くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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ソポクレス「コローノスのオイディプース」「アンティゴネー」

2006年11月02日 | ギリシア悲劇とその周辺
本書は、ソポクレス作品、しかもオイディープスにまつわる3作を所収しています。 自分の呪わしい運命を知る「オイディープス王」、彷徨った後に死を迎える「コローノスのオイディプース」、その後の娘アンティゴネーの悲劇「アンティゴネー」。 悲劇の一族の物語を時系列に沿って並べてみるとこの順ですが、作品自体の成立年代は、「アンティゴネー」が一番先で、次に「オイディプース王」、そして老年の作とされるのが「コローノスのオイディプース」。 この3作は、一つの一族を扱った戯曲ではありますが、どの作品もそれぞれ違う性質をもっています。 . . . 本文を読む