なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

なにげない一言

2015年05月06日 11時35分42秒 | なんとなくの酒飲み
先日のこと。

ご無沙汰していた、たまに通っていたバーから「○周年を迎えました」という、ごあいさつの葉書が届きました。

どうも歳のせいか(53歳です)、酒は定期的に飲んではいるものの酒量が落ち、

一軒目で「もういいや、ごちそうさま」と、そのまま家に帰ることが多くなりました。

バーとなると、なかなか一軒目で、というわけにはいかず、ご無沙汰してしまったのも、そんなことが理由の一つでした。

とはいえ、お葉書をいただいたので、足を運ばないのも申し訳ないので、

たまたま体調のいい日に、ご無沙汰のお詫びにと、そのバーへと行ってみたのでした。


バーのオーナーは私を見て、「いらっしゃいませ。ご無沙汰していました」と笑顔であいさつしてくれました。

顔見知りの、ほかのバーテンダーからも「ご無沙汰です」とあいさつされ、

久々に来て嬉しかったものの、少しばかり気まずい思いをしました。


確かにご無沙汰していたのは間違いないのですが、

なんか責められている気が少しばかりして、なんか他に言い方がないのかな、と感じました。

だからといって、それが不快だった、というほどのものではなく、

しばし、ぼんやりとお酒を楽しみ、そのバーを後にしました。


「ご無沙汰しています」とお店の方から言われ、

たぶん2種類のとらえ方をするお客様に分かれるのではないのでしょうか。

「ああ、申し訳ない、もっと通わなければ」という方と、

「ご無沙汰だけど、わざわざ言わなくてもなあ・・・。前はもっと通った時期もあるのに・・・」という方。

私は後者の方でした。


できれば普通に「お待ちしてました(多少冗談っぽく)」とか、あるいは「いつもありがとうございます(嘘でも)」とか、

そんな言い方をしてくれれば、別に気にもしなかったのかもしれません。

まあ、ちょっと大げさに考え過ぎなのかもしれませんが、

ちょうど隣に常連と思しきお客様がいて、オーナーやバーテンダーがそちらの方と親しげに話していたので、そのことが過敏に考えてしまった理由かもしれません。


せっかくお葉書をいただいたので来たのに、

お店の方も、これを機に足を運んでもらおうと書いたはずなのに、

いざ、足を運んでみたら、なんか応対に違和感を感じてしまいました。


ちょっとした物言いだったのですが、今度はいつお店に行こうかと、ちと迷っております。

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一人酒は難しい

2013年06月30日 10時37分34秒 | なんとなくの酒飲み
土曜日、出勤日。

仕事帰りにデパートで買い物をすませ、

ふらりと一杯飲みたくなって、とあるビストロへ寄りました。

時折、お昼を食べにうかがっているお店で、

ここならば、一人でも気安く食事ができるかな、と思ったのでした。


土曜日ということで、家族連れやらご夫婦と思しきお客様で、いつもよりいくぶん混んでいましたが、

カウンター席は空いていたので、そこへ案内され、腰かけます。


とりあえずビール、

居酒屋のおつまみ的なアミューズ(ラタトゥイユ、鯖のマリネ、クリームチーズののったバゲット)、

サラダ、

ビールが空いたのでグラスワイン、

ゆるゆるとスタートします。


料理は一皿が2人分ぐらいの量なので、1人には、やや多めという感じです。

少しお腹も落ち着いてきたところで、もう一品を量を少なめに、とお願いし、ワインを飲みながら待ちました。


ところが、次の一品がなかなか来ない・・・。

グラスワインをお代わりし、待ってみますが、それでも来ません。

一人客の気まずさもあって、時間をもてあましてきたので、持ち帰りをお願いし、帰ろうと思いました。


今度は、どうも持ち帰りはできない、ということでした。

「すみません、もう少しでできますので・・・」とご主人。

やむなく、また席につきます。

しきりに恐縮するご主人。

持ち帰りができれば「すみません。また今度ゆっくり来ます」とでも言って帰ろうとしたのですが・・・、

お互いに気まずくなりました。


思いつきで飲みたくなるほうなので、一人でふらりと飲みに行く機会は、けっこうあるのですが、

たまに、こういう失敗をしてしまいます。

一人とはいえ、別にかまってほしいわけではなく、

好きな料理やお酒をパパっと食べて、サッと帰ろうと思ったのですが、

おそらく(というよりは書くまでもなく)、

このお店は食事をゆっくりと楽しむ方向けのお店なのでしょう。


粋な客のつもりが、かえって野暮になる。


