なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

2・9池袋演芸場夜席(一部) 2008.2.9 その3

2010年08月02日 12時29分23秒 | なんとなくの落語
さて、昼席を見終え、飲み屋の開店時間まで少し時間がある、というので、時間つぶしに(すみません)夜席を見ていくことにしました。


開口一番 三遊亭玉々丈 「子ほめ」


①三遊亭天どん 「新作」

円丈師匠のお弟子さん。

「うちの師匠(円丈)は、本当に弟子に名前をつけるセンスがなくて・・・、『天どん』ですからね・・・(笑)」

「真打になるときは、食べ物から人間にしてもらいたいんですけど・・・(笑)」

独特の雰囲気があって、面白いですね、この人。

で、噺の途中で、紙と鉛筆を取り出す、というくだりがありましたが、

「手ぬぐいがねえじゃねえか!!(爆笑)」

なんと、手ぬぐいを忘れて高座に上がってしまったようです。と、袖から手ぬぐいが投げ込まれてきました。

「(袖に向かって)礼は言わねえぜ・・・(爆笑)」

素敵なハプニング。いやあ、昼席だけで帰らないでよかったなあ・・・。


②林家彦いち 「新作」

高座にあがると、いきなり手ぬぐいを取り出し、汗をぬぐいます。

その手ぬぐいこそが、先ほど舞台袖から投げ込まれたものでした(大爆笑)。

で、噺のほうは、本人が体験したという、京浜東北線での出来事を・・・。

(ここで退席いたしました)



ここまで、およそ5時間。わずか2,500円で、楽しい時間を過ごすことができました。

連れの方も、本当に喜んでくれたようで、一安心。

がぜん、落語に興味を持ったようで、お酒を飲みながら、いろいろと聞かれました。

落語の歴史や、上方落語との違い、おすすめの噺家など・・・。

漫然と落語を聞いていたワタクシにとっては、いささかドキリとするような鋭い質問もあり、「もっとちゃんと落語を知らないと・・・」と反省した次第です。

初めての池袋でしたが、こじんまりとして、いい寄席ですね。

また機会があれば、ぜひ行きたいです。
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2・9池袋演芸場昼席 2008.2.9 その2

2010年08月02日 12時27分39秒 | なんとなくの落語
さて、当日の演者、演目です。


開口一番 古今亭志ん坊「元犬」

①柳家喬四郎 「新作?」

②マギー隆司 手品

③柳家喬之助 「長短」


④橘家圓太郎 「真田小僧」(途中まで)

このへんまで来ると、安心して聞けますね。もう少し聞きたかったのですが・・・。


⑤ぺぺ桜井 漫談


⑥五明楼玉の輔 「宗論」

小朝師匠のお弟子さんです。だからといって、師匠から教わった噺をまったく同じようにやってもつまらないと思うのですが・・・。なんの工夫もなく、小朝師匠の噺のコピーを演じていました。まくらは大笑いでしたが・・・。


⑦柳家禽太夫 「蜘蛛駕籠」

⑧翁家勝丸 太神楽


⑨柳亭市馬 「味噌蔵」

珍しいことに間違えていましたね。

「『だんな』のお腹に『あったまりのかたまり』ができました」

「あ、『だんな』じゃない・・・」

しばし苦笑しておられます。

「勉強しなおしてまいります(笑)」

生ならではのアクシデント。かえって貴重なものが見られて面白かったです。

(お仲入り)


⑩柳亭左龍 「棒鱈」

見事にはまった噺ですね。この人ならではのおかしみがあります。

侍の歌う所は大受けでした。


⑪橘家文左衛門 「ちりとてちん」

この日は立ち見も出るほどの大入り。座布団を返す前座さん(志ん坊)が、時折、「お膝送りをお願いします。○列目のどこどこの席が空いております。お立ちのお客様、どなたか」と案内します。

入りが気になるのか、その様子を、文左衛門師匠が、袖からのぞいておりました。

で、その師匠、高座へ上がると、まくらもそこそこにいきなり噺に入ります。

「ちりとてちん」を話し出しますが、そこでつぶやくように、

「この噺でいいかなあ・・・(爆笑)」

熱演で、昼の部一番の笑いをさらっておりました。


⑫笑組 漫才


⑬古今亭菊之丞 「景清」

文左衛門師匠が、この後、末広亭に出るために、「おまえがトリをとれ」と脅されたとか・・・。

まくらでは、その日のお客様によってやってはいけない噺があるという話を・・・。

お客様に目がお悪い方がいる時は、楽屋の黒板に、「目の見えない方がいます」と書かれ、目の見えない人の出てくる噺はやらない、ということで・・。

ある時は、目の見えない方が団体で見えたそうですが、困ったのが、紙切りの林家正楽師匠だったとか・・・(笑)。

で、この日の昼席は目の見えないお客様がいらっしゃらないということで「景清」を。

初めて聞く噺ですが、さすが菊之丞師匠です。素晴らしい出来でした。


さて、ここで昼席は終わりですが、終わったのは16時半。

一杯飲むには、少し時間が早いということで、入れ替えのないのをいいことに、夜の部をすこしばかり聞いて会場を後にすることにしました。

(続きます)
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2・9池袋演芸場昼席 2008.2.10 その1

