続きです。
この日の昼席は、瀧川鯉昇師匠、春風亭正朝師匠のお二人が二席づつ話してくれました。
④瀧川鯉昇
「長屋の花見」でした。
番茶を煮出したお酒(お茶け)を取り出し、バツが悪そうに「酒ではない」と説明するご隠居・・・。
その説明が、時折言葉が飛ぶので、
「なんですか?なんかご隠居さんの言ってることが、平壌放送みたいなんですが・・・(笑)」
サゲが違っていました。
ふつうは「酒柱がたっています」というものですが、
鯉昇師匠のサゲは、
長屋の連中が、なかばヤケで踊り出しますが、それが面白いと見物人が集まってきます。
「すごい人だね」
「ええ。これも『サクラ』でございます」
⑤春風亭正朝
なんと「三枚起請」を。
「この噺は志ん朝師匠から教わりました。
あたしが真打になろうという手前に、師匠の柳朝が倒れて、寝たきりになりました。
柳朝と志ん朝師匠は親しかったので、志ん朝師匠が『お前、真打になるんだってな。俺が稽古つけてやるよ』と、直々に言って下さいました。
目上の師匠から『稽古をつけてくれる』というのは、めったにありません。で、『何を教わりたいんだ』というので『三枚起請』をお願いしますと・・・。
志ん朝師匠からは、『しばらく置いとくんだな。時折、取り出しちゃあ自分のものにしていったらいい』と言われましたが、難しいですよ・・・。一生懸命にやらなきゃ、とてもできない」
さて、「三枚起請」。
志ん朝師匠の得意ネタだけに、あまり演る人のいない噺です。
でも、正朝師匠なりに、きちんと消化された「三枚起請」でしたね。
久々の三田落語会(以前は『ビクター落語会』という名前でしたが)でしたが、名称が変わっても、依然として、腕っこきの噺家さんが名を連ね、じっくりと噺が聴けるので、毎回楽しみです。
「ビクター・・・」と違い、以前のように毎月、というわけではなくなりましたが、引き続き、足を運びたい、いい落語会でした。
この日の昼席は、瀧川鯉昇師匠、春風亭正朝師匠のお二人が二席づつ話してくれました。
④瀧川鯉昇
「長屋の花見」でした。
番茶を煮出したお酒(お茶け)を取り出し、バツが悪そうに「酒ではない」と説明するご隠居・・・。
その説明が、時折言葉が飛ぶので、
「なんですか?なんかご隠居さんの言ってることが、平壌放送みたいなんですが・・・(笑)」
サゲが違っていました。
ふつうは「酒柱がたっています」というものですが、
鯉昇師匠のサゲは、
長屋の連中が、なかばヤケで踊り出しますが、それが面白いと見物人が集まってきます。
「すごい人だね」
「ええ。これも『サクラ』でございます」
⑤春風亭正朝
なんと「三枚起請」を。
「この噺は志ん朝師匠から教わりました。
あたしが真打になろうという手前に、師匠の柳朝が倒れて、寝たきりになりました。
柳朝と志ん朝師匠は親しかったので、志ん朝師匠が『お前、真打になるんだってな。俺が稽古つけてやるよ』と、直々に言って下さいました。
目上の師匠から『稽古をつけてくれる』というのは、めったにありません。で、『何を教わりたいんだ』というので『三枚起請』をお願いしますと・・・。
志ん朝師匠からは、『しばらく置いとくんだな。時折、取り出しちゃあ自分のものにしていったらいい』と言われましたが、難しいですよ・・・。一生懸命にやらなきゃ、とてもできない」
さて、「三枚起請」。
志ん朝師匠の得意ネタだけに、あまり演る人のいない噺です。
でも、正朝師匠なりに、きちんと消化された「三枚起請」でしたね。
久々の三田落語会(以前は『ビクター落語会』という名前でしたが)でしたが、名称が変わっても、依然として、腕っこきの噺家さんが名を連ね、じっくりと噺が聴けるので、毎回楽しみです。
「ビクター・・・」と違い、以前のように毎月、というわけではなくなりましたが、引き続き、足を運びたい、いい落語会でした。