夏です。
暑いです。
そんなときは、クーラーの効いた部屋で映画鑑賞でしょう。
そんなわけで、ホラー好きの娘が選んだDVDは韓国ホラー「箪笥」。
箪笥-たんす-
映像の美しさ、絶妙な色彩、斬新なカメラワークで、ホラーというよりはサイコ系。
姉と妹の関係は、薔薇と牡丹か?
「いまいち、わかんない」
という娘とは裏腹に、私は結構楽しめました。
分裂症の世界って、あんな感じなのかなぁ。
私が選んだ映画は溝口健二監督「雨月物語」。
雨月物語
カルロス・フエンテスも観ていたという、’53年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している国際的な評価の高い作品。
上田秋成『雨月物語』の「浅茅が宿」と「蛇性の婬」に着想を得て、二つのエピソードを組み合わせて一つの物語としていることからもわかる通り、原作とはかなり違ったものになっています。
ホラーとしての楽しみは、京マチ子演ずる若狭が登場するところからの映像上のさり気ない演出、若狭に惑わされ墜落していく源十郎、源十郎を呼び止める老僧、源十郎と若狭との対決。
とにかく京マチ子の美しさに完敗。
眉墨が似合う人を初めて見たことに感激いたしました。
ところで、この映画は怪奇とは縁遠く、教訓的な寓話のようにもみえますが、
男性性を追及する男達を登場させたこと、「浅茅が宿」の貞淑で賢く良識をわきまえた女房宮木と「蛇性の婬」の奔放で情熱的な若狭を対比させて女性の性の両面を描いたことで、性に対してふみこんだ内容になっています。
もともとフェミニズム的な狙いは全くなかったと思いますが、
そういう視点でみてみるのも面白いのでは。
幽玄の美という要素と権力や経済至上主義に待ったをかけるこの作品にフエンテスが興味を示したのも当然といえるでしょう。
もう一つ、ヒッチハイクガイドシリーズが大好きな次男と一緒にみるためにレンタルしたのが
「空とぶモンティパイソン」。
空飛ぶモンティ・パイソン VOL.3
いえ、実際にレンタルしたのはビデオ版空飛ぶモンティ・パイソン 2nd Series Vol.1です。
画像が無かったんで。
「バカ歩き省」「スペイン異端宗教裁判」「嵐が丘(手旗信号バージョン)」「ジェスチャーゲームによる刑事裁判」「飛行訓練所」「英国航空ハイジャック事件」「下品な薬局」などは、
次男にも理解可能。
レンタル店には、シリーズ2があと数本あったから、順番に借りよっと。
暑いです。
そんなときは、クーラーの効いた部屋で映画鑑賞でしょう。
そんなわけで、ホラー好きの娘が選んだDVDは韓国ホラー「箪笥」。
箪笥-たんす-
映像の美しさ、絶妙な色彩、斬新なカメラワークで、ホラーというよりはサイコ系。
姉と妹の関係は、薔薇と牡丹か?
「いまいち、わかんない」
という娘とは裏腹に、私は結構楽しめました。
分裂症の世界って、あんな感じなのかなぁ。
私が選んだ映画は溝口健二監督「雨月物語」。
雨月物語
カルロス・フエンテスも観ていたという、’53年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している国際的な評価の高い作品。
上田秋成『雨月物語』の「浅茅が宿」と「蛇性の婬」に着想を得て、二つのエピソードを組み合わせて一つの物語としていることからもわかる通り、原作とはかなり違ったものになっています。
ホラーとしての楽しみは、京マチ子演ずる若狭が登場するところからの映像上のさり気ない演出、若狭に惑わされ墜落していく源十郎、源十郎を呼び止める老僧、源十郎と若狭との対決。
とにかく京マチ子の美しさに完敗。
眉墨が似合う人を初めて見たことに感激いたしました。
ところで、この映画は怪奇とは縁遠く、教訓的な寓話のようにもみえますが、
男性性を追及する男達を登場させたこと、「浅茅が宿」の貞淑で賢く良識をわきまえた女房宮木と「蛇性の婬」の奔放で情熱的な若狭を対比させて女性の性の両面を描いたことで、性に対してふみこんだ内容になっています。
もともとフェミニズム的な狙いは全くなかったと思いますが、
