なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

5・17ビクター落語会夜席 2008.5.17 その2

2010年08月03日 12時07分50秒 | なんとなくの落語
さて、続きです。


④橘家圓太郎 「締込み」


この夜席の中で、一番良かった、と感じたのは、圓太郎師匠ですね。

マクラからいい具合にお客様をひきつけていきます。

で、最近スイミング・スクールに通っている話を・・・。

(北島康介が練習しているプールだそうです。「平泳ぎなのにあたくしのクロールの3倍速い(笑)」)

「午前中のスクールなんですが、おばちゃんの中に囲まれて一から泳ぎを教わってましてね・・・

その中では、あたくしは『酒屋さん』ということになってるンです(笑)」

「ある時、おばちゃんの一人から『あなた酒屋さんよね?』ってきかれて、『え・・・、いえ違います』と言ったんですが、おばちゃんたちで、また話をしているんですよ。

『聞いてみたら違う、って言ってたわよ』

『うそよぉ~~、酒屋さんよぉ~~。お店が暇で来てんのよ!で、決まりが悪いから嘘ついてんのよ』(笑)」

締込みも熱演でした。おかみさんの仕草や、お酒を飲んで酔っ払った泥棒の仕草の上手いこと・・・。本当にいい噺家さんです。


⑤柳家喜多八 「宮戸川」


馴れ初めまででした。

ワタクシの勝手なイメージかもしれませんが、喜多八師匠がこの噺を高座にかけるというのは、ちょっと意外でした。

最初のお花と半七のやり取りは、正直、「師匠のキャラには、ちょっと合わないかなあ・・・」なんて感じましたが(すみません・・・)、霊岸島の『飲み込み九太』おじさん(おじいさん)とおばあさんのやり取りはしっくり来ますね。

ただ、「宮戸川」は、通しで聴いたことがないので、最後まで聴いてみたかったです・・・。


6時開演で、終演は8時15分。

中入りの際、次回(7月)のチケットを買ったので、また楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5・17ビクター落語会(夜席) 2008.5.17 その1

2010年08月03日 12時06分33秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



本日、ビクター落語会の夜席に行ってまいりました。

以下は演者、根多とワタクシの拙い感想。


①春風亭正太郎 「開口一番(やかん)」


春風亭正朝師匠のお弟子さんです。

3月のビクター落語会でも噺を聞いたことのある前座さんですが、今回はちょっと間が悪いかな・・・。

笑いのとれる個所で、間を気にするのか、早口になったり、きちんとしゃべり切れていない感じがしました。がんばれ!


②柳家喜多八 「近日息子」


いつもながら気だるそうに登場。

虚弱体質を売り物にし、「清く気だるく美しく」をモットーにしている師匠ですが、実は健康的。この日も自転車で楽屋入りしたそうです。

「この前の雨の日、傘差して、酔って自転車で走っていたら、転んで、思い切りここを(左目の上)ぶつけまして・・・。

で、なぜかばんそうこうを持っていたので(笑)、それを貼ったんですが、ふだんから目尻が下がっているし、あたしも芸人だから、貼るときにこう貼りまして・・・(と、目尻を上げてばんそうこうを貼るしぐさ)。

と、なぜか目尻が逆に下がっちゃいましてね・・・、(左右に首を振り)上下を切るときに顔つきが変わるんですね・・・(笑)」

「近日息子」は、悔やみを言おうと集まる町内の若い衆のやり取りがいいですね。


③春風亭正朝 「火焔太鼓」


先日、DVDで志ん朝師匠の「火焔太鼓」を観たばかり。ワタクシの「火焔太鼓」に対するハードルは上がっております。

でも、正朝師匠の「火焔太鼓」、いいですね。

師匠の「火焔太鼓」を見ていて、なんとなく橘家圓蔵師匠に教わったんじゃないか、と勝手に想像してしまいました。

なんか芸風が似ています(思い込みですかね・・・)。

以前見た「井戸の茶碗」や「目黒の秋刀魚」も良かったので、正朝師匠は、こういう侍と町人の出てくる滑稽噺が得意なのでしょうか?

