なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

4・25三田落語会昼席 2009.4.25 その2

2010年08月12日 13時10分10秒 | なんとなくの落語
続きです。

この日の昼席は、瀧川鯉昇師匠、春風亭正朝師匠のお二人が二席づつ話してくれました。


④瀧川鯉昇


「長屋の花見」でした。


番茶を煮出したお酒(お茶け)を取り出し、バツが悪そうに「酒ではない」と説明するご隠居・・・。

その説明が、時折言葉が飛ぶので、

「なんですか?なんかご隠居さんの言ってることが、平壌放送みたいなんですが・・・(笑)」


サゲが違っていました。

ふつうは「酒柱がたっています」というものですが、

鯉昇師匠のサゲは、

長屋の連中が、なかばヤケで踊り出しますが、それが面白いと見物人が集まってきます。

「すごい人だね」

「ええ。これも『サクラ』でございます」


⑤春風亭正朝


なんと「三枚起請」を。

「この噺は志ん朝師匠から教わりました。

あたしが真打になろうという手前に、師匠の柳朝が倒れて、寝たきりになりました。

柳朝と志ん朝師匠は親しかったので、志ん朝師匠が『お前、真打になるんだってな。俺が稽古つけてやるよ』と、直々に言って下さいました。

目上の師匠から『稽古をつけてくれる』というのは、めったにありません。で、『何を教わりたいんだ』というので『三枚起請』をお願いしますと・・・。

志ん朝師匠からは、『しばらく置いとくんだな。時折、取り出しちゃあ自分のものにしていったらいい』と言われましたが、難しいですよ・・・。一生懸命にやらなきゃ、とてもできない」


さて、「三枚起請」。

志ん朝師匠の得意ネタだけに、あまり演る人のいない噺です。

でも、正朝師匠なりに、きちんと消化された「三枚起請」でしたね。


久々の三田落語会(以前は『ビクター落語会』という名前でしたが)でしたが、名称が変わっても、依然として、腕っこきの噺家さんが名を連ね、じっくりと噺が聴けるので、毎回楽しみです。

「ビクター・・・」と違い、以前のように毎月、というわけではなくなりましたが、引き続き、足を運びたい、いい落語会でした。
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4・25三田落語会昼席 2009.4.25 その1

2010年08月12日 13時05分44秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。




4月25日、三田・仏教伝道センタービルで行われた三田落語会の昼席に行ってきました。

以下は演者、ネタとワタクシの拙い感想。


それと、おことわり。

ワタクシ、メモはとっておりましたが、それでも噺家さんの話す一字一句をすべて書きとれたわけではありません。

なので、読まれる方は、「こういうニュアンスのことを話していたのだな」といった感じで、軽くとらえていただければ、と思います。


①開口一番 春風亭正太郎 「道具屋」


このあと出てくる春風亭正朝師匠のお弟子さんです。

落語協会のプロフィールを見ると、平成18年11月に前座となっています。前座歴も2年半近くになりますね。

なので、きのうきょうの前座さんとは話しぶりが違います。ところどころでは、きちんと笑いもとり、落ち着いた話しぶりでした。


②春風亭正朝


いただいたプログラムに、こんな一文がありました。


本日御出演の正朝・鯉昇両師匠とも相談して、根多出しは一切なし、その日、その時に最もふさわしい噺を楽しく演じていただこうと決めました。


このため、何を演るかは事前にはわかりません。

寄席のように、お客さんの雰囲気、その時節にあった噺を聴けるというわけです。


さて、「長崎ぶらぶら節」の出囃子で、正朝師匠が高座に上がります。


「(このあと出てくる)鯉昇さんと演るのは嫌なんです・・・。

あの顔ですから、ただ出てくるだけで笑いがとれる。ずるいです(笑)。

われわれのほうでは『反則』と言っております(笑)」


で、笑いは体にいい、と言う話を。

「ナチュラル・キラー細胞というのがあって、笑うことによって免疫力が上がるそうです。

なので、面白くなくても笑ってくださいますよう・・・(笑)」


で、噺は「宗論」でした。

「宗論」というと、春風亭小朝師匠の「宗論」が強烈ですが、同じ春風亭だけあって、小朝師匠の「宗論」に近い感じで演じられておりました。

とはいえ、小朝師匠よりはいくぶん抑えめ。

「白百合には処女は少な~い」

は同じでしたが・・・(わかる方はわかります。こんな部分で小朝師匠と比較してすみません)。


サゲは番頭が止めに入り、

「うちは先祖代々『隠れキリシタン』」

というものでした。


③瀧川鯉昇


いつものように、やや険しい顔で高座へ上がり、

丁寧に座布団へ座り、きちんと扇子を手前に置き、結界をつくり、深々とお辞儀をし、

扇子を体の右側に置き直し、顔をあげ、しばし無言・・・。

ここで、なんともいえない間ができて、お客さんから笑いが漏れます。

いつもながらの仕草なのですが、自分の間を作るのが上手い噺家さんですね。


まくらでは、若いころは貧乏で、米の飯があまり食べられなくて、麦飯ばかりという話を・・・。

ようやく最近米の飯が食べられるようになった、と思ったら、体にいい、ということで、雑穀を食べるようになった・・・。

「で、何を食べるかというと、あわ、ひえ、きび・・・。

鳥の餌ですよ・・・(笑)。

そのせいでしょうか、三田の駅を降りてこちらへ来る際に少し飛べるようになりました・・・(爆笑)。

そのうち、高座も座布団じゃなくて、電線が2本あればいいというようになります・・・(笑)」


さて、「茶の湯」でした。

隠居のでたらめな茶の湯は、本来は泡を立てようと「椋の皮」を使うのですが、それではわかりづらいと思ったのでしょうね。

鯉昇師匠の「茶の湯」では、泡が立たないというので、定吉は「全温度チアー」を買ってきました(笑)。


泡がぶくぶくたつので、ここで定吉が「シャボン玉の歌」を歌おうとするのですが・・・。

「やめな、やめな。きのう寄席で歌って白けたばかりだ・・・(笑)」

以前も聴いたことがあったので、このくすぐりはお約束なのですね。


(ここでお仲入り。長くなったので次回へ続きます)
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8月11日(水)のつぶやき

2010年08月12日 01時02分09秒 | なんとなくのつぶやき
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by cokie002 on Twitter
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