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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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タラゼド・4

2018-01-17 04:16:30 | 詩集・瑠璃の籠

人類の創造の過程で
どうしようもない馬鹿というのは出てくる
何もわからない何もしていない
虚無にも等しいひとひらの存在でありながら
すべての愛にたてつき
あらゆる妨害をする馬鹿のことである

あまりにも自分が痛いのだ
自分のほかの
美しい存在が憎いのだ
ゆえに恐ろしくひどいことをする
いまだにその罪を支払ったことすらない

そういう無明の塊のような存在群を
悪魔と呼ぶこともある
人類の創造の過程で
そういうものたちがいつも
神の創造活動を
根底から覆そうとするのである

そのような者たちの軍勢と
全力をもって戦い
勝つことができる
その力がない限り
人類の創造などできはしない

神はそれをやっていなさるのである
そして今まさに
人類の馬鹿を滅ぼすために
戦っていなさるのだ

かつて自らが
群盲の常闇に飛び込んで産んだ
ひとかけらの愛の存在であった
うるわしい子供を
あらゆる神の創造を愚弄しきった罪に寄って

すべて滅ぼすおつもりなのだ




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