前回の巨細胞性動脈炎(GCA)の治療についてのまとめの続きで、今回はステロイド治療中や中止後の疾患の再燃/再発についてです。再燃/再発の見分け方、そのリスクなど、まとめました。
再燃と再発、リスク因子
・再発は、GCA患者の25から65%が経験。
・グルココルチコステロイド(GC)の投与量を徐々に減少においてさえ、臨床的な再燃flaresは、患 . . . 本文を読む
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ブログ開設は2012年9月で、約2年9か月、です。
もともと感染症分野が好きで、変わった菌や感染症など書き込んできてましたが、最近は、リウマチ・免疫系疾患を調べることが多くなりました。私一手で、病院でのこの領域をやっていますので、症例や相談が集中することもあると思います。
「SAPHO症候群」はこの . . . 本文を読む
前回の続きです。新規発症の巨細胞性動脈炎(GCA)でステロイド治療の副作用軽減目的でのステロイド温存薬剤についてです。MTX以外はどうでしょうか。
アザチオプリン、レフルノミド
・De Silvaらは、PMRとGCA例においてグルココルチコイド(GC)量を低減するためのアザチオプリン(50mg)の効果をみるため、1年間の二重盲検プラセボ対照試験を実施。平均プレドニゾロン投与量の . . . 本文を読む
前回の続きです。巨細胞性動脈炎(GCA)でも治療の1st line はステロイドですが、PMRのときと同じく、ステロイド温存薬剤も検討されます。そしてPMRのときと同様にまずはMTXが検討されます。そのあたりをまとめました。
導入治療:その他の薬剤
・コルチコステロイド(GC)温存薬剤
コルチコステロイド単独でほとんど常にGCAの臨床症状を制 . . . 本文を読む
前回に続きまして、巨細胞性動脈炎(GCA)の治療についてです。
ステロイドの効果
・失明以外のほとんどのGCAの症状は通常、コルチコステロイド(GC)療法の開始後24〜72時間以内に改善し始める。また、炎症のルーチン検査パラメータ(赤血球沈降速度およびCRP)の正常化は、治療の開始後2-4週間以内に起こる[24]
・頭痛は、GC開 . . . 本文を読む