神の顔を盗み
世界中の人間をだましたものは
ゴルゴタよりも高い丘の上で
真鍮の十字架に釘打たれる
永遠の風に吹かれて死ぬまで
世界中のみなに見られながら
苦しむ
死んでも遺体は下ろされることはない
そのまま
馬鹿が何をしたかのしるしとして
永遠の彫像として立ち続けるのだ
見よ
ゴルゴタよりも高い
深海の丘の上で
法王が笑っている
愛するキリストと
同じ運命を浴びたことを
よろこんでいるかのように
受難の聖具は
永遠に解放されることはない
何もかもを吸い込みながら
永久の泥棒の彫像を
支え続けるのだ
愚か者め