まだまだ酒飲みの修行が足りませんね。


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お店のあり方

2013年06月16日 14時04分55秒 | なんとなくの酒飲み
盛岡で、とあるビストロにお昼を食べに行った時のこと。

ランチタイムは、プレートランチか、パスタか、カレーから選べ、ワタクシはプレートランチがお気に入り。

で、運ばれてきたプレートランチをいただきながら、壁に書かれている夜のメニューをなにげなく眺めておりますと、

以前はメニューにあったパスタがすべてなくなっておりました。


「あれ?パスタ、なくなったんですね」

注文をさばき、一息ついたご主人に尋ねます。


「ええ。なくしました」

とご主人。

「フランス料理のお店ですからね。本当はパスタとかおけば、注文があるんですが・・・」


そう。盛岡あたりなら、ビストロといっても、ごく普通にパスタがあったりするのですが、パスタは、もとはといえばイタリア料理、

いってみれば、そば屋にラーメンがあるようなものですね。

(あれ?これも盛岡なら普通にあるな・・・)



ワタクシも盛岡に長年住み、盛岡以外に住んだことがなければ、パスタをメニューから外した、というマスターの言葉にピンとこなかったのかもしれません。

ただ、ワタクシ、サラリーマンなもので、ある日、転勤を命ぜられ、東京に住むようになり、ふと気がついたのでありました。


というのは、

なんでもかんでもメニューに並べてしまう、というのは野暮なのではないか、

ということでした。


東京には老舗、と称される名店が数多くあります。

鮨屋さん、鰻屋さん、居酒屋さん、蕎麦屋さん・・・

そして、そこで出されるものは、当たり前ながら、なんでもかんでも、というわけではないのですよね。

鰻ならこのメニューだけ、

鮨ならおまかせのみ、

酒にしてもビールにしても、銘柄は1~2種程度。

居酒屋にしても、老舗の名店は日本酒、ビール、焼酎のみ、

昔から変わらぬ不動のメニューが並ぶのみ、

いやなら他所へ行っておくれ、とでも言いたげな潔さです。


田舎者なので、そういうお店に行くようになり、初めのころは、やや不満に感じておりました。

あの酒があれば、もっといいのにな、

あんな料理もあれば、もっと通いたくなると思うんだけどな、

でも、それは野暮というものです。


まったく勝手な思い込みかもしれませんが、

東京、あるいは歴史のある町の老舗の飲食店は、ある種の潔さがあります。


うちはこれだけ、

他が食べたかったり、飲みたいんだったら他所へ行っておくれ、

他にもいいお店はいっぱいあるんだから。




どんなお客様も取り込んでしまおうと、なんでもかんでもメニューに加えてしまうのは、野暮な振る舞いというわけなのでしょう。

残念ながら、盛岡は、さほど人口の多い町ではありません。

もちろん老舗の名店はありますが、さほど多いわけではなく、

そんな中、一軒で済ましてしまえ、というお客様を取り込んでしまうバリエーション豊かなお店も少なからずあります。


歳をとって、なんかそういう使い勝手がいい、といえば聞こえがいいのですが、

なんでもかんでもあります、というお店は敬遠するようになりました。

専門店ならではのものが味わえる、そういうお店に行くようになりました。


かといって、他人様にそうあれ、というわけではありません。


ただ、いいおっちゃんになって、わが町にいいお店が残ってほしい、という、そんな思いで、

和ならこれ、とか、洋ならこれ、とか、中ならこれ、居酒屋ならここ、とか、

そんな通い方をしようと思うようになりました。
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すし処かね田@盛岡(第205段)

2009年12月18日 18時15分49秒 | なんとなくの酒飲み
先日、行きましたのは、盛岡の鮨の名店「かね田」。

銀座では、「鰤門」、「鮨太一」といったお気に入りのお店がありましたが、転勤した今となっては足しげく通うこともままなりません。

とはいえ、盛岡には「かね田」があります。

ただ、人気店のため、予約がないと、なかなか一人客はカウンターに座ることができません。


それでも先日の火曜日、唐突に行きたくなり、ダメ元でお店に伺いますと、幸運なことにカウンターがそっくり空いておりました。

やれ、うれしや・・・。ということで、カウンターの隅に腰掛けました。


まずビールを頼み、つまみを何品かいただいてから、そのあと握りを、とお願いします。

香り豆で作ったという豆腐(塩で)、

たらきくのポン酢、

たこの桜煮(うまい・・・)

