古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十三章・網代黒山松一件御通詞控その三代境

2012年11月28日 08時18分46秒 | 古文書の初歩

 

乍恐口上第一ページ、上の画像の五行目六行目

 

解読 (網)代境目書等先年より傳り候書もの等両所ニ

    御座候付先日双方より改ニ参り候處、樫野役元

読み 網代境目書等先年より伝わり候書きもの等両所に

    御座候に付き、先日双方より改めに参り候處、樫野役元

 

解説 「境目書」・・・『さいめ』と読む。『さかいめ』と読んでもよい。境界線のこと。土地の境界を書いた書類・図面。 「先年」の次は「より」。 「書もの」・・・文書・書類。 六行目初めは「御座」で、次の短い縦棒は「候」です。「候付」で「候に付き」と読みます。 「双方より」の次は「改ニ」。確認に。 「参り」の次は「候處」。 「樫野役元」・・・樫野浦の役人。庄屋・肝煎等のこと。「野」が判読困難です。 このページでは、「より」と言う合成文字が、六回出ています。