そういう視点でみてみるのも面白いのでは。
幽玄の美という要素と権力や経済至上主義に待ったをかけるこの作品にフエンテスが興味を示したのも当然といえるでしょう。
もう一つ、ヒッチハイクガイドシリーズが大好きな次男と一緒にみるためにレンタルしたのが
「空とぶモンティパイソン」。
空飛ぶモンティ・パイソン VOL.3
いえ、実際にレンタルしたのはビデオ版空飛ぶモンティ・パイソン 2nd Series Vol.1です。
画像が無かったんで。
「バカ歩き省」「スペイン異端宗教裁判」「嵐が丘(手旗信号バージョン)」「ジェスチャーゲームによる刑事裁判」「飛行訓練所」「英国航空ハイジャック事件」「下品な薬局」などは、
次男にも理解可能。
レンタル店には、シリーズ2があと数本あったから、順番に借りよっと。
モンティ・パイソンはセレクションを買って繰り返して観てます。シュールやナンセンスよりも、むしろブラックに感心してしまいます(ところで、"ヒッチハイク"、いよいよ最終巻が出ましたね)。
さて、昨夜はWOWOWでスパニッシュ・ホラー2本立て鑑賞と気合が入ったんですが、1本目の途中で妻が飽きて寝にいってしまいました。一人で観ているとちょっと怖いので、録画して私も早々に引き上げ。昼間みることにします
「4人の食卓」は「箪笥」よりわけがわからないようです。
そういわれるとますます観てみたくなりますね。
やってましたね~。
うちはWOWOWとは契約していないんですが、契約しておけばよかったとちらっと考えてしまいました。
一人でホラー、しかも夜中は厳しいですよね。
わかります、わかります。
トイレとかお風呂とか、ビクビクしながら入ったりして。
ああっ、最終巻が?
ワタクシ、まだハートの表紙のヤツを読んでいない!
息子はとっくに読んでいるというのに。。。
息子のためにも、本屋さんへ行きましょう。
とはいえ、一年中ホラー映画ばかり見ている身としては、今更そんじょそこらのホラーを見ても、涼しくなりません(笑)。
『箪笥』の映像の美しさは、たしかに素晴らしいものがありました。どんでん返しもなかなか。とはいえ、今となっては、あのオチ自体が前例がありすぎて斬新さには欠けます。あと一番の問題点は、なんというか情念ドロドロしすぎです! ホラー映画に限りませんが、韓国ものってなんであんなに、感情的なんでしょうか。ちょっと鬱陶しい感じがしてしまうのが、正直なところ。
対して『輪廻』は、娯楽作品としては数段上の作品でした。あの『呪怨』の監督とは思えないほどです。
何より、謎解き要素も絡めて、観客を飽きさせない工夫がしてあるのに感心しました。恐怖シーンの演出は、相変わらずで、あまりに直截なシーンは、あんまり好きではないのですが、この映画に限っては、うまく物語の不条理性を増す方向に作用しているようでした。
やっぱり日本映画はホラーが一番?
あれって、国民性だと思うんですよ。
我が家のお隣は、韓国の方がお住まいで、以前そこの旦那さんが自治役員をなさっていたときに、私も役員で会議など一緒になり、自治会での安全パトロール(小学生の安全対策)を話し合いをしていたんですが、日本人の旦那さん方は、小学生の帰る時間には仕事だからパトロールは出来ないと、ごく当たり前に考えているのに対し、お隣さんは違いました。
子供のためなんだから、当番制にして住民全員にやってもらおう。
一年に一回くらいは、休みをとるくらいは出来るだろう。
女性だけでは抑止力に欠ける。
確かに、もっともだとも思うんですが、現実的にどうでしょう。
その熱さに周囲も引き気味でした。
結局、うやむやのままパトロールは実行されずじまい。
国民性の違いは、サッカーの応援が我が家まで聞こえることで、何となく察していましたが、自治会の出来事は決定的でした。
その熱さを「さすが大陸は違う」と自分勝手に感心しています。
「輪廻」面白そうですね。
「呪怨」は、家族で観たんですが、何故か笑いがおきました。
同じ監督だったので、また笑っちゃうんじゃないかとちょっと心配でしたが、安心しました。