なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

老湯火鍋房@渋谷(第191段)

2009年03月31日 21時44分18秒 | なんとなくの酒飲み
この日は日曜日。

大学から付き合い出し、かれこれ四半世紀の付き合い、という大親友が、転勤することになりました。

送別会ということで、渋谷で飲み会。

で、行ったのが、その友人チョイスの老湯火鍋房渋谷道玄坂店」でした。

ここです。


「平日は予約をしないとムリ!」とはいうものの、日曜日だけあって、予約なしで入店できました。

まずは、このお店のウリでもある「火鍋」を頼みます。


店員さん、中国の方でしょうかね?

友人「すみません。大鍋と小鍋とありますけど、2人ならどっちがいいですか?」

店員さん「どっちでもいいです」

・・・・・。

結果的には、小鍋を頼んで、それで十分なサイズだったのですが、なんとも素っ気ない応対です。


まずは火鍋の小鍋を頼み、それにラム、野菜盛り合わせを頼みます。

ほどなく、陰陽魚太極図の形をしたアルミ鍋がお出まし。

半分は辛いマーラー・スープ、

もう半分はパイタン・スープが入っています。

で、ここに、友人のすすめに従い、ラム肉を「しゃぶしゃぶ」していただきました。


見た目ほど、マーラー・スープも辛くない・・・、

辛いのは、あまり得意なほうではありませんが、ワタクシでも大丈夫です。

いろいろな漢方の薬味が効いていて、味に深みがあって、おいしいです。

野菜ともども、夢中でいただきました。


時折、店員さんがスープをつぎ足しにやってきますが・・・、

なぜかお酒やら、料理やらを追加注文をしようというタイミングで、厨房に引っ込んだきり、出てきません。

その素っ気なさも、お店の味の一つなのでしょうか。

ただ、お一人だけ、すごくハキハキした返事をする店員さんがいましたが・・・。


二人して満腹になったところでご馳走さま。

けっこう飲み食いしましたが、一人3,000円台でおさまりました。


その後も、飲み足らず、別なお店へと行きましたが、それはまた別のお話。



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天茂@赤坂(第190段)

2009年03月22日 20時03分29秒 | なんとなくのお昼(鮨以外)
お昼過ぎ、赤坂付近を歩いておりました。

折しも、WBCの日本vsキューバ戦の真っ最中。

携帯のワンセグで途中経過を確認するも、できれば、テレビで観戦したい・・・。

お昼がまだだったので、ランチタイムにテレビで野球を観戦できるお店があれば、そこに入ろうか、とも考えます。

でも、違うお店に入ってしまいました・・・。


赤坂の天ぷらの名店「天茂」です。


1時過ぎに入店すると、幸いにして席が空いています。

コの字型のカウンターの端っこに案内され、腰掛けました。

カウンターの中では、おかみさんと娘さんがひっきりなしに天ぷらを揚げております。

メニューをちらりと見やり、ワタクシ、天丼を頼みました。

(一見の悲しさですが、ここは『かき揚げ丼』が有名なのですね・・・。頼んでから気がつきました)


娘さんが天ぷらを揚げ、

その右側に立つおかみさんが、天ぷらを手早くつゆにつけ、丼に盛り付けていきます。

換気はなされているのでしょうが、油の香りがそれに勝っているようで、店内は油の香りが立ち込めております。

カウンターに座った順に調理しているようで、出来上がる都度、カウンター越しに丼が置かれていきます。

とはいえ、お店のリズムがあるようで、ある程度天ぷらが揚がると、また衣をボウルで溶いていたりして、少しばかり待たされました。


しばし待って、ようやく天丼のお出まし。

天丼はつゆにくぐらされて、いささか「しっとり」としています。

仕上げにおかみさんがポンと丼に入れた「ゆず」が効いています。

アツアツのところをハフハフしながらいただきました。

食べ始めは、油っこい感じもしましたが、油がいいのでしょう。しつこくありません。

れんこん、ししとう、なす、きす、穴子、

穴子がけっこう大きくて嬉しいですね。

赤出汁がありますが、別料金なので(100円)パス。

それでも、おいしくいただきました。


調理の途中、おかみさんと娘さんが小声で喧嘩をしているので、その声が聞こえてきて、ちとヒヤヒヤしました。

一見なので、たまたま遭遇しただけかもしれませんが・・・。

近いうちに「裏を返す」ことといたしましょう。


お勘定を済ませ、レジの下を見ると「ご自由にお持ち帰り下さい」と、天かすが置いてありました。

抜け目なく持ち帰り、晩御飯は自宅で蕎麦を茹で、たぬきそばにして食べました。

ンマカッタ!!




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道心@南阿佐ヶ谷(第189段)

2009年03月21日 12時06分36秒 | なんとなくの酒飲み
丸の内線沿線に住んでいます。

この日は、たまたま車中で読んでいた本が面白かったせいで、帰りの電車で乗り過ごしてしまいました。

気がつけば、あら、こんな所まで(恥)・・。

反対側のホームに移動し、そのまま戻ろうかとも思いましたが、たまにはいいか、とそのまま駅の外へ出ることにしました。


着いたのは南阿佐ヶ谷駅。

以前、何度かお昼を食べに行ったお蕎麦屋さんの「道心」を訪れることにしました。


外からドア越しに店内を覗くと、空いている席があります。

しばし迷いつつも(優柔不断です)、店内へ入ることにしました。


奥の厨房から「いらっしゃいませ!」という声が聞こえるものの、奥から出てくる気配がありません。

どうやらご主人、お一人で仕事をしている様子です。

しばし、立っていましたが、案内される様子もないので、空いている席へ腰掛けました。


他のお客様の注文した料理を持って出てきたタイミングで、ご主人を呼び止めます。

晩酌用のコースがあったので、それを頼み、

ビールをもらい、それを飲みながら、ぼんやりとしておりました。

ほどなく、板わさ、そば味噌、生のきゅうりが届きます。

プロレスで例えるならば、まさに「正統派ストロング・スタイル」の蕎麦屋のおつまみです。嬉しくなりながら、つまんでは、ビールを飲み、ビールを飲んでは、つまみ、ゆるりとした時間を過ごします。

店内には、ご主人チョイス、と思われるビートルズのアルバム「Let it be」が低い音でエンドレスに流れております。

でも、なんか、ワタクシの聞き慣れたアルバムとはバージョンが違うような・・・。


板わさと、そば味噌の後に、そばがきが来ました。

カイワレが添えてあり、ほんのりと温かいです。

さて、ここで、コースにはない、出し巻き玉子と、焼酎の蕎麦湯割りを頼みました。


蕎麦粉を溶いて作った焼酎の蕎麦湯割りは、とろりとしていて、木のスプーンが添えられています。

これで、適度にかきまわし、濃さが均等になるようにせよ、ということですね。

蕎麦には、ルチンという、血圧によい、とされる成分が入っております。血圧の高いオヤジにとって焼酎の蕎麦湯割りは、酒もたしなみながら、体にも優しい、という見事な飲み物です。

まあ、それも飲む量によりますが・・・。


蕎麦屋で長居は無用です。締めに出てきた「せいろ」(コースに含まれています)をいただき、またまた蕎麦湯をもらい、シヤワセになったところで席を立ちました。


お勘定も3,000円台、このぐらいで済むのなら、また来ようかな・・・。


最後にご主人に、

「店内で流れていた音楽は、お店のですか?」

と訊いたら、

「『レット・イット・ビー』のネイキッドです」

即座にお答えいただきました。

それが、ご主人の琴線に触れたのでしょうかね・・・、

「またお待ちしています」

と声をかけられました。


ちと遠かったけれど、帰りは歩いて帰ることにしました。

ほのぼのとした気持ちになるとともに、頭の中で「『レット・イット・ビー』のネイキッド」が、店内と同じように低い音で聞こえておりました。







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新宿三丁目・鼎(第188段)

2009年03月15日 12時39分07秒 | なんとなくの酒飲み
「寄席へ行ったことがないんです」という、仕事を通じて知り合った同業他社の方を「新宿・末廣亭」へお連れしました。


