古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の四十三

2014年05月13日 06時39分43秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」第十頁、上の五~六行目

 

解読 一、當村之儀作一偏之村ニ而御座候処

    近年打続不作ニ逢ひ、苫・切木より

 

読み 一つ、当村の儀、作一偏の村にて御座候処

    近年打ち続き不作に逢い、苫・切り木より

 

解説 「一」・・・一つ。 「當村之儀」・・・当村は。 「作一偏之」・・・穀物や野菜を作るだけの。 「一偏之」・・・一つだけの。農作一つだけの村。(その他の職業は何もない村。) 最後は「処」・・・何も仕事の無い村でございますが。 「不作ニ逢ひ」・・・凶作に逢い。「逢ひ」は旧仮名遣いです。 「苫切木」・・・「苫・切り木」、苫草を苅ったり、木材を伐ったりする仕事をして生活の糧にすること。 


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