６９枚目の掲示板を設定する。
絵／ヨーゼフ・イスラエルス
人間は
肌の色や性別や宗教などによって
差別をしてはならないが
段階による区別はしたほうがよい
たとえば
田舎の田舎で
掃除夫などをして修行をするべき人間には
高い地位や暮らしを与えてはならない
一度でも高い人間の暮らしを味わえば
それを覚えて
楽をしたいばかりに
人から盗むことばかりを考えるようになる
動物的エゴからまだ抜けられていない
段階の幼い魂は
勉強もしないうちから
高い暮らしを覚えてしまうと
傲慢になり
恐ろしいことをやるようになる
人間を人間とも思わず
馬鹿なことをして苦しめれば
自分の言うことを聞くロボットのようなものに
できるとさえ思う
まだ人の苦しみがわかるほどには
修行をしていないからだ
未熟な心を持つ者は
愛ややさしさを勉強するために
まだ段階の低い環境で学ばねばならないのだ
毎日道路を掃除することによって
一から十まで自分でやることを学ぶことができる
水道などない環境で
毎日川に水を汲みにいくことによって
水の大切さを学ぶことができる
直接それを生きることによって
魂にすりこまなければ
人は愛を確かに学ぶことはできない
しかし
まだ幼くて勉強が進んでいないからと言って
掃除夫を馬鹿にしてはならない
毎日のようでなくてもよいが
時に振り返り
愛のある言葉をなげかけてやるがよい
