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古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その五十八

2013年12月04日 07時06分28秒 | 古文書の初歩

 

 

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第二十頁、上の一~三行目

 

解読 之噺ニ被致候由ニ御座候。 自領可及一大事火事

    を捨置遠方山坂を

 

読み の噺に致され候由に御座候。自領一大事に及ぶべき火事

    を捨て置き、遠方山坂を

 

解説 「之噺ニ被致候由」・・・「噺」・・・『はなし』、(与平次へ藤兵衛から直接)の話しを致された由。 「ニ御座候」・・・これも何度も出て来ます。形で覚えなければならない慣用句です。「座」で見当をつける様にしましょう。 「自領」・・・自分の領内(村内)が。 「可及一大事火事を」・・・下から返って「一大事に及ぶべき火事を」。「大事」の次の「ニ」が抜かっています。 「捨置」・・・捨て置き。捨てて置いて。 「遠方」・・・「遠」が縦長で二文字に見えます。

 


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