なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

さん喬・喬太郎親子会夜席@前進座劇場 2009.6.13 その5

2010年08月13日 12時23分51秒 | なんとなくの落語
続きます。


④柳家喬太郎


仲入り後、引き続き喬太郎師匠です。


「子供のころ、都市伝説というんですか、

『ゾンビが日本に上陸する』というのがありまして、

といっても、あたしの小学校の6年だけに伝わっていたんですが・・・」

「といっても6年2組だけなんですが・・・(笑)」

「といってもヤシロくんの周辺だけだったんですが・・・(笑)」


「口裂け女というのもありましたね。なぜか『ポマード、ポマード』というと逃げていくという・・・、
なんで『ポマード』か気になりますね。『柳家』だから・・・(笑)」



「西武池袋線だったか新宿線だったか、『ラッキーおじさん』『ハッピーおじさん』という人がいて・・・、

小柄で着物姿のおじいちゃんで、電車の中で足を組んでいる人がいると、持っているステッキでパーン、パーンと足をはじいて歩く・・・、

そのおじさんを見ると、1日幸せになれる、と女子高生の間で言われていたそうです」

「調べてみたら、これが芸協の文治師匠だそうでして・・・(ざわめきと笑い)」

「電車が高田馬場に着いて、駅員が『たかだのばば』と言うと、

『たかた』のばばだ!!(笑)

と叫んでいたそうです。言葉にうるさい師匠でしたから・・・」


さて、都市伝説のまくらから、新作「路地裏の伝説」を。


父親の七回忌に集まってくれた友人たちと思い出話をするという噺でした。


「七回忌だと乾杯?献杯?」

「まあ、いいや、献乾杯!!(笑)」


発泡酒を飲み、

「しみねぇ~~(笑)! 発泡酒、しみねえぇ~」


小ネタ満載の楽しい噺でした。


⑤柳家さん喬


短いまくらから「立ち切り」でした。


すいません。ふだんの疲れから、ここで睡魔が・・・。

喬太郎師匠とメリハリを持たせることからか、さん喬師匠、くすぐりもなく、きっちりとした「立ち切り」を。

そのせいか、ワタクシ、ちと緊張が途切れました。

ようやく後半、我に返り、噺に聞き入りますが、ちと辛かった・・・。


後味が悪くてすみません。でも、また聴きたい噺でした。


ということで、長々と引っ張ってしまいました。

おしまいまで、覗いてくださった方、すみませんでした。
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さん喬・喬太郎親子会夜席@前進座劇場 2009.6.13 その4

2010年08月13日 12時22分46秒 | なんとなくの落語
また続きです。


③柳家喬太郎 「死神」


さん喬師匠のリクエスト通り「死神」を。

まくらなし、いきなり噺に入ります。


喬太郎師匠の死神は、前かがみで上目づかい。小三治師匠のように、極端に声色を変えるのではなく、低い声でゆっくりと話し、凄みを見せます。

とはいえ、そこは喬太郎師匠のこと、

「医者をやりな。医者は儲かるぞ~~」

「(客席を指して)こん中にいたらどうするんだ?(笑)」


「きょうは非番で休みなんだ。道楽は人助けだ(笑)」


足元の死神を追い払う呪文の言葉が

「あじゃらかもくれん、西荻窪、きょうは通過します(爆笑)」

(会場が吉祥寺、お隣の西荻窪の駅は、休日はJR中央線が通過します)


瀕死の主人をなんとか助けてほしい、と頼みに来る男が

「横山町のべっこう問屋の文七」

(文七元結の文七は「白銀町」ですね)


私の席からは聞こえなかったのですが、会場の近くで救急車が通ったようで、

「俺が診る前に救急車が通るよ・・・(笑)、

聞こえない人にはわからねえ・・・(笑)」


怖いばかりではない、「ああ、『死神』といっても、やっぱり落語だよな・・・」と、感じさせてくれる「死神」でした。


サゲは正統的な、

死神が「消(け)える・・・、消(け)える・・・」

でした。


(また続きます)
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さん喬・喬太郎親子会夜席@前進座劇場 2009.6.13 その3

2010年08月13日 12時21分37秒 | なんとなくの落語
さて、続きです。


②柳家さん喬


まくらでは、師匠、5代目・柳家小さんのおかみさんの話を。

「師匠の小さんのおかみさんは、生代子(きよこ)というんですが、師匠宅のそばにアパートがあって、いつも雨戸が閉まっている部屋があるんです。

おかみさんが、あたしに(手をお化けのようにして)、

『出るんだよ~~』

さんざん脅かしておいて、自分は夜になると飲みに行っちゃうんです・・・(笑)。

家に残ったのはあたし一人ですよ(笑)」


で、「お菊の皿」を。


麹町の青山鉄山のお屋敷で、最初のころは、ひっそりと出ていた幽霊のお菊さん、

その美貌から、次第に人気が出て、一目見たいと、いろんな人が集まってきます。


「お菊さんの出方が、最近クサくなったねえ・・・(笑)」

「ああ、クサくなった。人気が出て芸が荒れるのはよくあるからな・・・(笑)」


あまりの人に、愛嬌をふりまくお菊さん、皿を数えだしますが、終始笑顔、

「お菊ちゃん、こっち向いて~!」

の声にうれしそうに振り返り、

「4ま~~い!!(笑)」

最後のくだりでは、鳴り物つきで、楽しい「お菊の皿」でした。


さて、客席は、さん喬師匠の噺ですっかりあたたまり、いよいよ喬太郎師匠が「死神」を演じます。

(またまた続きます)
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さん喬・喬太郎親子会夜席@前進座劇場 2009.6.13 その2