侍と町人の出てくる噺が続いたので、そういう印象を持ちました。

下げのセリフをおかみさんではなく、甚兵衛さんに語らせています。

となると、圓蔵師匠とは違いますね。

(次回へ続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「赤めだか」(立川談春師匠)

2010年08月03日 12時05分15秒 | なんとなくの落語
立川談春師匠の書かれた「赤めだか」(扶桑社)を読み終えました。

http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%A4%E3%82%81%E3%81%A0%E3%81%8B-%E7%AB%8B%E5%B7%9D-%E8%AB%87%E6%98%A5/dp/4594056156

ある日、本屋で見つけてパラパラと立ち読みして、「これは面白い」と感じ、迷わずレジへ。

直感は正解。とても読み応えのある本でした。


著者の立川談春師匠は、立川談志師匠の弟子です。

初めに手にとった時は、噺家の本にありがちの、師匠のあることないことを面白おかしく書き連ねた本かと思いました。

ところが、いざ読み始めると、談春師匠、とても文才のある方ですね。

テレビや落語で、師匠の逸話を語る時のテンションの高さとはまた違った、ある意味で醒めた視点で、客(ここでは読者ということですが・・)に媚びることなく、立川流に入門してから真打になるまでの自分を丁寧に書き綴っています。


効果的にルビを使い、文章にも独特の「間」を感じます。

談春師匠の視線で師匠を語るとき、「談志」という言葉には「イエモト」というルビが入れられ、
また一方で、談志師匠に自分を語らせるときには「談志」という言葉に「オレ」というルビが入れられ、

「談春」という言葉に入るルビも、「ボク」と入れられているのが、ある章から「オレ」とルビが入り、成長していく「談春」の心の動きの変化を感じさせます。


そうした技術的にも心憎い文体で、はた目には破天荒に見える「談志」という師匠が、時には激しく怒り、時には迷い、時には心優しく弟子に接する様子が、談春師匠というフィルターを通じて、談春師匠とともに、生き生きと表現されています。

最後の章の、柳家小さんとのやり取り(「誰も知らない小さんと談志」)は涙腺のゆるむ思いでした。


以前、噺家の師匠と弟子の関係を綴った「師匠噺」(浜美雪・著/河出書房新社)という本がありましたが、この本は、弟子、という当事者の目から書かれた素晴らしい本です。


興味のある方はぜし!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3・29ビクター落語会昼席@三田 2008.3.29 その2

2010年08月03日 12時03分40秒 | なんとなくの落語
さて、続きです。


③入船亭扇辰 「五人廻し」


「本日は、入船亭一門会へようこそお越しいただきました・・・(笑)」

扇遊師匠とともに、「入船亭」がそろったので、このお言葉。

個人的には、およそ20数年ぶりぐらいの(!)生で見る「五人廻し」でした。

師匠の声の質が、やや高いためか、花魁の喜瀬川を待つ、4人の男たちは総じてハイ・テンション。

出てくる人物が多いので、演じ分けが難しい噺だと思いましたが、難なく演じておられました。
(最初に出てくる江戸っ子が、待たされたことに腹を立て、若い衆相手に威勢よくたんかを切るところでは拍手も・・・)


(ここで仲入り。会場では次回のチケットを先行発売していたので、5月のチケットを同行者とともに買いました)