といったところを平らげ、焼酎のお湯割りをもらい、握りをお願いしました。


以下、思いついたままに・・・(順番は多少異なります)。


そいの昆布締め、

ひらめの昆布締め、

大間のまぐろ(中トロ、うまい・・・)、

大間のまぐろ(大トロ、これもうまい・・・)、

づけ、

小肌、

アジ、

サバ、

赤貝(秋田産、大ぶりですが、これもうまかった・・・)、

穴子(塩とツメで)

卵、


こんなところでしたかね・・・。もっと食べたような気がします。


サバや小肌は、個人的にはもう少し酢が強いほうが好きですが、それとて不満、というほどではありません。


お隣では、ご夫婦でやってきた常連風のお客様がいらして、お店のご主人と楽しげに話をしながら、煮魚やら、握りを頼み、和やかに食事をしておられます。

「あら?松井秀喜って結婚しましたよね?」

不意に奥様と思しき方が、ワタクシに尋ねてきました。

お店のご主人とそのご夫婦とで、メジャー・リーグの話をしておられまして、松井秀喜が結婚していたかどうか、という話になったようです。

「はい!結婚しましたね」と、ワタクシ。


知らないお客さん同士が言葉を交わす・・・、

こんなほんわかとしたやり取りも盛岡ならではです。


最後にお吸い物が出て、すっかり満足。

お勘定も銀座の夜の値段のほぼ半分、といったところです。


年末とあって団体客も多く訪れているようですね。

もう少し落ち着いたころに、また訪れるといたしましょう。




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まだまだ道半ば(第203段)

2009年11月27日 21時39分45秒 | なんとなくの酒飲み
会社から転勤を命ぜられ、銀座から岩手県の盛岡市へと職場を代えることとなりました。

もっぱら通勤には50CCのバイクやら、自転車を使うようになり、

東京にいた時には、乗るたびに不快な思いをした電車通勤とは無縁の生活となりました。


心安らぐ街ではありますが、残念ながら欠点もあります。

やはり飲食店のレベルに関しては、銀座にははるかに及びません。

というわけで、ネットなどで情報を集めつつ、これは、という店に足を運んだりしています。


さて、先日行きましたのは東家の大手先店。

盛岡の老舗のおそば屋さんです。


「盛岡」、「そば」というと、なんといっても有名なのは「わんこそば」。

この東家にも毎日大勢の観光客がわんこそば目当てにやってきます。

でも、わんこそばでにぎわうのは、こちらの本店。

ここ、大手先支店は、そういった団体客も訪れず、しん、としております。


かねてから一度やってみたかったことがあります。


そば屋での一人飲み。


そば味噌、板わさ、といった、そば屋ならではのつまみをもらい、ちびちびと飲み、

長居は野暮、とばかりに、締めにもりを一枚手繰り、

すっくと立ち、店を後に・・・。

そんな粋な飲み方を一度してみたい、と思っていました。


さて、その大手先店。

夜の営業にはまだ早い時間で、人もあまりいない店内の奥のほうに腰かけました。


まずはビールをもらい、メニューにある「季節のお通し」をもらいました。

アミタケのおろしあえがきます。

盛岡で秋、というときのこですね。

それとだし巻き玉子をもらい、ぼんやりと店内を眺めながらビールを飲んでおりました。


ビールを飲みほし、つまみを平らげたところで、そば焼酎のそば湯割りをいただきます。

で、ついつい頼んでしまった唐揚げが量が多かった・・・。


なんとか締めのそばまでたどりつきましたが、体調が良かったんですかね・・・。

早々と酔っぱらってしまいました。

本当は日本酒のほうが似合うのでしょうが、ワタクシ、日本酒はどうも苦手です(恥)。


盛岡は、そば屋での飲み文化というものは確立されていないのでしょうか。

ぽつりぽつり、と訪れるお客さんは、どなたもふつうにおそばを召し上がり、

ワタクシのように、そばの前に「どれ一杯」という方はおりませんでした。


ワタクシ、居酒屋や鮨屋の一人飲みは平気なのですが、

どうも、そば屋となると今一つ気後れします。

銀座でいう「泰明庵」やら「いけたに」、「よし田」といった酔客も多いそば屋なら、また趣も違うのでしょうが・・・。


まだまだ一人飲み道、極めておりません。

近いうちにまた来るとしましょう。


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あいさつ回り(第202段)

2009年09月12日 14時52分03秒 | なんとなくの酒飲み
この秋に転勤することになりました。

東京支社のある銀座の職場を離れ、本社へと戻ることとなります。


10月1日の辞令なので、もう残りわずか。

オフィシャルにお誘いのある送別会の間を縫って、個人的にお世話になった飲食店を回って歩いています。


さて、何度かこのブログでも取り上げた鮨屋の「T」。

銀座にある「鮨・太一」のことでした。


たまたまある日、寄りたくなって、直前に電話したら席が空いていて、

たまたま先に来ていたお客さんが早めにひけて、

一対一となり、ご主人と話をしながらゆったりと過ごしました。


転勤になる、とご主人に告げますと、

「そうですか、寂しくなりますね・・・。残念なことに『このお客様にはずっと来てほしいなあ』という人が最近よく転勤されるんですよ・・・」

お世辞なのでしょうが、うれしい言葉です。

その後、いささか話に夢中になりすぎて食べすぎました・・・。


一時期、ネットの影響なのか、雑誌の影響なのか、どうもわがまま放題のお客さんが大勢来て辛い時期があったようです。

でも、そういう一見さんは、しょせん一見さんで、今はもう落ち着いたようでした。

「(腕は)まだまだですから、これからがんばらないと・・・」

なんのてらいもなくお鮨を握る姿を見て、つくづくいいお店に巡り合ったんだなあ、と感じておりました。


すき○ばし○郎とか、○谷なんて、おそらく一生行けないままでしょうが、

でも、そういう所に一見で行くより、こういうお店で馴染みになって、その時々の変化に気がつくような食べ方をするほうがいいんじゃないか、と、今は思うようになりました。

「転勤されてからも東京にいらっしゃることがあるんでしょう?その時はお待ちしています」

ありがたいお言葉をいただきました。


5年、10年経って、また一皮むけた職人さんになってほしいなあ・・・。

(今でも十分な力はお持ちですけど・・・)


しばしの別れを惜しんでお店を後にしました。


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鮨屋 「T」(第201段)

2009年08月14日 17時22分13秒 | なんとなくの酒飲み
以前、このブログで触れたことのある鮨屋の「T」。

久々に足を運んでみました。


実は、このブログで取り上げ、その後、何度か足を運んでみたものの、なんとなく雰囲気になじめないものを感じ、行くのをためらっておりました。

お世辞にも広いとは言えない店内に、なんとなく場違いなお客さんが声高に話していることがあったり、

なんとなくご主人がピリピリしていて、落ち着いて食事が楽しめなかったり・・・。

一見ならば、その居心地の悪さに、二度と足を運ぶことはなかったかもしれません。

それでも、最初に訪れた時の、ご主人の優しい人柄に惹かれ、また足を運んでみたのです。


どうも、原因は、以前、雑誌に紹介されたことがきっかけのようでした。

もっとも、ワタクシも雑誌の記事でこのお店を知り、通うようになった一人ではありますが、物見遊山の一見のお客さんがわんさかと訪れ、どうもご主人が望むようなお店づくりとは、違う方向に動いていたようなのです。

狭いお店なので、お店の雰囲気をこわすような振る舞いをするお客さんがいると、たちどころにお店の雰囲気は悪くなっていきます。

一時期、ご主人の表情が厳しかったのは、そんなことが原因のようでした。

今はもう落ち着いたようです。今回、ワタクシは一人でふらりと入ったのですが、先に食事を楽しんでいた何組かのお客さんは常連さんのようで、それぞれ落ち着いた感じで、ゆったりとお酒やお鮨を楽しんでおられました。


その方々が帰り、客はワタクシ一人となり、

そこで、ご主人に、ひところのピリピリした雰囲気のわけを尋ねたのでした。


ゆるりとした雰囲気の中、ご主人を独り占めし、

次々と握っては出される、おいしい鮨を食べながら、しばし楽しい時間を過ごしました。


つまみでは、出汁につけてあるウニをレンゲにのせたものが出てきたり、

握りでは、新子、

クロムツ、

アジ、

もちろん他にもいろいろ出てきたけれど、そんなのが印象に残っています。


もっとレベルの高いお店は他にもあるかも知れません。

でも、最近思うのですが、誰でも知っている高級店で、なけなしのお金を払って、一見のままで感動とともに緊張しながらお鮨を食べるよりも、コストパフォーマンスに優れた、こちらのようなお店で、

「この前と同じような感じで召し上がります?」

なんて、こちらの食べ方を覚えてくれているような、そんなお店のほうがいいな、なんて思うようになりました。


とはいえ、決してリーズナブルなお値段、とはいえませんが、ハレの日に訪れたい、そんなお店です。


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老湯火鍋房@渋谷(第191段)

2009年03月31日 21時44分18秒 | なんとなくの酒飲み
この日は日曜日。

大学から付き合い出し、かれこれ四半世紀の付き合い、という大親友が、転勤することになりました。

送別会ということで、渋谷で飲み会。

で、行ったのが、その友人チョイスの老湯火鍋房渋谷道玄坂店」でした。

ここです。


「平日は予約をしないとムリ!」とはいうものの、日曜日だけあって、予約なしで入店できました。

まずは、このお店のウリでもある「火鍋」を頼みます。


店員さん、中国の方でしょうかね?

友人「すみません。大鍋と小鍋とありますけど、2人ならどっちがいいですか?」

店員さん「どっちでもいいです」

・・・・・。

結果的には、小鍋を頼んで、それで十分なサイズだったのですが、なんとも素っ気ない応対です。


まずは火鍋の小鍋を頼み、それにラム、野菜盛り合わせを頼みます。

ほどなく、陰陽魚太極図の形をしたアルミ鍋がお出まし。

半分は辛いマーラー・スープ、

もう半分はパイタン・スープが入っています。

で、ここに、友人のすすめに従い、ラム肉を「しゃぶしゃぶ」していただきました。


見た目ほど、マーラー・スープも辛くない・・・、

辛いのは、あまり得意なほうではありませんが、ワタクシでも大丈夫です。

いろいろな漢方の薬味が効いていて、味に深みがあって、おいしいです。

野菜ともども、夢中でいただきました。


時折、店員さんがスープをつぎ足しにやってきますが・・・、

なぜかお酒やら、料理やらを追加注文をしようというタイミングで、厨房に引っ込んだきり、出てきません。

その素っ気なさも、お店の味の一つなのでしょうか。

ただ、お一人だけ、すごくハキハキした返事をする店員さんがいましたが・・・。


二人して満腹になったところでご馳走さま。

けっこう飲み食いしましたが、一人3,000円台でおさまりました。


その後も、飲み足らず、別なお店へと行きましたが、それはまた別のお話。



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道心@南阿佐ヶ谷(第189段)

2009年03月21日 12時06分36秒 | なんとなくの酒飲み
丸の内線沿線に住んでいます。

この日は、たまたま車中で読んでいた本が面白かったせいで、帰りの電車で乗り過ごしてしまいました。

気がつけば、あら、こんな所まで(恥)・・。

反対側のホームに移動し、そのまま戻ろうかとも思いましたが、たまにはいいか、とそのまま駅の外へ出ることにしました。


着いたのは南阿佐ヶ谷駅。

以前、何度かお昼を食べに行ったお蕎麦屋さんの「道心」を訪れることにしました。


外からドア越しに店内を覗くと、空いている席があります。

しばし迷いつつも(優柔不断です)、店内へ入ることにしました。


奥の厨房から「いらっしゃいませ!」という声が聞こえるものの、奥から出てくる気配がありません。

どうやらご主人、お一人で仕事をしている様子です。

しばし、立っていましたが、案内される様子もないので、空いている席へ腰掛けました。


他のお客様の注文した料理を持って出てきたタイミングで、ご主人を呼び止めます。

晩酌用のコースがあったので、それを頼み、

ビールをもらい、それを飲みながら、ぼんやりとしておりました。

ほどなく、板わさ、そば味噌、生のきゅうりが届きます。

プロレスで例えるならば、まさに「正統派ストロング・スタイル」の蕎麦屋のおつまみです。嬉しくなりながら、つまんでは、ビールを飲み、ビールを飲んでは、つまみ、ゆるりとした時間を過ごします。

店内には、ご主人チョイス、と思われるビートルズのアルバム「Let it be」が低い音でエンドレスに流れております。

でも、なんか、ワタクシの聞き慣れたアルバムとはバージョンが違うような・・・。


板わさと、そば味噌の後に、そばがきが来ました。

カイワレが添えてあり、ほんのりと温かいです。

さて、ここで、コースにはない、出し巻き玉子と、焼酎の蕎麦湯割りを頼みました。


蕎麦粉を溶いて作った焼酎の蕎麦湯割りは、とろりとしていて、木のスプーンが添えられています。

これで、適度にかきまわし、濃さが均等になるようにせよ、ということですね。

蕎麦には、ルチンという、血圧によい、とされる成分が入っております。血圧の高いオヤジにとって焼酎の蕎麦湯割りは、酒もたしなみながら、体にも優しい、という見事な飲み物です。

まあ、それも飲む量によりますが・・・。


蕎麦屋で長居は無用です。締めに出てきた「せいろ」(コースに含まれています)をいただき、またまた蕎麦湯をもらい、シヤワセになったところで席を立ちました。


お勘定も3,000円台、このぐらいで済むのなら、また来ようかな・・・。


最後にご主人に、

「店内で流れていた音楽は、お店のですか?」

と訊いたら、

「『レット・イット・ビー』のネイキッドです」

即座にお答えいただきました。

それが、ご主人の琴線に触れたのでしょうかね・・・、

「またお待ちしています」

と声をかけられました。


ちと遠かったけれど、帰りは歩いて帰ることにしました。

ほのぼのとした気持ちになるとともに、頭の中で「『レット・イット・ビー』のネイキッド」が、店内と同じように低い音で聞こえておりました。







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新宿三丁目・鼎(第188段)

2009年03月15日 12時39分07秒 | なんとなくの酒飲み
「寄席へ行ったことがないんです」という、仕事を通じて知り合った同業他社の方を「新宿・末廣亭」へお連れしました。


窓輝「たいこ腹」

白酒「ざる屋」

ロケット団 漫才

文左衛門「桃太郎」

市馬「長屋の花見」

半蔵「代書屋」

菊之丞「町内の若い衆」

伯楽「猫の皿」

圓蔵「反対俥」


なんてのを楽しみました。


さて、夜の部が終わったのが9時。連れと、さっと飲みながら、この日のおさらいをしようということになりました。

で、行ったのが、末廣亭近くの居酒屋「鼎(かなえ)」です。


以前、居酒屋評論家(と言うのかな?)・太田和彦氏がお薦めの店として挙げていたお店です。


階段を降り、ドアを開けるまでは、やや不安になるような佇まい。

でも、意を決して中へ踏み込むと、ホッとするようなスペースが、我々を待ち受けております。

まずはビールを頼み、メニューを眺めます。

早くも初鰹がメニューに載っておりました。鹿児島産とあります。鰹好きなので、まずは鰹を。

貝柱と三つ葉の天ぷら、

独活のきんぴら

なんか嬉しくなるようなメニューばかりです。

どれもおいしいですね・・・。


日本酒や焼酎も種類は多くないけれど、外さないチョイスのものが並んでおります。

連れは岩手の酒、「月の輪」を、ワタクシは泡盛の「久米仙」を頼みました。


いつしか話題は落語の話から、仕事の話、女性の話へと・・・。


土曜日ということで、店内も若い方から、夫婦、友人同士と、バラエティに富んでおります。


調子に乗って少し飲みすぎましたね。

お勘定、ちょっと高くつきました。


5時から9時まで落語、

9時から11時半までお酒、

ゆったりながらも有意義なひと時を過ごしました。













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BRUSSELS@神楽坂(第183段)

2009年02月07日 22時22分54秒 | なんとなくの酒飲み
とある取引先に招かれ、神楽坂へ。

お互いに初対面ということもあり、パーティー形式の会ながら、名刺交換のみでタイム・アップ。

じゃっかんお酒をいただいたものの、空腹のままお開きとなりました。

しかも、同業他社の方が大勢いたにもかかわらず、一番最後になって会場を出ると誰もいない・・・。

誰かを誘って飲み直そうかと思っていましたが・・・。


一人になってしまったとはいえ、神楽坂は大好きな街です。

どっかで一杯飲っていこう、と決め、いささかほろ酔いで、神楽坂をそぞろ歩きます。

で、不意に行ってみたくなったのが、ベルギー・ビールの飲める「ブラッセルズ神楽坂店」でした。


神楽坂の通りをひたすらまっすぐ。

神楽坂駅の2番出口が見えたら左折し、

出版社の新潮社を過ぎ、ほどなく左手にお店が見えてまいります。


混んでいましたが、カウンターの奥が空いていて、座ることができました。

まずはヒューガルデン。

ベルギ―・ビールの「とりあえずビール」的なビールでしょうか。

それをングングと飲みながら、メニューを眺めます。


ひよこ豆のサラダ(クミンが入っていておいしい・・・クミン好き)、

ピタパンサンド、

量もワタクシ的には適量でおいしいです。


久々にベルギー・ビールを飲み、嬉しくなり、ニカニカしていたせいでしょうか。

「ベルギー・ビール、お好きなんですか?」

と、お店の方から尋ねられます。

「グーズ(ランビック・タイプのビールです)が好きです」

と答えると、どうも珍しかったらしく、店長さんが応対してくれました。

ヒューガルデンが空き、カンティヨン・グーズ、

そしてリンデマン・グーズを飲みました。

久々にコアな世界のビールを堪能しました。


神楽坂のそぞろ歩き、大正解でした。





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檀家回り(第178段)

2009年01月07日 12時48分28秒 | なんとなくの酒飲み
新年あけましておめでとうございます。

ことしも細々とブログを更新してまいります。よろしくお願いします。


さて、年も改まり、挨拶がてら、ご無沙汰だった行きつけのお店を回りました。

まずは、佃喜知へ。

7時40分ごろにお店に着きましたが、カウンターは満席です。

まあ、入れなくても顔だけ見せればいいかな、なんて思っていると、

「相席でよければ、奥のテーブル席が空いてます」

というお返事。

もう、どこだろうと、一杯飲めれば問題ありません。


案内されると、奥の6人掛けのテーブル席が空いていて、一人のお客さんが、テーブルの隅の席で飲んでおりました。

そのお客さんと目が合ったので、ちょっと会釈をして、対角線上の席に腰かけました。


「新年なので、どうぞ」

お店より枡酒をふるまっていただきました、

枡の隅に塩が盛ってあり、小皿の上にのっています。

「いわしつみれ」と「かきみそバター」を頼み、料理の来る間、しばし、枡酒を飲んでおりました。


縁起ものとはいえ、ワタクシにとりまして、どうも日本酒は相性が悪いです。

たちどころに酔いました。

しかも、お忙しかったようで、お通しを忘れられておりました。

「あ、すみません。お通し、まだでしたね」と言われ、すっかり酔いが回ったころ、菜の花のお浸しがきました。

お昼も軽いものを食べていたので、空きっ腹に日本酒が沁み渡りました。


枡酒を飲みほした後で、ビールを頼みましたが、1本空けるのが辛かった・・・。


なんとかビールも飲み干し、卵焼きと焼酎の水割りを頼み、それぞれ平らげたところでお勘定。

3,600円でした。


さて、思いがけず、日本酒を飲むはめになり、これが、その後の檀家回りに影響します。

2軒目のバー「エヴィータ」では、グラッパを飲み、

(「飲み比べてみてください」と3種出され、これも効いた・・・)

3軒目のスナックでは、水しか飲めず・・・、

(お勘定は取られませんでした。無銭飲食です)


新年早々、ダメージの多い檀家回りでした。


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落ち着かない店(第168段)

