クリストファー・ノーラン監督の作品は、これで3本目。「メメント」、「ダークナイト」と、この作品だ。
「メメント」は伏線だらけの難解ストーリーだったが、好きなタイプの映画。「ダークナイト」は単純に面白かった。バットマンとかスパイダーマンとかの類はあまり好きではなかったのだが、期待もせずに何気なく観たせいか、非常に面白かった。デカプリオと渡辺謙というだけで話題性があるのだが、この前回の2作品が良かったせいで、否応なく、してはいけない期待をしてしまった。そう、映画というものは、期待して観ると大抵はずすものなのだ。
じわじわ染み込んでくるイタリア映画的な作品も好きだが、こういう「マトリックス」的複雑映画も実は大好き。そこにシャマラン風に最後の「ほぉー」っと感心させる締めを上品に入れてくれると、自分的には高評価となる。もちろん感動が必要なことは、言うまでもない。伏線の張り方も絶妙だった。きっと来年のアカデミー賞で、なんらかの賞を取るのではないかと思う。