送る事は難しく、仕事をはじめ、何かと関わらざるを得ない。自分を保持しつつ、折り合い・調和を図りながら、孤独に歩んでいく私である。そしてその様な中で、食事を摂る事は必要である。
因みに、へそ曲がりの私は余り外食はしない。添加物、農薬、外国産等、食材が解らず、何が入っているかも解らない事も理由にある。スーパーには余り置いていない為に、ネットで有機栽培(オーガニック)された食品・食材の購入もする。但し、これはあくまで私の趣向である為に、外食を否定している訳では無い。時間の効率化の為に、お金で時間を買う意味での外食を利用する事は有りだと思う。
本ブログ過去の関連記事
・2013/11/24付:「自由で自然なマイペースの自分を取り戻す為の、独り静かな食事・・・『孤独のグルメ』を読んで」
・カテゴリー:「孤独・独立・自尊心・誇り」 ・・・本ページ右サイド
関連文献
・2017/06/14付・Huffington Post Japan:「『ぼっち飯』なんて気にしない。人生を豊かにしてくれる3つの理由。」
・2017/06/14付・Huffington Post Japan:「『ランチはひとりで食べるな』と役員が指示する会社 『コミュ障と思われる?』と私はビクビクしていた。でも今...」
・2017/06/09付・Huffington Post Japan:「ひとりでの食事が『みじめさの象徴』だった韓国、そのひとり酒事情とは?」
・2017/06/07付・Huffington Post Japan:「ひとりでいることは、恥ずかしいことなんかじゃないし寂しくもない。」
・2017/02/11付・YAHOO!ニュース(Forbes JAPAN):「精神的に強い人が『絶対にしない』10のこと」
・2017/06/16付・日経WOMAN Online:「一人ぼっちでも大丈夫? 『友達ゼロ』の人の結末 人間関係に詳しい明治大学文学部の諸富祥彦教授に聞く」
関連動画
YouTube: 【直言極言】汚濁の世に生きる[桜H27/3/27]
YouTube: 諸富祥彦 ひとりぼっちで生きる事は悲しい事なのか?ひとりぼっちは早死にする? 20170504 #諸富祥彦
「百合子のひとりめし」(著者:原作・久住昌之氏、作画・ナカタニD.氏、出版社:復刊ドットコム、出版日:2014/10/26(2006年の自費出版に新作を加えた単行本化))
以前に読んだ、原作者・久住昌之氏の別著「孤独のグルメ」では、巻頭話が東京・山谷の作業服姿の客が多い定食屋の話であったが、本書も同様に、1食目に大阪・新世界の食堂、2食目に大阪・ジャンジャン横丁の串カツ屋と、下町の中高年のおっさん連中の出入りする様な店を舞台に持って来ている。
また主人公の象百合子は、4年制大学卒業、世間知らず、お嬢様、男性経験無く結婚、30歳で離婚、そして、ひとり外食する事にも慣れていない。作画者・ナカタニD.氏の描いた百合子のイメージと相乗的に、世間擦れせずに、清純、純情可憐な様に感じられる。
それらの事から、久住氏の純朴・素朴・良き古風な人柄が伺えて来て、私には良く感じられる。
最近は、男性のみならず、女性が独りで外食したり、飲み屋へ入ったり、カラオケ等のレジャーを楽しむ事が増えていると言う。そして雑誌等のメディアが、独りでも入り易そうな店を紹介している。また、大学内や会社内で独りで昼食を摂る人も増えていると言う。
しかし、日本の世間の空気や思い込みには、旧態依然として、独りである事を悪い事の様に思ったり、可笑しいと嘲笑したり、その個性有る者・異なった者・違った者を排除しようとする傾向が根強く存在している。
おそらく久住氏自身は独りを好む性格であると思われるが、久住氏は著書を通じて、世間の中で孤独を感じている人達に共感を示し、著書の中の孤独な主人公を光り輝かせる事で、世の独りである人達を励まし寄り添うと同時に、孤独が高い価値の在るものとして世に訴えている様に思う。
また、ナカタニD.氏の描いた孤独な主人公・百合子の綺麗で清楚、純情可憐な容姿・イメージから、独身の女性が百合子に憧れて、同じ様にして独りで外食するかもしれない。
著者お二人による、世間の世間擦れした女性と異なる清純・清楚・純情可憐な主人公、世間のレストランとは異なる下町の定食屋と、その逆説的な描き方を、私は気に入る。
私自身、独りを好む孤独者である。何事につけマイペースを心掛ける。精神的に自立・独立する。自分の考え・判断を信じる自信を持ち、世間の考え・判断を疑っている。世間の中に入って群れの中に混じろうとしない。しかし、この世で生きていく限り完全な隠遁生活を送る事は難しく、仕事をはじめ、何かと関わらざるを得ない。自分を保持しつつ、折り合い・調和を図りながら、孤独に歩んでいく私である。そしてその様な中で、食事を摂る事は必要である。
因みに、へそ曲がりの私は余り外食はしない。添加物、農薬、外国産等、食材が解らず、何が入っているかも解らない事も理由にある。スーパーには余り置いていない為に、ネットで有機栽培(オーガニック)された食品・食材の購入もする。但し、これはあくまで私の趣向である為に、外食を否定している訳では無い。時間の効率化の為に、お金で時間を買う意味での外食を利用する事は有りだと思う。
「百合子のひとりめし」 (著者:原作・久住昌之氏、作画・ナカタニD.氏、出版社:復刊ドットコム、出版日:2014/10/26) (2006年の自費出版に新作を加えた単行本化) |
本ブログ過去の関連記事
・2013/11/24付:「自由で自然なマイペースの自分を取り戻す為の、独り静かな食事・・・『孤独のグルメ』を読んで」
・カテゴリー:「孤独・独立・自尊心・誇り」 ・・・本ページ右サイド
関連文献
・2017/06/14付・Huffington Post Japan:「『ぼっち飯』なんて気にしない。人生を豊かにしてくれる3つの理由。」
・2017/06/14付・Huffington Post Japan:「『ランチはひとりで食べるな』と役員が指示する会社 『コミュ障と思われる?』と私はビクビクしていた。でも今...」
・2017/06/09付・Huffington Post Japan:「ひとりでの食事が『みじめさの象徴』だった韓国、そのひとり酒事情とは?」
・2017/06/07付・Huffington Post Japan:「ひとりでいることは、恥ずかしいことなんかじゃないし寂しくもない。」
・2017/02/11付・YAHOO!ニュース(Forbes JAPAN):「精神的に強い人が『絶対にしない』10のこと」
・2017/06/16付・日経WOMAN Online:「一人ぼっちでも大丈夫? 『友達ゼロ』の人の結末 人間関係に詳しい明治大学文学部の諸富祥彦教授に聞く」
関連動画
YouTube: 【直言極言】汚濁の世に生きる[桜H27/3/27]
YouTube: 諸富祥彦 ひとりぼっちで生きる事は悲しい事なのか?ひとりぼっちは早死にする? 20170504 #諸富祥彦
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます