自己存在は
全く清らかなまま
大きくなることはできません
何も知らない小さな存在は
知らないが故に間違う
その影を引きずらないで
生きていける存在はありません
知らないということは
間違うということと
ほぼ同義なのです
ですから
人間存在は
過ちというものを
忌避してはなりません
馬鹿なことをしたことがある
その事実から
逃げてはなりません
逃げてしまえば
自分を捨てることになる
そうなれば
失った自分を取り戻すために
永遠に他人に依存し
他人から盗んでいかねばならない
あまりにも馬鹿なものになってしまう
それを阿呆というのです
阿呆は
まだ小さいうちならなんとかなるが
馬鹿なことをやりきってしまえば
もう人間存在ではないというものにさえ
落ちてしまうのです
それどころか
存在ですらない
というものにもなってしまうのです
存在ではない存在とは
どういうものとお思いですか
それは存在として生きている限り
存在として扱われないという意味です
ないとほとんど同じ扱いを受けるのです
人からも
神からも
なぜなら
その存在が
自分は存在ではないと
言ったからです
そんなことを言えば
あまりにも恐ろしいことになるということは
教えておきましょう
決して言ってはなりません
永遠に
存在ではない存在になってしまう
存在というものは
しようとおもえば
そうなることにすることもできる
そういうものだということを
覚えておきなさい