古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十八章 乍恐拝借仕米之事 其の三

2014年09月16日 08時26分46秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「乍恐拝借仕御米之事」第一頁、上の四~五行目

 

解読 奉存候。然ル処此節出来ヲ以皆御返上納

    可仕筈ニ候得共、當年も殊之外凶作ニ付難渋

読み 存じ奉り候。然る処、此の節出来を以て皆御返上納

    仕るべき筈に候得ども、当年も殊の外凶作に付き難渋

解説 「奉存候」・・・(有り難き幸せに)存じ奉り候。存じ奉ります。 「然ル処」・・・ところが。然しそう言った状況の中で。 「此節」・・・この節。今年の。 「出来」・・・収穫。米の取れ高。 「皆御返上納」・・・この「皆」は『かい』と読みます。すべて一括して返済上納する事。 「候得共」・・・そうらえども。御座いましたが。 「殊之外」・・・殊の外。「殊」は難しいですが、形は何となく理解出来ます。 「難渋」・・・二回目です。