WBCフェザー級タイトルマッチ
WBCフェザー級王者オスカー・ラリオス選手(Oscar Larios)に粟生隆寛選手(Takahiro Aoh)が挑む昨年10月以来のダイレクトリマッチは東京後楽園ホールで行なわれ、粟生選手のスピードが圧倒する一方的な展開の末に最終回にダウンも奪った粟生選手が大差の判定を得て雪辱を果たすと共に王座奪取に成功した一戦でした。
粟生選手の完勝でした。立ち上がりから動きに精彩を欠く王者ラリオス選手に対し、粟生選手が伸ばす正確で鋭い右のジャブ、上下へ打ち分ける左ストレートがペースを支配。
挑戦者の強いストレートリードを前に踏み込んでいくことが出来ないラリオス選手は粟生選手の左ストレートに対して右フックをカウンターで合わせようと試みますが、この自らの右に粟生選手の右を被せられるなど、スピードの差は明白。
序盤のペースを完全に支配されたラリオス選手は中盤に入るとプレスを強めて接近戦でのラフな展開に持ち込もうと試みますが、ここでも粟生選手の小さく強いブローが正確にヒットし続けます。
回を追うごとにダメージと疲労を蓄積させてフラフラになりながらも前進を続けたラリオス選手の執念は凄まじいものでしたが、9回に粟生選手の左ストレートをボディに突き刺され体を丸め、挑戦者の素晴らしいワンツーで足元を揺らし、最終12回にはノックダウンも奪われての完敗でした。
公式のスコアは119-107,118-109,116-111。シロート採点118-109
5ヶ月ぶりのリマッチを制した粟生選手の見事な戦いぶりでしたが、前回同様にチャンスで出られない粟生選手の姿に非常にイライラさせられてしまいましたw
9回10回はあともう一押しすればレフェリーが止めるか、コーナーからタオルが飛んだであろう、ラリオス選手のダメージはそれほどの深いものだったように見えました。10回終了間際に捨て身のラリオス選手の右ストレートを浴びて腰を落としかけたように、最後の最後まで危険なパンチを残していたラリオス選手でしたが前回の事があっただけに今日はチャンスで出て欲しかったです。
24歳の新王者、粟生選手は17勝(8KO)1敗。ラリオス選手は63勝(39KO)7敗1分。
粟生、涙の新王者!リターンマッチ制した!…WBC世界フェザー級(スポーツ報知)
写真
粟生、雪辱果たす!初の世界タイトル獲得(サンケイスポーツ)
粟生、ラリオスに判定勝ち ボクシング世界戦フェザー級(時事通信)
オスカー・ラリオス対粟生隆寛(2008/10/16)
オスカー・ラリオス対フェイデル・ビロリア(2008/05/31)
ホルヘ・リナレス対オスカー・ラリオス(2007/07/21)
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粟生選手の完勝でした。立ち上がりから動きに精彩を欠く王者ラリオス選手に対し、粟生選手が伸ばす正確で鋭い右のジャブ、上下へ打ち分ける左ストレートがペースを支配。
挑戦者の強いストレートリードを前に踏み込んでいくことが出来ないラリオス選手は粟生選手の左ストレートに対して右フックをカウンターで合わせようと試みますが、この自らの右に粟生選手の右を被せられるなど、スピードの差は明白。
序盤のペースを完全に支配されたラリオス選手は中盤に入るとプレスを強めて接近戦でのラフな展開に持ち込もうと試みますが、ここでも粟生選手の小さく強いブローが正確にヒットし続けます。
回を追うごとにダメージと疲労を蓄積させてフラフラになりながらも前進を続けたラリオス選手の執念は凄まじいものでしたが、9回に粟生選手の左ストレートをボディに突き刺され体を丸め、挑戦者の素晴らしいワンツーで足元を揺らし、最終12回にはノックダウンも奪われての完敗でした。
公式のスコアは119-107,118-109,116-111。シロート採点118-109
5ヶ月ぶりのリマッチを制した粟生選手の見事な戦いぶりでしたが、前回同様にチャンスで出られない粟生選手の姿に非常にイライラさせられてしまいましたw
9回10回はあともう一押しすればレフェリーが止めるか、コーナーからタオルが飛んだであろう、ラリオス選手のダメージはそれほどの深いものだったように見えました。10回終了間際に捨て身のラリオス選手の右ストレートを浴びて腰を落としかけたように、最後の最後まで危険なパンチを残していたラリオス選手でしたが前回の事があっただけに今日はチャンスで出て欲しかったです。
24歳の新王者、粟生選手は17勝(8KO)1敗。ラリオス選手は63勝(39KO)7敗1分。
粟生、涙の新王者!リターンマッチ制した!…WBC世界フェザー級(スポーツ報知)
写真
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粟生、ラリオスに判定勝ち ボクシング世界戦フェザー級(時事通信)
オスカー・ラリオス対粟生隆寛(2008/10/16)
オスカー・ラリオス対フェイデル・ビロリア(2008/05/31)
ホルヘ・リナレス対オスカー・ラリオス(2007/07/21)
この試合を見ると、粟生選手にそれは無理な注文なのかも・・・とか思ってしまいましたw
なんというか、性分とか気質といった根本に原因があるんじゃないかと感じた次第。
これが良い悪いってのは別の話ですが…
今後に期待したいです。
ちょっと予想以上に動けていなかったですよねぇ>ラリオス選手。
リナレス選手に敗れた時に完全に終わったってしまったと私などは考えていたのですが、それから後も頑張りましたよね。
昨日の試合では途中で試合をギブアップしてしまうのでは?とも感じさせたほど消耗していましたが、最後まで戦い続ける執念には寒気すら覚えてしまいました。
とりあえず、ゆっくりと体を休めて欲しいですね。
>条助さん
ラリオスのプランがどのようなものだったのか私もわからなかったのですが、初回の攻防でその後の流れが決してしまったようにも見えました。粟生選手の右のジャブとボディへの左ストレートが踏み込みを躊躇させていたのでは・・と見ました。
それにしても今回のラリオスは、今まで見た中で一番精彩を欠いていたように感じました。今までの激闘を考えると、そろそろ潮時なのかもしれませんね。ちょっと寂しいですけど。