古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十八章 極窮者江救合取替遣帳 其の二

2015年01月17日 05時30分00秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「極窮者江救合取替遣し帳」第一頁

解読 一、稗高壱石五斗也

    右者御上み江稼キ飯料

    願出候處、右稗高之通り

読み 一つ、稗高壱石五斗也

    右は御上へ稼ぎ飯料

    願い出候処、右稗高の通り

解説 「一」・・・一つ書きの「一」。 「稗高」・・・『ひえだか』、稗の数量。「稗」はイネ科の植物で、米の代わりの食料でした。現在ではほとんど栽培されていません。貧しい人達の食料と言う印象があります。 「高」は収穫量ではなく、この場合は数量を表しています。 「壱石五斗也」・・・「斗」の崩しに注意。 「右者」・・・右は。 「御上み江」・・・殿様へ。実際には「大庄屋へ」。珍しく送り仮名「み」が附いています。「上」・「下」等、読み方の多い文字には送り仮名を附す場合があります。 「稼キ飯料」・・・『かせぎはんりょう』。稼ぐ為のご飯代。 「願出候處」・・・「處」が難解です。 「右稗高之通り」・・・右に願い出た石数の通り。


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