古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その一

2013年06月13日 07時08分57秒 | 古文書の初歩

 

 

乍恐口上「潮御崎神社記録」第一ページ、上の画像の一~二行目

解読     乍恐口上 

     上野浦御崎大明神者、神代之神ニ而

読み       恐れ乍ら口上

     うわの浦み崎大明神は、神代の神にて

解説 潮岬会合に続いて、潮御崎神社の古記録に関する古文書を学びます。前回までの、潮岬会合の文書と筆跡も全く似ており、同一人物の筆によるものと思われます。

「上野浦」・・・『うわのうら』と呼びます。合併前の、旧西牟婁郡潮岬村(現在の串本町潮岬地区)の事。潮岬は千六百万年前の火山活動により出現した離島でしたが、トンボロ現象により本土と繋がった「陸繋島」『りっけいとう』です。本土と繋がったのは、凡そ一万年前と言うことです。 表面を海水で削られながら、隆起した地形で、この様な地形を「海蝕台地」『かいしょくだいち』と言います。本土側から見て、高い土地に廣い野原が有るので、『うわの』上野と言います。海抜六十~九十㍍の平坦な地形です。 「御崎大明神者」・・・御崎大明神社は。 「神代の神ニ而」・・・神代の昔からの神様で。 


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