ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

新年度入り

2010年04月03日 | 飯田下伊那地域の産科問題

4月1日付けで当院に着任した新入医師は(初期研修医の10人を含み)計22人で、見慣れない多くの若い先生方が院内を元気に闊歩し、まるで急に別世界の病院に迷い込んでしまったような雰囲気です。

産婦人科にも2人の新進気鋭の医師を迎え、助産師も総勢37人となって、我々の診療体制も新たな局面に突入しつつあります。分娩予約件数は毎月100件を越すようになり、婦人科手術の予約も数カ月先まで埋まってます。予定手術の合間に、帝王切開や子宮外妊娠手術などの緊急手術も多く実施してます。

スタッフの頭数によって、診療の規模は自ずと制限されます。スタッフの頭数が減れば、それに応じて診療規模の制限を余儀なくされるのは当然です。当院産婦人科の常勤医師数は、ここ数年間、一進一退を繰り返し、非常に厳しい状況下にあります。今後も厳しい状況が続き、繰り返し存亡の危機に直面することも予想されますが、その都度みんなで力を合わせて臨機応変に対応し、何とかして必要最低限のスタッフの頭数を維持し、地域で必要とされる診療の規模を維持していきたいと考えています。


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