2010年08月02日 12時26分01秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



「一度、落語を観に行きたいんですよ」

という、仕事を通じて知り合った同業他社の方をお誘いして、池袋演芸場へ行ってきました。

テレビでなら落語を見たことがある、というレベルの方を、いきなりコアな寄席へ連れて行きました・・・。


あらためてカミング・アウトいたしますが・・・、

ワタクシも、それまで池袋演芸場へ行ったことがありませんでした(恥)。

末広、鈴本、浅草、・・・と、どこへお連れしようかと、ネットでそれぞれの寄席の番組表を見比べていましたところ、池袋がよかろうと判断し、お声をかけたのでした。


とはいえ、お連れしようにも、はじめて行くので、場所がいまひとつわからず、不案内。

噺家さんの話だと、駅から1分程度の場所にあるにもかかわらず、池袋駅前の交番で、道を聞いても、おまわりさんすらわからないそうで・・・。

変に知ったかぶりで路頭に迷わせるのも申し訳ないので、いささか不親切ながら、「現地集合で」と打ち合わせて、現地で会うことといたしました。

しかし、そこはほれ・・・、ネットやら何やら、便利なものがありますので、事前にワタクシの携帯番号を伝えていたものの、なんら問題なく、現地に来てもらえたのでした(ホッ・・・)。


開演は12時半。

行ったことがないとは言え、さまざまな落語会で、噺家さんが、

「池袋演芸場という所は、東京の寄席の中でも、お客さんの少ないことで有名です」

というので、高をくくって、開演15分前に待ち合わせたのですが、いざ行ってみると、けっこう行列ができております。

(しまった・・・、甘くみていた・・・。やはり番組がいいせいか・・・)

一応、エスコートする側だったので、早目に来ていたために、幸いにも、予期せぬ行列に気がつきました。

開演の12時前になると、しずしずと行列が動き出します。

とりあえず、並んでみたものの、1人だけ並んでも意味がない・・・。

(いかん、こちらから待ち合わせの時間を指定しておきながら、このままでは後ろの方の席になってしまう・・・)

で、恐る恐る行列の整理をしている寄席の方に、

「連れがいるのですが、まだ来ていないんです。先に会場に入って席をとっていてもいいですか?」

と、聞いてみると、

「ええ、どうぞ。チケットがあれば、出入り自由ですから・・・」

拍子抜けするほどの快諾。急いで2人分のチケットを先に買い、会場の場所取りをしておくことができました。

(聞いてみるもんですね・・・)

で、連れの方も、待ち合わせの時間に無事到着。なんの支障もなく、会場へご案内することが出来ました。


(次回へ続きます)

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春風亭小朝独演会@よみうりホール 2008.1.19 その2

2010年08月02日 12時21分27秒 | なんとなくの落語
さて、前回の続きです。


③林家いっ平「悋気の独楽」


開口一番「私が元・弟でございます」と、つかみはOK。

で、小朝師匠にまつわる小噺を一つ。

泰葉さんとの離婚発表後、いっ平師匠の元へ小朝師匠から電話が。

「引っ越さなきゃいけなくなったから、マンションを見つけてもらえないかなあ・・・」

早速、方々探し回り、代々木のマンションのペントハウスの1室を見つけます。代々木公園や神宮の森が一望でき、眺めも最高。

ところが小朝師匠、「ぼく、ここに住めない・・・」

「泰葉と別れたら『みどり』が出てきた・・・」


まくらから感じていましたが、なんか落ち着きがない、というか・・・。

まくらから、かむんですよね。このへんは本来フリー・トークなはずなのに、あらかじめ決まったまくらしか話さないからでしょうかね。

兄弟(兄は林家正蔵です)ともどもに感じられるのですが、なんか噺に腹がない、というか・・・。もちろん下手ではないんですが、どうも噺の上っ面だけをなぞっているような感じを受けてしまいます。もっとがんばれ!


