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以前のブログでも書きましたが、当院受診者でベトナム帰りの全身発疹性発熱例が麻疹でした。
浜松保健所に迅速な検査と外来の接触者調査で多大なご指導をいただきました。臨床医側としては、海外帰りの発疹性発熱例でデング熱などまず念頭にあり、麻疹かもしれないと予防的な感染対策が遅れたことが反省です。
国立感染症研究所によりますと、日本での麻疹の報告数は2013年12月以降増加傾向が続いているとのことです。詳細なデータが ここ にあります。
「今年のはしかの患者数は2月19日までに103人。ウイルスを分析した24人のうち、20人からフィリピンで流行している型を検出、そのうち12人はフィリピンへの渡航歴があった。発症者の約6割は予防接種を受けていなかった。」(日本経済新聞 2014/2/26 23:10)
これまでのわが国の麻疹発生状況を検討した結果、2011 年にわが国は麻疹輸出国から麻疹輸入国に転じた(麻疹の検査診断の考え方 )とされています。渡航帰りの発疹性発熱ではまず麻疹も念頭において対応すべき時代となりました。
大事なところは、
当院対応でも反省ですが、麻疹疑いとした時点で外来待合での感染隔離の処置、患者の家族背景や職場など接触者状況の聞き取り、接触者に乳幼児がいれば迅速な対応の検討、が大切ですね。
麻疹は、空気感染、できわめて感染力が強いといわれています。
麻疹診断は、血清IgMやペア血清IgGなどでも行われますが、麻疹ウイルスあるいはウイルス遺伝子を直接検出する方法(RT-PCR 法など)で麻疹の迅速検査診断が、保健所を通して地方衛生研究所にて行われますので、臨床的に疑い段階(血清抗体価結果がでてからではなくて、初診問診時に)で保健所に相談するべきです。
届出基準に合致する麻疹症例は24 時間以内に届出が必要(検査診断がまだ実施されていない「臨床診断例」を含む」)。
→ 参考: 医師による麻しん届出ガイドライン 第四版
浜松保健所に迅速な検査と外来の接触者調査で多大なご指導をいただきました。臨床医側としては、海外帰りの発疹性発熱例でデング熱などまず念頭にあり、麻疹かもしれないと予防的な感染対策が遅れたことが反省です。
国立感染症研究所によりますと、日本での麻疹の報告数は2013年12月以降増加傾向が続いているとのことです。詳細なデータが ここ にあります。
「今年のはしかの患者数は2月19日までに103人。ウイルスを分析した24人のうち、20人からフィリピンで流行している型を検出、そのうち12人はフィリピンへの渡航歴があった。発症者の約6割は予防接種を受けていなかった。」(日本経済新聞 2014/2/26 23:10)
これまでのわが国の麻疹発生状況を検討した結果、2011 年にわが国は麻疹輸出国から麻疹輸入国に転じた(麻疹の検査診断の考え方 )とされています。渡航帰りの発疹性発熱ではまず麻疹も念頭において対応すべき時代となりました。
大事なところは、
海外からの輸入例への監視を行うと共に、輸入例からの国内高次感染に対する警戒が重要
「一例出たらすぐ対応」の原則に則った迅速な疫学調査の実施が鍵
1期(1歳)と2期(小学校入学までの1年以内)に、麻疹・風疹混合ワクチンの定期接種を徹底する
「一例出たらすぐ対応」の原則に則った迅速な疫学調査の実施が鍵
1期(1歳)と2期(小学校入学までの1年以内)に、麻疹・風疹混合ワクチンの定期接種を徹底する
当院対応でも反省ですが、麻疹疑いとした時点で外来待合での感染隔離の処置、患者の家族背景や職場など接触者状況の聞き取り、接触者に乳幼児がいれば迅速な対応の検討、が大切ですね。
麻疹は、空気感染、できわめて感染力が強いといわれています。
麻疹診断は、血清IgMやペア血清IgGなどでも行われますが、麻疹ウイルスあるいはウイルス遺伝子を直接検出する方法(RT-PCR 法など)で麻疹の迅速検査診断が、保健所を通して地方衛生研究所にて行われますので、臨床的に疑い段階(血清抗体価結果がでてからではなくて、初診問診時に)で保健所に相談するべきです。
臨床検体(EDTA 血、咽頭ぬぐい液、尿の 3 点セット)
届出基準に合致する麻疹症例は24 時間以内に届出が必要(検査診断がまだ実施されていない「臨床診断例」を含む」)。
→ 参考: 医師による麻しん届出ガイドライン 第四版
厚生労働省の厚生科学審議会の部会は、はしか(麻疹)と髄膜炎菌による感染症が発生した直後に、患者の名前や住所などの個人情報を、医師が保健所に届けることを義務づける案を了承(2014年3月22日12時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140322-OYT1T00348.htm