④柳家三三 「道具屋」


この高座の前に、鈴本の高座に上がっていたそうです。

「桜が咲いたということで、上野はすごい人でした。そこへいくと寄席は・・・(笑)、あ、いえいえ、鈴本も立ち見のお客様が出るほどで・・・」

トリの扇遊師匠の前だから、ということでしょうか。まくらもそこそこに道具屋を・・・。

この噺もいろいろな人が出てくるので、演じ分けの難しい噺だと思いますが、難なくさらりと演じるところが三三師匠らしいところです。

「ズドーン」という途中まででした(実は、三三師匠が目当てだったので、短くて残念・・・)。


⑤入船亭扇遊 「花見の仇討ち」


「何度も言いますが、今日はいい陽気になりました・・・。

(花見には絶好のお日和で)本当にここにいていいんですか、皆さん?(笑)」

でも、そうしたお花見日和に、この噺が聴けるのはワタクシにとっても嬉しい限りです。

前々からプログラムが決まっていた噺でしたが、まさに絶好のタイミング。聴く方も素直に情景を思い浮かべることができて、素晴らしい出来だったと思います。

六部が来ないまま、へとへとになって仇討ちの芝居を続ける三人。

そこに本物の侍が現れ、「助太刀いたそう!」としゃしゃり出る。

その状況がのみこめず、ポカンとしながら、立会いを続ける三人の様子が、なんとも面白くて大笑いしました。


正直、三三師匠目当てで来たのですが、思いがけず、扇遊師匠、扇辰師匠の素晴らしい噺に触れ、嬉しい誤算でした。

以前、初めての落語が、いきなり池袋演芸場(!)だったという友人を、(連れて行ったのは、ワタクシです)今回もこのようなコアな落語会に誘ってみたのですが、その友人も大喜び。

むしろ「今日のような落語会のほうが、噺をたっぷり聴けて楽しい」と好評でした。

めぐりあわせ、というのはあるもので、ワタクシ、「夢の酒」、「花見の仇討ち」は初めて生で聴くことができました。

「五人廻し」も久々に聴くことができて、この日は大満足の落語会でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3・29ビクター落語会昼席@三田 2008.3.29 その1

2010年08月03日 12時01分53秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



先日、思いがけずカラオケボックスでお見かけした入船亭扇遊師匠。

その師匠に再び会うため、3月29日のビクター落語会、昼席に行ってまいりました。

以下は演者とワタクシの拙い感想を・・・。



①春風亭正太郎 「開口一番(初天神)」


ふつう前座さんというと、すぐに噺に入るものですが、珍しくまくらをふって噺に入りました。

春風亭正朝師匠の一番弟子ということです。前座さんで、弟子入りして2年が経つということですが、なかなかこなれた話しぶり。

今日の会場が、三田の仏教伝道センターということに触れ、

「初めて来ましたが、このビルにあった落書きがすごかったですね。『仏滅』と書いてあるのを見つけました・・・(笑)」

初天神は途中まで。金坊がもうちょっと子どもらしくてもいいかな・・・。

飴を買ってもらった後、金坊が、おだんごを泣きながらねだるのですが、

「飴買って~~! あ、飴じゃないや、だんご~~!!(笑)」

この間違いが受けていました。


②入船亭扇遊 「お楽しみ」


「夢の酒」でした。


高座に上がると、

「待ってました!」

「たっぷり!」

の声がかかります。


「よくテレビでNG、というのがありますが、一生懸命にやって間違えるからおかしいもので・・・」

「そでで聞いていたんですが・・・(笑)、ああいうので受けるとうらやましいですね・・・」

先ほどの正太郎の間違いの話でした・・・。


恥ずかしながら、扇遊師匠の噺を生で見るのはこれが初めて。

雰囲気のある、いい噺家さんですね。ひいきのお客様も多く来ているのか、ずいぶん笑いの多い高座でした。

まくらの雰囲気で、「天狗裁き」か、とも思いましたが、寝ているだんなを起こすおかみさんに品があります。で、これは違う噺だと気がつきました。

よくできた噺、それを丁寧に演じる扇遊師匠・・・、

ひいきの師匠が、また一人増えました。


(次回へ続きます)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月2日(月)のつぶやき

2010年08月03日 01時11分57秒 | なんとなくのつぶやき
14:22 from web
盛岡はさんさ踊り2日目。桜山神社にも多くの露店が出ている。その中に「焼スクッラデ」という文字を見つけた。ん?なんだ?イタリアのお菓子かなんかか?と思ったら「デラックス焼」だった・・・。反対から読んでしまった・・・(恥)。でも、デラックス焼ってなに?
by cokie002 on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする