眼科や皮膚科、呼吸器科などでサルコイドーシスの診断のある人がときに、慢性関節痛で当科へ受診されます。関節リウマチなどの合併なのか、サルコイドーシスの肺外徴候の一つとしての関節炎なのか、悩む時もあります。なかなかまとまった資料はないのですがまとめてみました。
(→ サルコイド指炎 も) まとめ ・サルコイドーシスは原因不明の全身性肉芽腫性疾患である ・サルコイドーシスにおける免疫学 . . . 本文を読む
中年になるとだんだんお腹周りなどが気になってきます。自転車通勤始めたり、ご飯の量やおやつを控えたりしていますがなかなか減りません。気づくと、低糖のガムに缶コーヒー、コーラ、ビールに囲まれた生活に。だいたいの商品にアセスルファムなど書いてあるので影響を調べてみました。 すくなくとも”ダイエット”効果はないらしい。食事報酬経路の活性化に違いがあり、人工甘味料はさらに摂食行動をとらせてしまう。摂取はほど . . . 本文を読む
当院HIV患者で、慢性的に微熱と咳と痰があり、先日の胸部CTで気道散布状の小粒状影が新たにあり、MAC症も疑われました。抗HIV薬は始まって3週間くらいで免疫再構築症候群も心配されます。まず血倍を提出。痰から2回、M.aviumがPCRで証明(塗抹は陰性)され、さてどうするか。薬剤相互作用はどう考えるか。
まとめ
・環境常在マイコバクテリア(EM)、または非定型マイコバクテリア(NTM)とし . . . 本文を読む
前回の続き。心内膜炎例の血倍は複数本で、H. parainfluenzae 検出とのこと。やはりHACEKグループでした。数日抗菌薬開始を待って血倍を繰り返した甲斐がありました。すでにCTRXを開始していますが、GM追加はどうするか。また複数菌感染を考慮するのか。
IEを引き起こすことが示されているグラム陰性細菌の三大サブグループがある: いわゆるHACEK基を含む桿菌; 発酵または非発酵の . . . 本文を読む