クリス・アレオラ対ブライアン・ミントー(2009/12/05)

ヘビー級10回戦

ヘビー級の暴れん坊クリス・アレオラ選手(Chris Arreola)が9月の世界初挑戦試合での完敗からの再起戦に登場。ブライアン・ミントー選手(Brian Minto)との10回戦に4回KOで勝利して再起を飾っています。(体格比較)

キャリア最重量の263ポンドでリングに上がったアレオラ選手(アレオラの体重変遷)。ミントー選手の強い右ストレートやワンツーをまともに食う場面のあった初回でしたが、動き自体は悪くありません。
決して速いわけじゃないんですが、いつも感じるスローさが見えないアレオラ選手のパンチ。豪快さは失われていないものの以前のような自らのバランスを崩すような大振りもなく、コンディションの良さとこの試合に向けての意気込みが見えたアレオラ選手。右クロスや左フックをミントー選手の攻撃に合わせ、45ポンド軽い相手をパワーでじわじわと追い詰めた末に4回に2度のダウンを奪った末の会心のKO勝利でした。

しかしこの試合を盛り上げたのはミントー選手の素晴らしいガッツでした。4回にアレオラ選手の右フックをクロス気味に貰って痛烈なダウンを喫したミントー選手。相当効いていたダウンでしたが、立ち上がって捨て身の反撃を敢行。最後はアレオラ選手の強烈な右を浴びて壮絶に玉砕したミントー選手でしたが、アレオラ選手の強い追撃を浴び続けながらも逆転を狙うパンチを振るって最後の最後まで前進を続けた闘志は素晴らしいものでした。

CompuBox Punch Stats:Arreola-Minto(BoxingScene)


アレオラ選手は28勝(25KO)1敗。ミントー選手は34勝(21KO)3敗。




試合動画(megavideo)

写真
Photos: Paul Williams-Sergio Martinez. Arreola-Minto(Boxingscene)
WILLIAMS WINS HARD-FOUGHT MAJORITY DECISION AGAINST MARTINEZ(Chuck Johnson | Photos by Will Hart/HBO)

ビタリ・クリチコ対クリス・アレオラ(2009/09/26)
クリス・アレオラ対ジャミール・マクライン(2009/04/11)
クリス・アレオラ対トラビス・ウォーカー(2008/11/29)
クリス・アレオラ対イスラエル・ガルシア(2008/09/25)
クリス・アレオラ対チャズ・ウィザスプーン(2008/06/21)
クリス・アレオラ対クリフ・カウザー(2008/02/09)
クリス・アレオラ対トーマス・ヘイス(2007/09/21)
クリス・アレオラ対マルコム・タン(2007/05/04)
クリス・アレオラ対ザキーム・グラハム(2007/02/09)

アクセル・シュルツ対ブライアン・ミント(2006/11/25)