過たねばならないということは
自己存在の
宿命です
それは光の中に生きるものが
そこに存在するがゆえに
常に背後に影を発生させるようなもの
逃げることはできない
生きていくということは
過ちの苦い玉を
常に口に含んでいるということだ
それをいやなことにしてしまえば
生きることの一切が
苦しくなる
美しいもの
清らかなもの
正しいものは
過ちの核を包んだ
美しい珠玉を常に身に飾っている
まるで自分の勲章のように
それがなければ自分はないのだと
宣言するかのように
高くなってゆくもの
映えてゆくもの
美しくなっていくものは
常に
自分から発生した過ちの影を
食べていくのです
そしてすべてを自ら
よきことにしていく
あらゆる
すばらしいことをなしていく
それが法則上
実にうまくいくほど
自己存在はすばらしいものなのです
実に高い力を持っている
それでなければこれほど
自己存在が繁栄しているわけがない
神が創造してくださった
自分を信じなさい
ありとあらゆる馬鹿な間違いを犯して
それが海よりも山よりも
大きなものに成長していようと
広大な樹海よりも繁茂していようとも
それをすべて何とかできる力が
この小さな核のような自分にある
それは真実なのです