恐怖というものは
何も知らぬことから起こります
あなたがはおびえて
なかなか暗闇から出てこようとしないが
それは
愛の世界のことを
何も知らないからです
知らないから
すべてが怖いのです
ほんの少し
外に出る勇気を起こし
外にいる者に教えてもらえば
何も怖いことはないことが
わかるのだが
そんな小さなことすら
おびえてやろうとしない
かえって
外に出て麗しくなったものを妬み
影の側からあらゆる馬鹿なことをする
そして醜くなった自分が恥ずかしく
一層影に閉じこもる
それが馬鹿というものです
恐怖とは
何も知らない虚無に巣くう
幻です
その正体を見極めれば
そこにはだれもいないことに気付く
暗闇の影に見える幻なのです
何もない
誰もいない
もう
そこから出て来なさい
恐怖を
王のように自分に君臨させてはなりません
それは誰もいないというものなのですから
あなたになにもしてはくれません
あほうになるだけだ
もう出て来なさい
怖がることはない
愛はいつでも
心開いたものに
無限の光をなげかけてくれるのです