古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十八章 「乍恐奉願口上書付」 其の四十九

2016年02月23日 08時17分55秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十一頁、上の三~四行目

 

解読 (有之)様御取扱被為成下候様幾重ニも奉

    願上候。尤委敷書ならべ奉申上候(而者)

読み (これ有る)様お取扱成し下せられ候様、幾重にも

願い上げ奉り候。尤も委しく書きならべ申し上げ奉り候ては、

 

説明 「様」・・・返弁これ有る様。返弁は借金を返済する事。 「御取扱」・・・「取」の字は少し欠けていて読みにくい。 「被為成下候様」・・・「被為」は昨日も出ました。尊敬語で、「被」は「られ」などと読み、「為」は「せ」・「させ」などとよむ丁寧な言葉です。「成下」・・・成し下す。成し下せられ候様。「様」も読みにくい。 「幾重ニも」・・・繰り返し。ひたすら。 「奉願上候」・・・願い上げ奉り候。「奉」の崩しは難しい。「候」は半分消えています。 「委敷」・・・委しく。詳しく。「敷」が難解。 「奉申上候」ては。申し上げ奉り候ては。「奉」は前行と同じく読むのは困難です。