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ネオマール・セルメニョ対アレハンドロ・バルデス(2009/12/19)

2009-12-23 22:23:08 | ボクシング
WBA暫定バンタム級タイトルマッチ

ベネズエラの暫定バンタム級王者ネオマール・セルメニョ選手(Nehomar Cermeno)がメキシコのアレハンドロ・バルデス選手(Alejandro Valdez)の挑戦を受けた一戦はメキシコで行われ、セルメニョ選手が11回KOで勝利して暫定王座2度目の防衛に成功しています。(体格比較)

クリスチャン・ミハレス選手に連勝して王座獲得&初防衛に成功している30歳のセルメニョ選手。一方バルデス選手は前戦でフェルナンド・モンティエル選手との試合(結果が二転三転した末に結局バルデス選手のTKO勝ちになった??)で力のあるところを見せていた26歳のサウスポー。
ミハレス選手の仇を望む地元のファンの大声援に後押しされて戦っていたバルデス選手でしたが、自身の良さも発揮しながらも最後は王者のしぶとい底力に屈してしまいました。

サウスポーのバルデス選手がじりじりとプレスを掛け、力強い左ストレートや右フックを見舞うのに対し、セルメニョ選手はステップワークを駆使してバルデス選手の距離を慎重に外しながら右ストレートや左フックを的確にヒットしていく、互角の展開となった初回でしたが、2回にセルメニョ選手の左フックを浴びてバルデス選手があっさりとノックダウンを喫してしまいます。
直後にスリップ気味ながらもダウンを追加されたバルデス選手。初回に偶然のバッティングで右瞼を結構酷くカットもしていてバルデス選手にとっては絶体絶命の大ピンチに思える展開でした。
しかし圧倒的有利な状況に立ったセルメニョ選手が狙いすぎなのか振りが大きくなってバルデス選手の巻き返しを許してしまいます。オーバーペースでもあったセルメニョ選手は4回にはかなり息が上がった様子を見せ、5回にバルデス選手の右アッパー左フックを食って動きを鈍らせた場面もあり、バルデス選手が完全に形勢を逆転させます。

しかししかし、6回からフットワークと力を抜いた右ストレートリード主体の完全アウトボクシングへと一気にスタイルを転換させたセルメニョ選手の底力と言うか懐の深さは見事でした。
セルメニョ選手の速い足とクリンチ、軽いものの正確に出鼻を挫く右ストレートがポイントを抑えるラウンドが続いていった中盤~終盤の流れでバルデス選手にとっては非常にストレスの溜まる流れ。初回から続いていたバッティングもバルデス選手のイライラを助長。11回にセルメニョ選手の故意の膝蹴りを食った場面(減点アリ)で、結果論ですがバルデス選手はエキサイトしすぎてしまったのかもしれません。一気に攻勢を強めようと出たバルデス選手だったのですが、セルメニョ選手の右ストレートから返した左フックを痛烈に浴びて効いてしまいます。セルメニョ選手がそれまで封印していた強振するパンチを次々に浴びて一気に失速して行ったバルデス選手。
最後はセルメニョ選手の右アッパーをガード越しに浴びて後退したところに強烈な右ストレートを打ちぬかれてフィニッシュされています。

セルメニョ選手は19勝(11KO)。バルデス選手は22勝(16KO)4敗2分。


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3 コメント

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Unknown (プクー)
2009-12-24 12:37:14
バルデスは試合後脳から血が出たとか・・・大丈夫かな心配です。

いい選手だとはおもいますが2Rのダウンといい(ダウンに見えない)、別にいいパンチ食ったわけでもないのに倒れてしまうのは打たれ弱いというよりは体が軽いというか体幹が細いのかそういうところがもったいない選手です。
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Unknown (EM)
2009-12-25 11:27:10
バルデスに勝ってほしかったんですけどね…
基本というかベースがしっかりしていて色々な試合の組み立てができる選手だと思っていたので
モンティエル戦は不運でしたし、例の膝が気になります


深刻なダメージがなければもう一度タイトルに挑んでほしいですね。
あわよくば、長谷川が返上するであろうWBC決定戦に出てほしいです。
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Unknown (管理人)
2009-12-25 17:52:55
>プクーさん
手術は必要ないとの事ですが、今後のキャリアがどうなるのか心配ですね。
モンティエル戦を見たときは、なんて打たれ脆いんだと思いましたが、今回の試合ではバランスの悪さが目立っててそのため転びやすいってのもあるのかもしれません。
初回のボクシングはギクシャクしまくりで酷かったです。その後身体がほぐれるにつれて矯正されていったようにも見えましたけれど。

>EMさん
再び試合を出来るのかどうかがまだ不透明な情勢ですからねぇ。
若いですしなんとか良くなってくれる事を祈るばかりです。(状態は安定しているみたいですが)
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