窓輝「たいこ腹」

白酒「ざる屋」

ロケット団 漫才

文左衛門「桃太郎」

市馬「長屋の花見」

半蔵「代書屋」

菊之丞「町内の若い衆」

伯楽「猫の皿」

圓蔵「反対俥」


なんてのを楽しみました。


さて、夜の部が終わったのが9時。連れと、さっと飲みながら、この日のおさらいをしようということになりました。

で、行ったのが、末廣亭近くの居酒屋「鼎(かなえ)」です。


以前、居酒屋評論家(と言うのかな?)・太田和彦氏がお薦めの店として挙げていたお店です。


階段を降り、ドアを開けるまでは、やや不安になるような佇まい。

でも、意を決して中へ踏み込むと、ホッとするようなスペースが、我々を待ち受けております。

まずはビールを頼み、メニューを眺めます。

早くも初鰹がメニューに載っておりました。鹿児島産とあります。鰹好きなので、まずは鰹を。

貝柱と三つ葉の天ぷら、

独活のきんぴら

なんか嬉しくなるようなメニューばかりです。

どれもおいしいですね・・・。


日本酒や焼酎も種類は多くないけれど、外さないチョイスのものが並んでおります。

連れは岩手の酒、「月の輪」を、ワタクシは泡盛の「久米仙」を頼みました。


いつしか話題は落語の話から、仕事の話、女性の話へと・・・。


土曜日ということで、店内も若い方から、夫婦、友人同士と、バラエティに富んでおります。


調子に乗って少し飲みすぎましたね。

お勘定、ちょっと高くつきました。


5時から9時まで落語、

9時から11時半までお酒、

ゆったりながらも有意義なひと時を過ごしました。













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持ち帰り@東高円寺・とんき(第187段)

2009年03月07日 23時50分30秒 | なんとなくの晩ごはん
この日は、「とんき」へ。

とんかつ屋の名店です。


ヒレかつ定食を頼み、その前にビールをグラスでもらいます。

で、ビールの肴に、「おから」を頼みました。


この「おから」がおいしかった・・・。

ワタクシ、おからが大好きです。

よくスーパーのお惣菜コーナーで買ったりするのですが、スーパーで買うおからは、ややパサパサで、味気なかったりします。


さて、こちら「とんき」の「おから」は、甘めの味付けで、しっとりしています。

具だくさんで、とてもおいしい・・・。

で、つい「持ち帰りで、もう一人前お願いします」と言っちゃいました。

一見のお店なら、恐れ多くて言えませんが、ワタクシ、実は「馴染み」なので・・・。


もちろん、とんかつも大好き。

サービスでキャベツもたっぷりいただき、満足して帰りました。


おからだけじゃ飽き足らず、「ポテトサラダ」も追加で持ち帰っちゃいました。

ポテトサラダは翌日の朝食に、

おからは翌日のお昼に美味しくいただきました。
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「T」再訪(第186段)

2009年03月01日 00時01分23秒 | なんとなくのお昼(鮨)
噺家の立川談四楼師匠の書いたエッセイ集「新・大人の粋」(講談社)に、「裏を返す」という一文があります。

ちょいとその一文を拝借しますと・・・、


初めて入った店が気に入り、一日おいてまた出かけました。店も覚えていてくれて笑顔で迎え、私は粋がり「裏を返しにきたよ」と言ったのですが、はあ?と言われてしまいました。

(中略)

初めが初会、二度目が裏、で三回目にして馴染みとなるわけですが、私はこれを落語の廓噺(くるわばなし)で覚えました。

(中略)

楽屋の古老からはこう教わりました。

「店は一回で懲りちゃダメだよ。嫌でももう一度行くんだ。それでもダメな店だったらそこで切りな。裏を返さねえのは客の恥というのはそのことを言うんだ。

気に入ったら間をおかずにジャンジャン通え。一気に馴染みになっちまうんだ。飛び飛びに行ってたらなかなか覚えちゃくれねえぞ。

初期(ハナ)はカネも使え。で、馴染みの扱いを受けるようになったら間隔をあけ、カネのほうも控えりゃいいんだ。そうすりゃ長く通えるよ」


なるほど、「粋」とはこういうことなのでしょうね。


さて、行ったばかりの「T」という鮨屋。

ワタクシも「裏を返す」ため、2日連続で行ってきました。


この日は先客あり。

若い男女がお二人、ですが、昼からお酒を飲み、なかなか場慣れしたお二人、と見受けられます。

そのお二人から、一つ席を置いたところに案内され、握りをおまかせでお願いしました。

前日は、ワタクシ一人でしたが、この日は先客もいたので、あまり余計なことは言わず、お茶をすすりながら、鮨の出るのを待ちます。


ひらめ、

中トロ、

小肌、

小柱、

穴子、

タコ、

海老、

うに、

煮ホタテ、

さより、

(思い出しながら書いているので、順番はこの通りではありません)

巻物(鉄火とかんぴょう)、

玉子、

お椀、


いやあ・・・、きのうもおいしいと思ったのに、今日はさらにおいしい・・・。

初会と違い、裏を返しにきた、ということで、リラックスしていただいたからでしょうか、

まあ、前日とはお値段が違うので、出てきたネタが違っていたせいもあるかもしれません。


すっかり満足して席を立ちました。

「どうも毎度」

ご主人の「毎度」という言葉に、ちと嬉しさを感じながら、お店を出ました。

さて、近いうちにもう一度来て、「馴染み」となるとしましょう。


お金も続かないですからね・・・(苦笑)。



コメント (2)
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