古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十八章 乍恐奉願上口上 其の六

2015年09月28日 05時41分44秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「御米合弐拾八石也」第二頁、上の三~四行目

 

解読 仕度奉願上候。左候へハ當御年貢皆上納為仕

    其上小前共一統何成共稼ニ取續日々凌方為仕

読み 仕り度願い上げ奉り候。左候らえば当御年貢皆上納仕らせ

    其の上小前ども一統何なりとも稼ぎに取り続き、日々凌ぎ方仕らせ

解説 「仕度」・・・『つかまつりたく』と読む。 「奉願上候」・・・『ねがいあげ奉り候』。慣用句です。 「左候へハ」・・・『さそうらえば』と読みます。その様にしてくださいましたらば。「候」は形で覚える。 「當御年貢」・・・今年の年貢。 「皆上納」・・・『かいじょうのう』。全納。皆納。「皆」も難解。 「為仕」・・・『つかまつらせ』。「為」は使役の助動詞。全納させ。 「小前共一統」・・・百姓一同。 「何成共」・・・『なんなりとも』。 どんな事でも。 「稼ニ取續」・・・稼ぎ仕事を続け。 「日々凌方」・・・毎日やりくりしてその日を過ごす事。 「為仕」・・・二回目です。仕らせ。日々を凌がせ。


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