仲入り後、
4.柳家喬太郎 「夫婦に乾杯」
「盛岡はこれまで、あまり来ることがなかったのですが、
好きです、盛岡!(笑いと拍手)。
根拠のない言葉に、根拠のない拍手、ありがとうございます(笑)。
盛岡駅は新幹線の連結があるからいいんです。
別に新幹線が好きでも、連結が好きでもないんですけど・・・。
たばこを吸うんですが、最近たばこを吸う人は肩身が狭くてね、
盛岡駅みたいに新幹線の連結があると(秋田新幹線と東北新幹線の連結があります)、その時間、ホームにダダダッと下りて、タバコが吸えるんです。
この体で、よくもこれだけ早く動けるな、と思うぐらいに(笑)。
(中略)
さっきカミさんからメールが来て、
『いつ帰ってくるの』
ってあるんですけどね、
あたしはスケジュールをカミさんのところに一覧表にして置いてるんですよ、どういう予定かわかるように、
なのに『いつ帰るの』って・・・、
そういうテンションで、この高座に上がってるんですけどね・・・(笑)」。
喬太郎師匠の2席はいくぶん短めでした。
もっともまくらで、「後は師匠のさん喬がきっちり古典をやればいいんですからね(笑)」と話していて、リラックスした感じでの2席でした。
5・柳家さん喬 「心眼」
まくらで、まずはお詫びの一言が。
「先ほど『棒鱈』を演りましたが、半年前にこちらで演ってたんですね。
ネタ帳があったんですが、その部分をめくり忘れていて・・・、
まあ名人の噺というのは、何度聴いてもいいもので・・・(笑)」
最近のテレビは、お笑い芸人が他の芸人をくさすことで笑いをとっている、
これを小さい子が見て、いじめることが笑いをとる、ということと勘違いしている、
そんな話から、テレビでは演れない噺がある、として「心眼」を。
素晴らしい一席でした。
こういうことを書くとおこがましいのですが、
さん喬師匠の落語を数多く聴いてきて、がっかりした、ということが一度もありません。
しかも、今回のようなうっかりを除けば、定例の落語会で、同じ噺を聴いたこともほとんどありません。
小三治師匠のように、お目当てで追いかけても、ご本人の体調もあり、期待はずれ(まことに失礼ながら)に終わることもなく、いつも満足して帰ることができます。
ただ、できることなら、これからも親子会、聴きたいですね。
(さん喬師匠は「最近は喬太郎の方が忙しくて、『さん喬師匠、今度親子会をお願いしたいんですが、喬太郎師匠が、○日と○日と○日しか空いてなくて、この日は空いてますか(笑)』と聞かれることが多いです、と話してましたが・・・)