2010年08月13日 12時19分43秒 | なんとなくの落語
さて、続きです。


①柳家さん若


さん喬師匠のお弟子さん、二つ目です。

落語協会のプロフィールを見ると、40歳。ただし、入門は2003年5月とあります。

ということは34歳の時に入門?


さて、心なしか固さを見せながら高座へ上がります。

「え~~・・・」

「え~~・・・」

苦笑いしながら、「え~~・・・」を繰り返します。会場からも笑いが漏れます。

「え~~、突然のことで・・・(笑)」

「『悋気の独楽』でも演ろうと思っていたんですが・・・(笑)」

急きょ、怪談噺しばり、となって、少し困っているようです。


で、「野ざらし」でした。


とはいえ、長い噺なので、最後まではいかず、

自分を釣り上げたところでサゲでした。

最初のとまどいからなのか、普段通りの力なのか、噺のテンポが一定しないようにも感じました。



(また続きます。次のさん喬師匠が長くなりそうなので・・・)
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さん喬・喬太郎親子会夜席@前進座劇場 2009.6.13 その1

2010年08月13日 12時17分37秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



6月13日、吉祥寺・前進座劇場で行われた「梅雨祓落語競演 さん喬・喬太郎親子会」の夜席に行ってきました。

以下は演者・ネタとワタクシの拙い感想、

※それと、おことわり

ワタクシ、メモを取りながら聴いておりましたが、それでも師匠方の一言一句、正確に書きとめるのは不可能です。

なので、読まれる方は、「こういうニュアンスのことを話していたのだな」といった感じで、軽くとらえていただければ、と思います。


さて、緞帳が上がりますと、さん喬師匠、喬太郎師匠が高座でお辞儀をしております。

われわれから見て、左に喬太郎師匠、右手にさん喬師匠、

お二人のフリー・トークで幕開きです。

(ちなみに昼席は、さん若さんが一席終えた後で、フリー・トークとなったそうです)


「久しぶり!」

と、さん喬師匠、

「昼も会ったじゃありませんか」

まぜっかえす喬太郎師匠、

「昼、来てない人もいるんだから・・・(笑)」

漫才のようなやり取りで、ゆるりと進んでいきます。


さん喬師匠「(喬太郎師匠は)最近は新作と、古典落語も力を入れて演ってるんだって?何を演ってるんだ?

(喬太郎師匠を指して)こいつはね、いろいろ教わったのに上がった噺が少ない・・・、あ・・・、上がったというのはですね、師匠から噺を教わったら、その師匠の前で演ってみて、演っていいよ、と、許しが出れば上がった、と言うんですが、こいつは上がった噺が少ないんです」

喬太郎師匠「そんなことはないですよ。6割ぐらい・・・(笑)。

転失気とか演ってます」

さん喬師匠「ああ・・・、新宿だろ?聴いた聴いた・・・、『バカヤロ・・・』(笑)」



さて、夜席の趣向ですが、夏も近い、ということで、急きょ、怪談的なものを演ろう、ということになりました。

さん喬師匠のリクエストで、喬太郎師匠は「死神」を。

高座には姿はありませんが、袖にいる柳家さん若さんにも

「お前もだぞ!(笑)」

と声をかけます。


プログラムでは、

さん若、喬太郎、さん喬、仲入り、喬太郎、さん喬、

という順でしたが、

これも急きょ、

さん若、さん喬、喬太郎、仲入り、喬太郎、さん喬

の順となりました。


(長くなりました。続きは後日)

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8月12日(木)のつぶやき

2010年08月13日 00時59分16秒 | なんとなくのつぶやき
14:53 from web
光文社から出た新刊の新書を買おうと、A書店に行った。店頭にない、というので、注文した。3週間が経ったが、いまだに入荷がない、という。気長に待ったつもりだが、さすがに・・・。で、注文をキャンセルし、全国に支店のあるB書店に行った。本はすぐに見つかった・・・。
14:59 from web
書店関係者ではないが、おそらくこういうことかと・・・。①初版の印刷部数が少ないので、全国にまんべんなく配本するほどの冊数はない②なので、売れそうな大規模書店に、まずは配本してしまう③このため、大規模書店からの返本がないと、在庫がない。とりあえず増刷も考えていない・・・。
15:03 from web
職場の上司と沖縄料理の話になった。「そういえば、『すぬる』ってなんだ?」と上司。反射的に「江川すぬる」と答えてしまった・・・。顰蹙をかうのがわかっていながら、つぶやいてしまうのがおじさんです(恥)。答えは「もずく」でした・・・。
by cokie002 on Twitter
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