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フリオ・セサール・チャベスJr対マット・バンダ(2008/07/12)

2008-07-14 20:03:53 | ボクシング
スーパーウェルター級10回戦

フリオ・セサール・チャベスJr選手(Julio Cesar Chavez Jr)が29歳の米国人マット・バンダ選手(Matt Vanda)に苦闘の末に10回2-1判定で勝利しています。

偉大なる伝説の息子、22歳のチャベスJr選手が苦しみ抜いた末に際どく生き残った一戦でした。
この日のジュニア選手は何か動きが重い感じでスピードが感じられず、また相手の攻撃を不用意に貰うシーンが初回から見られます。特にバンダ選手の右をよく貰っていて決して出来は良くないように感じられました。
それでも、相手のパンチをスリップしてすかさず打ち込む右や、身体を寄せ上下に打ち分けるショートパンチのコンビネーションでの攻めなど父親の姿が重なる攻めでチャベスJr選手が試合前半戦はペースを握っていました。
しかしチャベス選手に疲労の色が見え始めた試合後半になると次第にバンダ選手の攻撃がより有効度を増していきました。7回にはバンダ選手が左右のコンビネーションを断続的に決めてチャンスを掴むも、チャベスJr選手も手数を集めて勇敢に応戦するなど一進一退の攻防が続いた試合終盤戦。
最後は完全にガス欠状態に陥ってしまったチャベスJr選手でしたが、疲労でフラフラになりながらも決してクリンチせず一歩も引かず手を出し続け、同じくバテてしまったバンダ選手の追い上げをかわしきって僅差の判定を得ています。

公式の採点結果は97-93,100-90でチャベス選手の勝利が二人、残る1人は96-95でバンダ選手の勝利を支持していました。(シロート採点は96-94チャベス)

100-90のスコアが発表された後ブーイングが吹き荒れリングに物が次々に投げ入れられるなど観衆は不満を露にしていましたが、チャベス選手が失ったと見られる試合後半戦でも連打を集めてバンダ選手をロープにつめるなどの見せ場を必ずどのラウンドでもチャベス選手が作っていたので、100-90ってのはそれほど酷いスコアじゃないような気も。(最終回は確実にバンダ選手のラウンドだとは思いますが)
ただ後半チャベス選手は疲労で本当にフラフラで、試合終了時により消耗し弱っていたのは明らかにチャベス選手でした。

この日はキャリアで最も重い156ポンドだったジュニア選手。調整不足だったのでしょうか?
試合後は引退も考えるみたいな事を述べているみたいですが(Chavez Jr. to retire?)、それほどショックだったって事でしょう。
まだ22歳、このような苦しい経験が今後必ず生きる時が来るはずです。頑張れ!

チャベスJr選手は38勝(28KO)1分。バンダ選手は38勝(21KO)7敗。

Chavez gets by Vanda!
Chavez Jr. Barely Survives Matt Vanda in Mexico Slugfest
Chavez-Vanda Notes!

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