2008年11月18日 23時40分57秒 | なんとなくの酒飲み
この日は、以前から気になっていた近所のお蕎麦屋さん[F」へ。

お店の外から中をのぞいてみると、お客さんは誰もいない様子です。

で、入ってみることにしました。


と、予想に反して先客が・・・。

若い女性と、その子供と思しき赤ちゃん・・・、

と思いきや、どうやらお店のご主人の奥さんと子供さんのようでした。


「お好きな所へどうぞ」

と言われ、カウンターに腰掛けます。

おそばを食べる前に少しお酒を飲もう、と思っていたので、まずはビールを。

傍らで、おもちゃで遊ぶ赤ちゃんを時折視線にとめながら、何かしら罪悪感らしきものも感じつつ、ビールをいただきました。


で、この赤ちゃん、かわいいんですよ。

時折、酔っぱらいのおじさん(ワタクシです)と、視線が合うと、


にこ~~~っ


と笑うんですよ。

あんまりかわいいので、お母さんに「いくつですか?」ときくと、1歳1か月、ということでした。


にしても、なんかこういうお酒も置いているお店に赤ちゃんがいる、ということに、ちと違和感を感じました。

お酒も、お料理も、締めのおそばもおいしかったけれど、なんかいま一つ気が休まらなかったです。

後から入ってきた2人連れのお客さんが、お店に入るなり灰皿をもらい、たばこを吸い出したのも気になりました。

あれでは、赤ちゃんにあまりいい環境ではないですね。


調子に乗って次々と料理やお酒を飲んだので、けっこうお勘定も高かった・・・。

ビールを1杯に、焼酎(中々)の水割りを2杯、

しめさば、賀茂ナスの揚げ出し、出し巻き卵、

もりを頼んで、しめて4,850円・・・。


うう・・・。


料理はおいしかったけれど、あまり行くこともないかもしれません。

帰る際に赤ちゃんに手を振ったけれど、なんか真顔になっていました。

酔ったおじさんを間近に見て、ちょっと驚いたのかもしれません(恥)。



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ひどい店(第155段)

2008年09月28日 21時57分31秒 | なんとなくの酒飲み
気が置けない友人との飲み会で中目黒に行きました。

人気のある飲み屋さんで一次会。混んでいるために、早い時間にお店を出されることとなり、2軒目のお店を探しました。

以前に行ったことのある、感じよいバーを探しましたが、ともに酔っているために、どんどん違う方向に歩いていきます。

と、迷った先で、すぐ近くにこじんまりとしたバーを見つけ、まったくの一見ながら入ってみることにしました。

ところが・・・。


お店のカウンターに置かれるウィスキーの瓶はヴィンテージのものばかり。お品書きを見せてもらうと、「なんでこの酒がこんなに高いんだ?」と思うような値段の酒がずらりと並んでいます。

あまりにも法外な値段に、ちといやな気持になりながらも、友人はイエロー・ローズ・オブ・テキサスの8年を、ワタクシはブッシュミルズを頼みました(そのお品書きの中では安かったから)。

ともに1杯1,300円ぐらいでした。

若い女性のバーテンダーに、「なんでこんなに高いの?」とぶしつけに聞きますと、

「実際にそのウィスキーを造っている蒸留所に行ったりしていると、本当に一生懸命造っているんですね。なので、安易に飲んでほしくないので、ある程度値段を高くしないと・・・」

なんとも理解できかねるお返事が返ってきます。

(「じゃあ、その高くとったお金はどこに行くんだよ・・・」)


銀座でもここまでは高くはないだろう、という値段設定、長居は無用です。

お店のサービスなのかわからないけど、塩辛がつまみにつき、もうひとつ、お通しにピーナッツ、それと別に頼んだピスタチオを食べ、お勘定することにしました。

6,470円・・・。

ウィスキー1杯づつ飲んだだけで、この値段です。

すっかり気分が悪くなり、店を出ました。


こちらのサイトで見る限り、どの方も同じような評価のようですね。

ワタクシと同じように感じる方が、同じような思いをすることがないよう、お知らせしておきます。




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南部どり麹町店(第149段)

2008年09月14日 22時55分51秒 | なんとなくの酒飲み
今まで特に申し上げる機会もありませんでしたが、ワタクシ、岩手県の大船渡(おおふなと)市というところの出身です。

で、今回行きましたのは、麹町の「南部どり麹町店」。

詳しくはここ

ワタクシのふるさとにある「アマタケ」という会社が営む居酒屋さんです。


先日、このお店で高校時代の同級生が集まり、一杯飲みました。

鳥が自慢の店だけあって、焼き鳥が美味い。

で、大船渡の旬のサンマの刺身をいただきます。


時代も変わるものですね。以前は地元といえども、サンマの刺身なぞは、よほど新鮮なものが手に入らなければ食べることはありませんでした。

今では輸送事情が変わったおかげで、東京にいながらにして、ふるさとの味を楽しむことができます。

高校の同級生だから、ふだんは恥ずかしくてなかなか話すことのない、訛り交じりの言葉が大炸裂。

楽しいひと時でした。


久々のソウルフードを食べ、元気一杯です。

連休明けは、またスイッチを切り替え、仕事に励むとしましょうか。


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