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ケリー・パブリク対マルコ・アントニオ・ルビオ(2009/02/21)

2009-02-22 14:37:31 | ボクシング
WBC・WBOミドル級タイトルマッチ

ニューヨークのMSGでのコット選手の復帰戦と場所・時間をずらして行なわれたもう一つの復帰戦。統一ミドル級王者ケリー・パブリク選手(Kelly Pavlik)の2度目の防衛戦は地元オハイオ州ヤングスタウンにメキシコからの指名挑戦者マルコ・アントニオ・ルビオ選手(Marco Antonio Rubio)を相手に迎えて行なわれ、パブリク選手が9回終了TKOで圧勝して戦線復帰&タイトル防衛に成功しています。(体格比較)

昨年10月に魔人ホプキンス選手の呪術に魅入られ手も足も出ない完敗を喫したパブリク選手。試合終了後にホプ選手の説教(?)を半泣きのような表情でしきりに頷きながら聞いていた姿が印象的で、完全に子供扱いされた末の完全敗北による自信喪失を心配しましたが地元の大観衆の前での圧勝に安堵した事でしょう。

試合開始直後は固さが見られたように私には感じられたパブリク選手。ロングの左フックを振ってバランスを崩し、肩に力の入った右ストレートにはパブリク選手本来の伸びも感じられません。
地元の大声援が逆にプレッシャーになっているのかのように見えたパブリク選手だったのですが、気負って力みが見えるパブリク選手の攻撃に対して萎縮してしまったように見えたルビオ選手。
ルビオ選手にとってはこのスタート直後の出方次第では試合の流れを大きく引き寄せる事ができたようにも思えたのですが、結果的にこの試合開始直後の数アクションで試合の趨勢は決してしまいました。
ディフェンシブになったルビオ選手を追い続けるうちにパブリク選手の動きから徐々に固さが抜けていきます。立ち上がりには出なかったジャブがスムーズに出始めるようになった2回途中からは完全にペースを掌握したパブリク選手。
防御最優先で戦うルビオ選手に対し決定的な一打をなかなか打ち込む事ができないものの、試合が進むごとに、正確で長く強いジャブで相手を突き放しながらパワフルな右ストレート、左フックを打ち込んでいくというパブリク選手本来のボクシングを自らのもとへ取り戻していったように見えました。
中盤に入ってやや攻めが単調になった場面でルビオ選手の半ばヤケクソ気味の攻撃を断続的に浴びるシーンがあったものの、試合はほぼワンサイド。
8回に強烈な右でチャンスを掴み、続く9回にも分厚い攻めを見せるパブリク選手に対し、相手の攻めを凌ぐだけになっていったルビオ選手。この回終了後にギブアップして試合は終わっています。

パブリク選手は35勝(31KO)1敗。ルビオ選手は43勝(37KO)5敗1分。

試合動画(dailymotion)

Pavlik Punishes Rubio in Grand Middleweight Return(Boxing Scene)
Pavlik makes Rubio quit!(Fightnews)
Pavlik pummels Rubio to retain WBO/WBC titles(SportsIllustrated)
Pavlik Rebounds From First Defeat, Stops Rubio in Nine(Cliff Rold,Boxing Scene)

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