④春風亭小朝「扇の的」


最近、よく高座にかけているネタのようですね。

まくらでは、朝青龍について触れます。

「まだ朝青龍を擁護する人がいますが、私はだめだと思いますね。日本の伝統文化は『だから何なの?』と言われると、もうおしまいになってしまうものばかりです(笑)」

「古池や かわず飛び込む 水の音」「だから何なの?」(笑)

「茶道も華道もそうですよ。本来なら、好きなようにお茶を飲めばいいし、好きなように花を活ければいいんです。でも、それでおしまいになってしまう・・・」

で、相撲。そういう伝統がなくなれば、人工的にできた肥満児というだけ(笑)。最近は「かわいがり事件」で、若い人に相撲が人気がない。

そこで、小朝師匠の提案するのが、女性にも人気が出るように、筋肉隆々のイケメンを集めてきて相撲をとらせる、というもの。「部屋」という言い方も古臭いのでやめて、「チーム・タカサゴ」とか「ユニット・サドガタケ」と改名。

場所も後半になると、観客から

「ぽ~ろ~り!ぽ~ろ~り!」

というポロリ・コールが出て、それにつられてイケメンの力士がまわしからポロリしてしまう。

ひいきのおばちゃんが1万円札で作ったレイを花道でイケメンの力士にかける。

「礼に始まり、レイに終わる」というやつで・・・(爆笑)。


噺の方は、というと、かつて林家三平師匠が得意としていた「源平盛衰記」のようでありました。

義経は主役になったことがない、という独自の視点から始まり、屋島の合戦の那須与一の一節を・・・。

こういうドッカンドッカン受ける噺を聞くと、今さら継いで小朝師匠に何のメリットもないですが、『三平』という名は、小朝師匠が継いでもよかったのではないか、と思ってしまいました。
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春風亭小朝独演会@よみうりホール 2008.1.19 その1

2010年08月02日 12時20分38秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。





本日14時より、有楽町のよみうりホールで、春風亭小朝師匠の独演会があり、行って参りました。

以下は演者、演目とワタクシの拙い感想です。


①瀧川鯉斗 「転失気」


瀧川鯉昇師匠のお弟子さん。前座さんです。

自己紹介で触れていましたが、元暴走族の総長だそうで・・・。

で、鯉斗さんのお母さんが変わっていて、そんな息子が悪さをしているのを見つけると、わざわざ集会に単身乗り込み、息子を叱るそうです。

ある時は、ついうっかり家の前を走っていたのを母に見つかって、母が父に車を運転させながら追いかけてきたとか。

で、気がつくと、母が車から身を乗り出し、ハコノリの格好で息子をしかっていましたとさ・・・。

噺のほうは、まだまだでしょうかね。時折、言い間違いがありました。

「和尚」というところを「師匠」といったり、和尚とお医者さんのセリフをごちゃまぜにしたり、出来としてはもう少し、といったところ。

噺の中では気になりませんでしたが、まくらのところで、訛り、というか、変なイントネーションでしゃべるのが、ちと気になりました。


②春風亭小朝 「宗論」「目薬」


お待ちかねの小朝師匠登場。

お正月にテレビで見たときには、開口一番「あたくしが、独身貴族でございます」と、自虐ネタで笑いをとっていましたが、今回はそれはなし。

最近はお客様のモラルが低下している、という話からスタート。以前、新宿の末広亭に出演したら、最前列の真ん中でカップラーメンを食べているお客さんがいたとか・・・。

(で、その食べているラーメンが「一平ちゃん」で、一応落語つながりだった、というオチがつきますが・・・)

確かに最近お茶やら水やら、飴玉やらを飲み食いしながら見ているお客さん、増えましたね。
マクラの中で、やんわりとお客さんに注意をしているように受け取りました。


さて、そのマクラは食品偽装にまつわる話へと続きます。

盛りだくさんの話に、もう、いちいち覚え切れません。とにかく大笑い。

で、「宗論」と「目薬」を高座を降りずに立て続けに話します。

宗論は、キリスト教に執心のお店の息子がかなりデフォルメされて面白かったです。

(長くなりましたので、次回へ続きます)
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8月1日(日)のつぶやき

2010年08月02日 00時47分50秒 | なんとなくのつぶやき
09:54 from web
今さらだが、宮本輝・著「優駿」(新潮文庫)を読んでいる。読みながら、なんかムショーにダビスタがやりたくなった。あらためて買おうかとも思ったが、どうもDS版のダビスタは不評のようですね。しかし、このところ新人作家の淡白な本ばかり読んでいたので、こういう濃密な本は読んでいて楽しい。
23:18 from 読書メーター
【優駿〈下〉 (新潮文庫)】今さらながら読んだ。「青が散る」以来、熱心な読者ではなかったが、久々に濃密な本に出会った感じがする。個人的にはそれぞれの人々がどうな... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7053650 #bookmeter
by cokie002 on Twitter
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