くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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ソポクレス 「トラーキーニアイ」

2006年11月07日 | ギリシア悲劇とその周辺
ヘラクレスという英雄の名は、誰でも一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。 主神ゼウスが人間の女アルクメーネーに恋をし、彼女の夫アムピトリュオーンの不在の折に夫の姿となって彼女のもとを訪れたことで生まれたのがヘラクレス。 アルクメーネーの腹からヘラクレスが生まれようというとき、父ゼウスはもうすぐ生まれるペルセウスの子孫が支配者になると予言しますが、ゼウスの妻ヘーラーは嫉妬からお産の神に命令してペルセウスの孫エウリュステスを先に生まれさせます。 エウリュステスは予言どおりにアルゴス王となりますが、ヘラクレスに悪意を抱き、ヘラクレスに多くの難行(ヘラクレスの12の功業)を命じます。 . . . 本文を読む