古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その五十九

2013年12月05日 06時45分53秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第二十頁、上の四~六行目

 

解読 隔テ夜中ニ他領江竊ニ 立越逃隠レ被致候処、当

    村之もの其義一圓

 

読み 隔て夜中に他領へ秘かに立ち越し、逃げ隠れ致され候処、当

    村の者其の義一円

 

解説 「隔テ」・・・難しい字です。読むのは困難です。 「他領江」・・・これも形で覚えるほかありません。他の村の領内へ。 「竊ニ」・・・『ひそかに』。秘かに。 「立越」・・・立ち入り。 「逃隠レ」・・・「逃」の崩しも難解。「隠」は何となく分かります。 「被致候処」・・・致され候処。 「当村之毛の」・・・当村(田並上村)の者。「「毛」はヒラカナの「も」の元字。 「其義」・・・其の意味。 「一円」・・・①一向に。全然。②全体に。ここでは①の「一向に」の意味にしておきます。「圓」の崩し方に注意する。


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