マンション管理組合奮闘記

とあるマンション管理組合の管理に関する行動記録です。管理会社変更で管理委託費削減に成功。組合活動の情報公開にブログ活用中

緑区マンションサポート交流会(8月)

2007-08-05 17:41:04 | マンション交流会
先月は、草刈作業の翌日で、ダウンして不参加でした。

今回のテーマは、「管理組合の現場の紹介」、「管理会社との賢い付き合い方」


「管理組合の現場の紹介」
インターネット上のサイト「マンション管理新時代」から、高田七穂さんの管理組合訪問記の中からいくつか抜粋して内容を紹介してました。

退任せずに増える理事が地域活動にも取り組む
管理員は交代で、アイデア満載の自主管理
スピードが身上、理事会が総会に変身することも
電話と訪問、顔の見える運営で総会の出席率が向上
支出の大幅見直しで剰余金1500万円

参考になったポイントは、

理事に対する報酬を支払っている管理組合の例が多く、組合が活性化しているという点。
不在区分所有者に対しては、管理協力金という名目で別途管理費に上乗せした徴収を行なっている事。
理事が多い組合が増えてきている。任期も長く勤めている理事も多い。
など。



「管理会社との賢い付き合い方」
住宅新報社 経営コンサルタント矢内世夫著より、内容の要約の説明がありました。

経営コンサルタントとして、大企業「トヨタ」に関する数々の出版物があり、経営的視点で、マンション管理を語るということで、座長がセレクトし、要点をわかりやすく解説していただきました。
マンション管理にも経営的視点で捉えて考えてみるという点が、今までのマンション管理についてのいろいろなアドバイスとはちょっと切り口が違って鋭くえぐっている。


マンションライフを全うするには?
費用(管理費など)建物設備、人間関係、日常管理が満足するとき、良いマンションの条件が整ったと言える。
管理の主役は組合である、管理会社は管理の主役ではなく代行者である。
主役である組合が、主体性を発揮して改善を進めようとすしない限り良いマンションにはならない。
管理会社の仕事は基本的には維持管理なのである。
良質の管理を追及しながら、できるだけ負担(費用)が増えないようにコントロールできるのは組合しかない。活力ある組合だけが、それを可能にする。
「良いマンションの条件」づくりと、「活力ある組合」づくりは同義語と考えてよい。

管理費等の問題点を解剖する。

都内マンションの管理費の㎡単価(最近の中古マンションの仲介広告から)
所在地 築年 面積㎡ 戸数 管理費/㎡ 修繕積立金/㎡
赤坂 昭和53 51.80 31 436 436
薬王寺 平成5 58.80 17 610 121
新中野 平成7 54.20 31 220 330
面影橋 昭和60 53.40 62 274 193
阿佐ヶ谷 平成11 63.80 47 273 124
音羽 平成13 57.60 48 316 76
四谷 昭和57 62.90 68 266 80
市谷 昭和58 56.90 85 239 100
麹町三 昭和46 43.70 20 236 94
下落合 平成10 40.00 44 172 92
平均 築15年 54.30 45 304 165
当マンション 築22年 63.90 39 263 161


組合の5つの病気を予防せよとの事。
弱い体質の組合がかかりやすい病気
○管理会社言いなり症--管理会社に任せきりになり、管理コストが高くつく。
○理事マンネリ症--理事の問題意識が低下して、対策を先送りする。
○理事長独断専行症--権限が理事長に集中し、何でも独断で決めてしまう。
○業者癒着腐敗症--業者からの諸々の誘惑に乗せられ所有者の利益に反する。
○理事会分裂症--理事の中に派閥ができ、他の理事の意見が通らなくなる。


組合にこういう病気が定着すると所有者の共同の利益は守れなくなる。
共同の利益を守るにはリーダーシップが不可欠だ。
リーダーシップを支えるものは、「皆のために、組合のために」という使命感である。
組合内部に5つの病気があると思ったら、自分から改革の手を挙げるべきだ。
改革には摩擦、批判は避けられない。八方美人では改革はできない。

超一流企業でも、トップが代われば業績だけでなく、企業体質まで変わってしまう。管理組合も同じである。
企業はトップになりたい人は山ほどいるが、組合はその逆である。
そのため、長期政権を生み、停滞や腐敗の原因になりやすい。徐々に他の人や若い人に理事の席を譲り、次の三役候補が育つような流れを作るのは、理事長の使命である。


参加して気付く点
管理会社任せにすることは、一見楽であるが、見えないお金が消えていく。
管理会社は、所詮マンション管理をするものであり、マンション資産価値の向上に向けた取組みはあくまで所有者自らが汗を流してこそ維持向上する。
専門知識がなくても、組合活動への参加意識があれば、協力してできることを継続的に行なうことが重要で、管理会社に対して、設備の問題点を早期に発見するなどの目が重要な役割を持っている。



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