紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

魅惑のラテンヴォーカル…「dos」~ミリアム・エルナンデス

2007-07-27 23:39:37 | ラテン・ヴォーカル
今から16~7年前のアルバムであるが、チリ出身の女性シンガー、「ミリアム・エルナンデス」が出した、セカンドアルバムが、今日紹介させて頂く「dos」である。

アルバムタイトル…dos

シンガー…ミリアム・エルナンデス

曲目…1.危険な愛、2.私のもの、3.そうじゃないの、4.知っていたわ、5.あなたのすべて、6.彼に似ているの、7.傷、8.ずっと同じ人生、9.おばかさん、10.もう絶対にあなたを愛さない

演奏曲(歌)について…まず、超トップヘヴィだが、1曲目「危険な愛」はラテンミュージック随一と言えるぐらいの、名旋律のラブバラードである。
大袈裟だが、この1曲だけで、このアルバムは絶対に「買い」である。
胸を締め付けられそうな哀愁の曲調に、「エルナンデス」の声質、歌い回しもベストマッチしていて、マジに苦しい恋愛の歌に乙女心が張り裂けそうです。

7曲目「傷」は、1曲目に次いで心の琴線に触れる名曲で、スペイン後で傷=(エリダ)と言う、曲中のリフレインの歌詞で覚えてしまえるほど、耳に残る旋律が良い曲です。
しかし、「エルナンデス」、本当に良い声です。
色気、かわいさ、吐息、ブレスの全てが魅力的な天性の「声」の持ち主です。
そして、歌もまずまず上手いので、何回聴いていて飽きません。

9曲目「おばかさん」…これもすごく良いんですよ~。
1曲目、7曲目と並べて御三家を形成したい名旋律で、彼女が一番切なさを込めた歌い方をしていて、情感を込め捲ります。
前説の吐息やブレスの表現が最も活かされた曲でしょう。

3曲目「そうじゃないの」は、70年代いや、80年代のJ-POPに良く似た曲調の佳曲で、分かり易く言うと、当時の「ニュー・ミュージック」です。
似た感じの曲調としては、「工藤静香」が歌っていそうなイメージの曲です。
いずれにせよ、非常に日本人に親しみ易いメロディがgoodです。

4曲目「知っていたわ」は、語りにウェイトを置いたバラード曲ですが、サビの熱唱は更に良いです。
こんな風に彼女に耳元で歌われたら昇天する輩はかなり多いはず。

5曲目「あなたのすべて」は、90年代に流行ったJ-POP調のバラードで、1曲目等の辛く苦しい歌詞よりは、幾分前向きな歌詞の内容で、その分メジャーな曲に仕上がっています。
誰に似ているか、しいて言えば「宇多田ヒカル」が書くラブバラードが似た感じでしょうか。

2曲目「私のもの」は「エルナンデス」の歌唱力の良さを上手く引き出した曲で、語りのパートと、フォルテ(フォルテシモ)で絶唱するパートの対比が素晴らしいバラードです。

6曲目「彼に似ているの」も、まんま80年代J-POP調で、アーティストで言うと、「竹内まりや」とか「今井美樹」っぽい感じの、ちょっと悲しい、でもちょっと前向きに生きて行こう的な感じの曲です。

8曲目「ずっと同じ人生」、は「女性版チェッカーズ」つまり昭和歌謡の様な曲調が楽しいです。


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