八ヶ岳・大同心北西稜

2008-12-22 13:03:10 | クライミング
大同心北西稜についての情報というのは意外に少ない。大同心で唯一フリーで抜けられると聞けば、結構興味を持つ人は多いと思う。けれど自分も岡○さんに誘われるまで、知らなかった。結局自分の知識など、ほとんど廣川さんの「チャレンジアルパインクライミング」なのだ。

とにかく今月は忙しかった。冬山のために体調を整えておきたかったが、不景気のさなか贅沢など言ってられない。作業が夜中になろうと、来る仕事拒まずでこなした。疲労をためて入山したくなかったが仕方がない。まぁ、毎度の事だ。

美濃戸までの林道はまだ問題ない(凍結状態)だろうと思っていたが、意外としっかり凍っていた。例のヘアピン後の登りで、若干滑りながら登っていく。帰りが心配だ。美濃戸からの歩きでも、つるつる滑って結構疲れた。鉱泉に着くとメーグリ家の三○氏とグッさんに会う。グッさんは目出帽を被っていてトレードマークの髭が見えず、かわいい顔をしていたので、最初は誰だか分からなかった(失礼)。

大同心稜の急登はいつ登っても疲れる。大同心の基部に近づく頃には、早朝から降り続いていた雪も小降りになっていた。岡○さんはあっという間に裏同心方面に駆け下りていく。すごいなぁ。後からゆっくり追っかけていく。ルートがよく分からなかったが、それらしい凹角状の下の木でビレイをとって登りだした。

1ピッチ目は岡○さんリード。見た目ではそうでもないが、あまりよくないようだ。フォローに入った自分が行き詰る。初めて本番で使うBDの「グリセード」だが、とても寒い!冬壁では薄すぎなのか自分の気合いが足りないのか、手の感覚がなくなってしまい、このピッチでえらく時間が掛かってしまった。

2ピッチ目の歩きをリードしたが、ルンゼ内に入ってからルートが良く分からない。適当にピッチを切る。岡○さんに聞くと、ルンゼ右側の稜線がルートらしい。スタートが遅かった(鉱泉発8:20)せいと1ピッチ目で時間を食い、この時点ですでに12:00になっていた。残念だが、この先も時間が掛かる事が予想出来たし、若干戦意喪失気味(情けなっ!)でもあったので、ルート変更する事にした。ルンゼ内を登り、右岸側から稜線へ抜け、大同心ルンゼから大同心稜を降りてきた。またしても反省点だらけの山行になってしまったが、翌週の錫杖に向けて良い練習にはなったと思う。

美濃戸からの帰り、案の定ヘアピンの手前で車が滑った。慎重に降りたが、5mほど滑ってしまう。あの感覚、ほんと恐ろしい。何度味わってもどきどきする。やっぱり4駆・スタッドレス・チェーンがないと、あそこは厳しいなぁ・・・



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4 コメント

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Unknown (さんべ)
2009-01-26 12:34:07
ども。
こんど大同心北西稜行こうかと考えてるんですが、日帰りだとキツイですかね?
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Unknown (まっちー)
2009-01-26 23:57:30
精力的に雪山に通っているようですね。

もう少し日が長くなって、早立ちすれば行けると思いますが、何せ自分が上まで抜けてないので正確なことはいえません。

逆にうまく上まで抜けたら、ぜひ感想を聞かせて下さい。
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Unknown (さんべ)
2009-01-28 18:23:03
ありがとうございます。
やっぱり早立ちですよね。
今週末、行く予定なのです。完登できたら報告しますね。
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Unknown (まっちー)
2009-01-28 22:11:03
こちらは単独で広河原沢右俣から、阿弥陀へ行く予定です。たぶんラッセル敗退濃厚ですが・・・

完登出来ることを祈ってます。頑張ってください!

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