なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

さん喬・喬太郎親子会夜席@前進座劇場 2009.6.13 その4

2010年08月13日 12時22分46秒 | なんとなくの落語
また続きです。


③柳家喬太郎 「死神」


さん喬師匠のリクエスト通り「死神」を。

まくらなし、いきなり噺に入ります。


喬太郎師匠の死神は、前かがみで上目づかい。小三治師匠のように、極端に声色を変えるのではなく、低い声でゆっくりと話し、凄みを見せます。

とはいえ、そこは喬太郎師匠のこと、

「医者をやりな。医者は儲かるぞ~~」

「(客席を指して)こん中にいたらどうするんだ?(笑)」


「きょうは非番で休みなんだ。道楽は人助けだ(笑)」


足元の死神を追い払う呪文の言葉が

「あじゃらかもくれん、西荻窪、きょうは通過します(爆笑)」

(会場が吉祥寺、お隣の西荻窪の駅は、休日はJR中央線が通過します)


瀕死の主人をなんとか助けてほしい、と頼みに来る男が

「横山町のべっこう問屋の文七」

(文七元結の文七は「白銀町」ですね)


私の席からは聞こえなかったのですが、会場の近くで救急車が通ったようで、

「俺が診る前に救急車が通るよ・・・(笑)、

聞こえない人にはわからねえ・・・(笑)」


怖いばかりではない、「ああ、『死神』といっても、やっぱり落語だよな・・・」と、感じさせてくれる「死神」でした。


サゲは正統的な、

死神が「消(け)える・・・、消(け)える・・・」

でした。


(また続きます)
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